作品(6年前)

2009年08月06日 23時02分03秒 | 旧作
この作品は正確に言うと4年前に作った粉引きの作品の一つで、2年間の空白中では、胚土と化粧の調整でした。化粧に関しては約2年がかりで完成することが出来ました。これも後に役立つ物となっています。
画像の酒胚は粉引用粘土に萩砂を5パーセント混ぜ合せ化粧しています。釉薬は藁灰釉で土灰、藁灰、長石で合わせた簡単な物でした。またこの時に釉薬が足りなくなり、急いで薬を作った後、直ちに施釉して焼いて失敗した事を思い出します。
薬は寝かせてから使うという事を痛感させられました。

作品(7年前)

2009年08月06日 22時25分56秒 | 旧作
この頃の作品では、一時、結晶釉にハマってしまい夢中で薬のテストをしていた記憶があります。画像はチタン結晶釉に添加剤としてルチールを入れています。
微妙な温度変化で白がピンク色になったり時折、黄色い斑点が出てきたりしました。また、チタン釉では、胚土に含まれる鉄分の影響も大きかったので、この薬に関しては、半磁器粘土だけで作っていました。まるで使用しなくなっていきつつある鹿追粘土と、胚土として使用している鹿追調整粘土の限界のような事を感じたのか・・・この頃から疑問に想うようになりました。

ここから、粘土との格闘が始り胚土として使う粘土の新たな調整が始りました。
作り始めた胚土の種類は2種類で、もともと調整済の胚土(シャモット入り)を粉引用に作る事と、火襷用に初めから作りなおす研究がはじまりました。
ここから初めて、あちこちに点在する原料を探しはじめたようです。
そのおかげで今では、道産原料100パーセントで胚土を作る事も出来るようになりました。