恋愛編
☆こっちでいくら思っても、向こうが内心他の人に愛の眼を注いでいるならば、私はそんな女と一緒になるのはいやなのです。夏目漱石
・この方は相思相愛でないと許せないタイプの人なんでしょうね。
不貞を許さないというのは実にお堅い
☆有力な敵があっても其の恋人をだに占領すれば、それで心の安まるのは恋する者の常態である。田山花袋
・意味がイマイチよくわかりません。そりゃあ占領すれば安心するでしょうに。そんな独占的なあなたは奪われたときに憎むのです
☆恋愛は、美的生活の最も美わしきものの一つか。高山ちょう牛
・そうですね。感性を磨く修行であると誰かがおっしゃっていました。
☆人の情の深くかかること恋にまさるはなし。本居宣長
・うんまさに情動に関わるもので心がすぐに反応します。それを他のエネルギーに転換することもできます。
☆今の道徳法は結婚を強制し、一婦一夫を強制し、しかして更にその結合を続くることを強制す。この強制を破って自由の恋愛に馳するものあれば則ち、曰く姦通と。今の道徳法は自ら姦通をせまり出して、しかして之をなす者を罪するなり、相愛せざる者の結合を強ゆるは罪にあらずして、相愛する者の相結ぶは則ち罪なるか、残酷といわざるべけんや。田岡嶺雲
・浮気は姦通罪ですよ! どこからが浮気なの? 法律により結ばれているものが愛しあっている場合は問題がありません。けれども結婚していても相思相愛ではない場合もある。結婚してから運命の人に出会ったときには離婚して結び直すのが正しいのですが、様々な悶着のために素直に離婚はできないのが実情である。だからといって運命だからと進むのは悲劇になる。感情だけが先行してしまうこともある。進めばよいこともないが、進まなくて後悔することもある。進んで真の愛を勝ち取るかどうかと言えばそうとは限らないために見抜く力が必要である。ある程度の満足を形にしてゆければいいのだ。
☆恋はとうてい痴なもの。少しささえられると、すぐ死にたき思いになる。少し満足すればすぐすべてを忘れる。思慮ある見識ある人でも、ひとたび恋に陥れば、痴態はまぬがれ得ない。伊藤左千夫
・なるほど情動をコントロールすることさえできればだいじょうぶだが、女性でコントロールすることは難しいでしょう。
☆恋せずば人は心もなからまし 物のあわれもこれよりぞ知る。藤原俊成
・恋することで心がたくさん動くからいまこのときをLIVE感覚で捕らえることができる。さわやかな気持ちになれる
☆切なる恋の心は尊きこと神の如し。樋口一葉
・相思相愛の男女を見るときほど天女が龍になって昇るような感覚になるものはないです。
すごく満たされているのでしょうね。
☆恋愛はただ性欲の詩的表現をうけたものである。芥川龍之介
・恋は心が下にありますからね。
☆男は女、女は男を要求す。そしてそれを見出した時、おたがいに不満足を感ず。夏目漱石
・なぜなんだろうか。お互いが調和する姿なのにね。
☆好きな女も嫌な女もあり、その好きな女にも嫌なところがあって、その興味をもっているすべての女の中で、一番あなたが好きだと云われてこそ、あなたは本当に愛されているんじゃありませんか。夏目漱石
・良いところも悪いところも総合して好きだということでしょうか?
