綾蝶の記 あやはびら の き と読みます。
石牟礼道子さんのエッセイ、講演録 などの本です。
・第2章 国の情けはどこに は、
この度、私どもは東京に、日本という国を探しに参りました。
水俣病の患者の中に「東京にまでいってみたばってん、日本という国は見つからんじゃった」
とおっしゃる方々がたくさんいらっしゃるからでございます。
という書きだしに始まり、国・政治家へ被害者への救済をお願いした言葉です。
昭和7年から36年間有害汚泥を不知火海に流し続け、結果、残酷な毒物をせおった被害者
に寄り添った石牟礼さんの言葉には何も言えない重みだけを感じます。
・・・・権力は弱者を切り捨てることしか考えていない・・・・
昔から、今も変わっていない。・・・・