フランス人交友記録

フランス人との交流を通して感じたことを書いています。

あるフランス人がイギリスのことを「かび臭い国か」と言ったことを思い出した。

2021-07-30 09:00:30 | 2016年秋の旅行(パリ・コートダジュール)

アニエスと合流した。

 

そして、アンチーブの海岸へと歩いた。

いくつになっても子供のように無邪気さを失わないフランス人の知り合いも少なくないが、彼女もその一人であった。

裸足になって、海の中へ入っていき、子供のように嬉しそうな声を上げてはしゃいでいる。

いつも面白いことを言ってコメディアンの様なアンリだが、彼にはこういうところはあまりない。

 

そんな時、イギリスから来たという二人の青年に出会った。

彼らもまた私を見て「日本から来たのか」というので、「そうだよ」と答えると、日本に行ったこともあると、日本のことをまたおほめに預かった。

イギリスに行ったの話をすると、どんな感想だったかと尋ねられ、好きなところを言うと、アンリも彼らも「日本人は悪いことを言わないから、聞いてもだめだよ」と笑うので、「いや、私は 〇〇は好きじゃないよ。ほら、正直でしょ」というと

「あー確かに、あなたの様な正直な人もいるんだね」と言われ、みんなで大笑いになった。

ほんのひとときだったけれど、お世辞などではなくこういう話ができるのは楽しい。

 

私は基本的にはフランスびいき、そしてラテンびいきだが、実はイギリスも好きな国の一つなのだ。

以前イギリスの話が出たとき、「ああ、かび臭い国ね」と言ったフランス人がいたが、歴史と伝統を守り続ける国は、言葉を変えると「かび臭い」となるのかと、妙に感心したのだった。

その「かび臭さ」は、フィリップ王配の告別式の行進などにも表れていたが、私は「大英帝国」を感じ、その歴史と伝統に感銘を受けながら生配信の動画を眺めていたので、まさに人それぞれではある。

 

そんな楽しいひと時の後は、この近くで夕食をということになり、アニエスが選んだお店はレバノン料理の店だった。

レバノン料理は、初めて食べたのはスカフに招待された時で、それがレバノン料理だとも知らず、彼がまたレバノン出身であることも知らないときであった。

 

その後、同じパリで、ミッシェル夫妻とマルチーヌと小さなお店で食べたこともある。(2014年の旅行記に記そう)

 

今回は三回目だった。フランス人は結構好きなようで、この店もたくさんのお客さんでにぎわっていた。

ミント水のアレンジのドリンク?も美味しかったし、どの料理も結構おいしかったが、量が多く、完食できなかったのが残念。

明日は、ニースを一日観光することになっている。


残念。ピカソ美術館は「休館日」だった。え?調べてなかったの?

2021-07-26 08:38:16 | 2016年秋の旅行(パリ・コートダジュール)

アンチーブ観光の朝、アニエスはアヴィニョンへ向けて戻っていった。

 

従って今日は、車がないので、アンチーブの町まで小さなバスを利用するのだが、アンリも初めて利用するので、電話で時間の確認をしていた。

このバスはありがたいことに、アパートの入り口の前のバス停に停まってくれるそうだ。↓

しかし、本数がないので、くれぐれも乗り遅れないようにしなければならない。

 

私1人でこのアパートを借りるとすれば、こういうバスを利用しないと何処にも出かけられないので、やっぱり便利な場所にあるとは言えないのである。

 

またいつものように朝散歩をしていると、犬を連れた住人に出会った。確かこの犬は、日本語の名前がついていたような記憶があるが、名前を失念してしまった。

私の友人でも親日家の何人かは日本語の名前を付けていた。例えば日本を旅行したときの想い出として「別府」とかである。

 

さて、バスがやってきた。アンリは確認している。

ほとんどお客さんは乗ってこない。

10-15分くらいでアンティーブ駅に到着した。それでも徒歩でここまで来るとなると、結構大変だろう。

まずは、教会見学。

そして、市場。スペインから観光に来たと思われる高校生ぐらいのグループがいた。

そのあと海沿いを歩いていた。

アンチーブには有名なピカソ美術館がある。もちろんエスカレーターからも進められていたし、私も見たいと思っていた。

しかし、まさかの休館日であった。

普通は、アンティーブ観光日に目玉である美術館の休館日くらいは調べておくのではないかと日本人の私は思う。しかし、フランス人はこんな調子だ。

まあ、仕方がない。

そろそろ、お昼にしようと、歩いていたらイタリアンのいい店があった。感じのよさそうな店だが、値段もリーズナブルで、あとで振り返ると、この時の旅行で一番おいしかったお店だった。