☆愛は自己への獲得である。愛は惜しみなく奪うものだ。愛せられるものは奪われているが不思議なことには何物も奪われてはいない。然し愛するものは必ず奪っている。有島武郎
・そうだね。愛は奪うものだ。ていうかエネルギー的なこといっているのでしょうか。だとすると愛そうが愛さない関係なく、人に会えば勝手に奪われます。愛は人間になくてはならない電池だからであります。自分を知るためのエネルギーなんです。
☆恋は結婚するよりも面白い。小説は歴史よりも面白いからだ。カーライル
・恋することはジェットコースターですからね。敷居が高いですよ。
☆恋の味は苦い。ワイルド
・どれくらい苦いんでしょうか。苦味の後は甘味があるのか。
☆恋は怠け者のビジネスであり、忙しい人間の怠惰である。リットン
・結局あそびていうことですよね。遊びとはいえ全体的に響くのであります。
☆恋ごころというやつ、いくら罵りわめいたところで、おいそれと胸のとりでを出ていくものでありますまい。シェークスピア
・まぁ簡単には出て行かないでしょうね。
☆恋は、ある点では獣を人間にし、他の点では、人間を獣とする。シェークスピア
・人間の中には両方おりますからね。それを選択するのは人間の意思です。
☆最初のひと目で恋を感じないなら、恋というものはないだろう。マーロー
・一目惚れの人ですか?マーローさん
☆そなたのためにたとい世界を失うとも、世界のためにそなたを失いたくない。バイロン
・バイロンさんは自分勝手で傲慢な人です。でもそれぐらい心が動いているのは極めて不思議な生き物です。人間は
☆女の口からでる「いいえ」は否定ではない。シドニー
・俺のこと好き?「いいえ」俺のこと好きじゃないんだよね?「いいえ」?! ということでしょうか。本当にいいえというときには「マジ無理」と言われなければなりません。
☆愛人たちのあいだの争いにおいて自分の方がよけいまちがっていたのだと、つねに認めようとするのは、いちばん強く愛しているほうの側である。スコット
・謙虚な姿勢はいつでも正しい。
☆分別を忘れないような恋人は、恋人ではない。トーマス・ハーディ
・理性じゃないのよ!!
☆婦人の運命はその愛される分量の如何にある。ジョージ・エリオット
・女性は愛されれば愛されるほどに美しさを増すのであります。
☆男と女のあいだには友情はありえない。情熱、敵意、崇拝、恋愛はある。しかし友情はない。ワイルド
・ワイルドさんは昨今の草食系を知らないのですね。
☆恋愛と戦争では手段を選ばない。<諺>
・うんうん。こわいこわい
☆恋をして恋を失った方が、いちども恋をしなかったよりもましである。テニソン
・恋せずに悔やむより、恋して悔やんだほうが上ですな
☆恋愛の真の本質は自由である。シェリー
・ふりーだむ。自由、それは何物にも縛られないもの。与えたいときには与え、奪いたいときには奪うもの。相手を束縛することもありません。
☆少しのきまじめさは恋愛においては結構だ。しかしあまりまじめすぎては困る。それは重荷であり、快楽でなくなる。ロマン・ロラン
・きまじめすぎるのは潔癖症につながるんだろう。
☆恋は、自惚れと希望との闘争だ。スタンダール
・陶酔するなら時間を決めてね。
☆情熱をもって恋したことのない人間は人生の半分、それも美しいほうの半分が隠されている。スタンダール
・もしかすると熱をかけていない恋愛ではまだ真価を発揮できていないもう半分の何かが秘め隠されているのでしょうか。人生で恋するほどに恋したあげく自分を忘れて相手に溶け込む感覚が神なんだろうな。みなさんお楽しみに
☆恋はスペインの宿屋に似ている。あるものといえば自分が持ってきたものばかり。メリット
・宿にはなんにもなくて、あるのは自分の思いばかりということでしょうか。
☆恋愛の誕生は、あらゆる誕生と同じく「自然」の作品である。愛の技術が介入するのはその後のことである。モーロア
・心の導くままに展開されるドラマですからね。操作ができにくいですな。
☆恋ほど人の心を奪うものはない。恋するからこそ怠惰になるのである。そのためにその人が怠け者であるとはいえない。ラディゲ
・恋は魔術
☆恋文を書くには、まず何を言おうとしているかを考えずに書きはじめること。そして何を書いたかを知ろうとせず書き終わらなければならない。ルソー
・それこそ感情のままに
☆短い不在は恋を活気づけるが、長い不在は恋を滅ぼす。ミラボー
・遠距離は合いたいときに会えない寂しさを物語るからですよね。