今日はセビリアに向けて出発する。
余裕をもって準備するためにも、可能なときは出発時間はだいたいお昼前後にしている。
まず、アンダルシアから戻った後の宿に,、今回持っていかない荷物を移動もしないといけない。
できるだけ荷物は少ない状態で移動したいので、そこの宿に荷物を預かってもらうためだ。
その宿は、一つ目の宿よりアトーチャ駅に近い。
すぐにわかった。
一つ目の宿でもそうだったが、小さい宿は、首都マドリッドでも英語が通じない。
でもアンダルシアから戻ってくる日を伝え、予約の確認をしてもらった後、荷物を預かってほしい旨をジェスチャー交じりで伝えた。そうするとそう言う人も多いらしく、スーツケースがたくさん置かれている部屋があって、「そこにおいておきなさい」ということらしい。言葉が通じなくても、このようにコミュニケーションができるとうれしくなる。
そして、一旦元のホテルの部屋に戻り、朝食をとった店で買ったサンドイッチを昨日電話番号を調べてくれた日本人の男の子に渡した。とても喜んでくれた。
彼は今日パリまで列車で行くそうだ。
「時間が掛かるでしょう?」と言ったら「7時間近くかかる」と言っていた。
普通なら飛行機で移動の距離と時間だが、バックパッカーの彼はきっと車窓を楽しみながらパリへ向かうのだろうと思える。
この旅では、何人かの日本の若者との出会いもあり、それぞれに印象に残ることが多かったが、その最初の出会いだった。
王立植物園からシベリウス広場の近くまで散歩し、列車の出発の時間を見計らって、荷物を引き取ったが、宿の人が下まで荷物を下ろしてくれた。
言葉は通じないが、見るからにその優しい人柄がわかる人だった。
アトーチャ駅は、飛行機に乗るときのように荷物のチェックがあった。
早めに来ておいてよかった。
この数年前にマドリッドでテロがあったのちこのように警戒が厳しいようで、アトーチャ駅付近では銃を持った警察官(軍かも?)をよく見かけた。
だからかえって安心だった。
そして、スペインの高速鉄道AVEに乗る。
フランスンTGVのお古だと聞いたこともあるが、なかなかどうして美しいフォルムだ。
コルドバ、だ。↑(涙)
セビリアまでの車窓は、ごつごつとした岩肌や大地で、平原が続くフランスのそれと比べるととてもワイルドで男性的という感じがした。
男性的というと、言葉もそうで、スペイン語の挨拶の「HOLA」(オラ)というのは、どうも抵抗がある。
やっぱり、「ボンジュール」「アロー」とか「ボンジョルノ」「チャオ」のような言葉?音?が私は好きだし、いかにもラテン的で女性的だと思う。
そんなことを感じながら、セビリアに到着。二時間半、速い!!