アンリはパスタが大好きだった。

そしていつものようにしっかりデザートまでいただき、ここは私がごちそうすることにした。

 

アンチーブは、ヨットハーバーがあって、大きなヨットや船がたくさん止まっていた。

外国人所有の船がほとんどだそうだ。世界にはお金持ちがほんとにいっぱいるのだ。

歩いていると、大きなオブジェが見えてきた。中に入ることもできる。

 

こんなところにB&B↓

 

 

旧市街を散策をしていると、アニエスから連絡が入った。まもなく合流できるという。帽子店があり、中に入り見ていると、頭の形を見て「貴方にはそれは合わない。ぴったりのものが今はない。」と言ってくれる。高いものを進めることももちろんない。

小さなお店でも、プロであることを感じる。

そう言えば、ヨーロッパでは手袋店でも手を見て、ちゃんとサイズをチェックしてくれた。日本のデパートで、デザインや色とサイズだけで選ぶのとは、やっぱり違う。この時もそうだった。

 

そんなことを感じながら、アニエスと合流する場所へ向かう。


さて女性を誘惑する男性用の香水の効き目は?

2021-07-22 21:29:36 | 2016年秋の旅行(パリ・コートダジュール)

香水の町グラース。そこのフラゴナールという香水会社の工場見学をした。

 

最初から特に希望したわけではなかったグラースだが、アンリから渡仏前に「グラースは行かないといけないよ。きっと気に入るから」と言った。それでフランスと言えば、「香水の国」だし、その通りだと思い、楽しみにしていた。

 

フラゴナールの工場見学のガイドツアーを、現地へ行ってから予約した。

詳しい説明を聞いても、フランス語では理解できないことが多いので、ガイドツアーじゃなくてもいいとは思ったけど、アンリ夫妻のおすすめに従うことにした。

10名前後のガイドツアーで、詳しいことまではわからないが、いろいろ紹介しながら見て回るので、興味深かった。

世界から香りの元となるものを集めているらしい。

私が日本人だとわかっていたのか、「日本の香りも調合の一つになっていますよ。何だと思いますか?」と質問された。

日本の香りといえば、なんだろう。

いくつか浮かんだ。でもフランス語で出てこなかった!!!

それは、きんもくせいだった。きんもくせいが日本のオリジナルの香りかどうかはわからないが、確かに「ああ、もう秋がきたなー」と楽しめる香りだ。

フラゴナールでは、その年の香りがあるらしい。この年は、「イリス」(アヤメ?菖蒲?)だった。

フランスを象徴するものとしての位置づけの香水なので、私はいくつかリーズナブルなオーデコロンと石鹸を買うことにした。

フランスと日本の香りの好みの違いは、湿度によるものが大きいと思う。

乾燥しているフランスでは、少し甘い、強いものも気にならないのだ。

しかし、この香りを湿度の高い日本ですると、と考えながら選んだ。

 

やはり柑橘系が無難である。

あまりなじみのない、「chevre fleur」、そして「fleur d’orange」など爽やかなものを選んだ。

今年の香りも入れておこう。あとはいつだったか、その年の香りがミモザだった時に、セシールが送ってくれたのがとてもよかったので、それもひとつ。

 

アニエスは、ルームフレグランスを買っていた。

私はこの時は買わなかったが、2019年のクリスマスにパリのお店で一つ買ってみた。

それからこれはとてもお気に入りになったので、また行くことがあれば、と思う。

 

一つ女性を虜にするという男性用の香水があった。アンリに「これはどう?」と聞くと、肩をすくめるポーズと共に「試してみたが、ダメだった。」と茶目っ気たっぷりの答えが返ってきた。

 

今日は、このまま帰路に。

 

明日は、アンティーブ観光だ。

アニエスは、ボランティアのため、アヴィニョンに日帰りするので、アンリ1人にお世話になることになっている。

 

コートダジュールのグルドンという小さい村にいく。大満足

2021-07-20 11:23:17 | 2016年秋の旅行(パリ・コートダジュール)

南仏2日目は、まず、グルドン’GOURDON

 

