今日は、特別な思いがある日なので、旅行記をいったんお休みし、2021年の夢について、書きたいと思います。
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本来ならば、今頃は機上、そろそろパリ到着の時間かというところであった。
しかし残念ながら、1月末に日本は入国拒否リストの国になってしまい、フランスはもちろんEUには入国できなくなってしまい、断腸の思いで、9月末に予約した3月16日出発の航空券をキャンセルした。
1月末にはもう無理かもしれないと覚悟はしていたが、一縷の望み、手放すとすべてが消えてしまう、そんな気持ちから、ぎりぎりまでキャンセルはしないでいた。
でも、だめだった。
エスカレーター夫妻からは、今年に入ってから「無理だろう」という厳しいメールが届いていた。彼らはワクチンは信用できないといっており、今のところ接種するつもりもないみたいだ。彼らは慎重すぎるのだと自分に説明し、まだあきらめていなかった。
しかし、「来れるなら歓迎する」というメールをくれる他の友人達も、心の底では無理だろうと思っていたと思う。エスカレーター夫妻のようにズバリと言って私を傷つけてしまわないように優しく言っているようだった。
そして数日前に、キャンセルした旨を告げた。「私の夢は泡のように消えてしまった」と。もし状態が変わり、行ける状況になれば、もう3ヵ月は無理だが、6月末までに少しでも行きたいことも書いた。
「レストランもカフェも美術館もデパートも閉まったままだ。18時以降は外出もできない。トンネルの中で光はまだ見えない。でも春を告げる日本の燕が来てくれるなら、大歓迎だ」と嬉しい返事をくれる友人がいる。
コロナの最中に膵臓ガンがわかって、判ってからたった3週間でご主人をなくした南仏の友人からも「部屋はずっとあなたが来るのを待っている」と言って来た。ご主人と一緒に来た楽しい日本旅行と私とが結びついているのだろう。
そして、パリの街があなたが来るのを待っていると、パリの街並みの写真を送ってくれる友人もいる。
アンジェに住む夫婦からは、「ブルターニュの海が見える家に引っ越しを考えている。あなたが来春に延期できるなら、私たちの新しい家の部屋はいつでも開けておくから、あなたにとっても私にとっても最高の解決で幸せになるだろう。」
そして「また年齢ではなく、病気にならないことが大切。素敵な計画は若さを取り戻すから」と。
泣いてばかりはいられない。
こんな友人たちの温かい言葉は、いったん消えた火を再びともしてくれた。
友人の励ましに、希望をつなぎ、もう一度新たな目標、夢を見つけたいと思う。
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