コートダジュールで「もっとの美しい村」3つの中の一つで、標高760mという高いところに位置する村だ。

コートダジュールというと、海のリゾートを想像しがちで、私もそう思っていたが、ニースでのバカンスは、夏は海、冬はスキー場へも遠くないという絶好のリゾート地なのだそうだ。

 

途中の道から、その姿は御覧の通りの絶景。

 

外に出ると私は高所恐怖症なので、そばによることもできないが、なんとフランス人はこの通り,断崖?にもひょいと腰を掛けてしまう。小さなころから危険についても教えられ、慣れているのだろうかといつも思う。

村に着くと、小さな村なので、あっという間に見て回れる。観光地としてもフランスでは有名なのだろう。観光客相手のお店もたくさんあった。

私はこういう村を歩くのがとても好きなので、十分満足できた。

ここで、ランチかなとも思ったが、グルドンを離れて、次の場所へ行くためにまた来た道を降りていくことになった。



午後から訪問予定のグラースの近くで、食べることになった。

リヨン料理の店だった。リヨン名物と言えば、「クネル」なので、私もアニエスもそれにした。

アンリは、臓物系のソーセージ料理の「アンドゥイエット」

これは、私にとってフォアグラより苦手なものだ。ヘルシー志向のフランス人はあまり食べなくなっているそうだが、好きな人はとても好きらしい。

デザートまでしっかり頂くことにした。プロフィトロルを頼んだが、アンリがチョイスしたパフェの様なものは、とても美味しそうだった。

このあと、公園を散歩していると、出会ったシニアカップルは、「日本に行ったことがある。親切だし、清潔で、美しい国」とお褒めの言葉を頂戴し、アンリ夫妻も自慢げ?でうれしそうにしていた。こういう時、いつも先人が築いてきた日本文化に感謝する。

 

午後は、香水の町、グラースへ。





午後はグレースケリーも日本好きだったモナコ、そしてマントン:

2021-07-15 08:03:05 | 2016年秋の旅行(パリ・コートダジュール)

エスカレーターには、今回パリで会うので南仏に行くことももちろん伝えてあったが、南仏についても、あれこれ勧めてきた。

その一つは海洋美術館だった。モナコにある。

しかし、十分な時間がないので、今回は前を通っただけ。

 

アンリ夫妻もブルゴーニュ生まれなので、お互い連絡を取ってくれるかと言ったら、エスカレーターは「ウイ」だが、アンリから返事はなかった。この辺りのフランス人同士のつながり方は、ちょっと難しいところがある。

そのくせアンリは、日本人の知り合いを私によく紹介してくるので、ほんとにいつも不思議だなと思う。

 

王宮があったが、物々しい警護があるわけでもなく、でも公園には昔の大きな大砲が並んでいた。小さな国ながら、独立国としてよく残ってきたものだ。

モナコというとグレースケリーだが、教会にもゆかりのものがあった。グレースケリーが好んで造ったという日本庭園もあったが、こういうところで日本庭園を見るとやはり本物とちょっと違うという違和感がありがちなので、見なかった。でもグレースケリーも日本が好きだったようなので、嬉しかった。それと共に日本文化を誇らしく感じる。

教会もご覧の通り、立派↓

 

ヨットハーバー等、モナコはセレブが集まる街らしく、シックなところが多かったが、小さな道沿いには どこの町にもあるような店が並んでいる通りもあるので、観光客用なのかもしれない。↓

どんな人が住んでいるのだろうか。素晴らしい邸宅が並ぶ↓

カジノも有名だが、今回はそういう場所はスルーした。

そして、そのあとは、マントンへと向かう。

マントンはイタリアとの国境に接する街で、時間があればそこからすぐのイタリアへも行ってみたかったが、今回は断念した。

国境を超えると物価が安くなるらしいが、モナコの後に訪れると、このマントンもイタリア価格に近いように思えた。



あまり時間がなかったので、マントンのほんの入り口だけになったのが残念だが、きっともっと時間があれば、見どころもまた他にあったのかもしれない。

 

そして、一路またアンティーブへと戻る。

この夫妻とは気心が知れているので、気を遣わねばならないことはほとんどない。

アニエスがスーパーへ寄ると言ったら、一緒に行きあれこれ見たりした。そう言う日常の生活が楽しめるのが、私には何よりうれしいことだった。


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