となりの町のお嬢さん

今日までそして明日から・・・拓郎とともに

newアルバム  「From T」  発売8月29日

竹田企画 更新中(^o^)8月5日 

TAKURO TOUR 1979 Vol.2 落陽 『爪』

2015-05-15 19:18:53 | TAKUROTOUR1979/ Vol2
『爪』  作詞 松本 隆


夜の帳りも 冬枯れた部屋
君はプツリと 爪を切ってる
肩を丸めて まつ毛を伏せて
深爪したら あとで痛いよ

夜、爪切ると 不幸になると
旧い言わざ 聞いたことある
昔、女は身を守るため
爪をのばして いたんだってね

  別れを切り出す一瞬前の
    夜はこんなに静かなんです
  別れを切り出す一瞬前の
    夜の背中がこわいんです

音もたてない 電気時計は
馬鹿ていねいに 時を刻んで
狂いもしない 時計みたいで
君はだんだん つまらなくなる

無精なぼくを 床屋に行かせ
綺麗さっぱり 毒気を抜いた
君が磨いた ピカピカの床
愛が滑って 自業自得さ

  別れを切り出す一瞬前の
    夜はこんなに静かなんです
  別れを切り出す一瞬前の
    夜の背中がこわいんです 


TAKURO TOUR 1979Vol.2 落陽 『我が身可愛いく』

2015-05-15 19:15:30 | TAKUROTOUR1979/ Vol2
『我が身可愛く』   作詞 吉田拓郎


誰もが好んだ 争い事を
辛抱強く 見ていたかった
見て見ぬふりではなかったし
それもおのれと信じたし
我慢が出来ぬ
もう我慢がならぬ
冷たい雨を降らせてくれる

生きるか死ぬかのせとぎわでさえ
ヘラヘラ笑っていたかもしれぬ
笑えば煮えくる腹の虫も
たまには 憩うと言うものだから
ここにいてはだめだ
このままではだめだ
鋭い刃をひとふりせねば

信じるものなど語るに落ちて
誇りを持てよとくちばし青く
醒めた顔など流行の歌で
胸いっぱいだ
やるかやられるか噛み付くまでだ

失うものが多いから
争い事に身をやつす

邪魔だそこのけ俺らが通る
まやかし笑顔は勝手につるめ
毒を喰わば共に倒れ
正義のためなど言葉のあそび
遠慮はいらぬ
黒い血潮も吐かん
お前に似合いの花でもかざせ

我慢が出来ぬ
もう我慢がならぬ
冷たい雨を降らせてくれる

TAKURO TOUR 1979Vol.2 落陽 『狼のブルース』

2015-05-15 19:12:16 | TAKUROTOUR1979/ Vol2
『狼のブル-ス』   作詞 松本隆


奴のマシンは闇を切り裂く
夜目にも白い狼の影
キ-をまわせば 大地も揺らぐ
そう街中が お祭りさわぎさ
  奴は狼 寄るなさわるな
  今夜は 娘をかくしておけよ
太陽のない街で生まれて
ため息を食って食って育った
欲望という名の車に乗れば
奴の人生を邪魔するものはない

下町にあるバ-ガ-・イン
ははみだしものの吹きだまりだよ
粋なあの娘が 色目を使う
瞳の中に 哀しみがある
  奴は狼 寄るなさわるな
  マシンが奴の 恋人なのさ
機会は人を裏切らないさ
涙で心を錆びつかせない
欲望という名の車に乗れば
奴のハイウェイは夜の中に続く

深夜の街のドラッグ・レ-ス
港へ続くヘアピン・カ-ブ
熱い血だけを ゆさぶる者が
命を賭けて 明日を投げ出す
  奴は狼 寄るなさわるな
  自分の命が 可愛いならば・・・
奴が生まれた良くある暮らし
金持ちでもなく飢え死にもせず
欲望という名の車に乗れば
地球を両手で抱きしめた気がする



TAKURO TOUR 1979Vol.2 落陽 『落陽』

2015-05-15 19:06:31 | TAKUROTOUR1979/ Vol2
『落陽』  作詞 岡本おさみ


しぼったばかりの夕陽の赤が
水平線からもれている
苫小牧発・仙台行きフェリ-
あのじいさんときたら
わざわざ見送ってくれたよ
おまけにテ-プをひろってね
女の子みたいにさ
みやげにもらったサイコロふたつ
手の中でふれば
また振り出しに戻る旅に
陽が沈んでゆく


女や酒よりサイコロ好きで
すってんてんのあのじいさん
あんたこそが正直者さ
この国ときたら
賭けるものなどないさ
だからこうして
漂うだけ
みやげにもらったサイコロふたつ
手の中でふれば
また振り出しに戻る旅に
陽が沈んでゆく


サイコロころがしあり金なくし
フ-テン暮らしのあのじいさん
どこかで会おう 生きていてくれ
ろくでなしの男たち
身を持ちくずしちまった
男の話を聞かせてよ
サイコロころがして
みやげにもらったサイコロふたつ
手の中でふれば
また振り出しに戻る旅に
陽が沈んでゆく
戻る旅に
陽が沈んでゆく



TAKURO TOUR 1979Vol.2 落陽 『親切』

2015-05-15 18:42:52 | TAKUROTOUR1979/ Vol2
『親切』   作詞 吉田拓郎


いつのまにかのことだけど
君は僕と親しそうに口をきく
僕の何が欲しいのかは知らないが
君は僕の友達になってくれたんだね
そんなに時間はいらなかったよ
君が僕の家へ来るようになるまでに
どこの誰かさんから聞いてのかは知らないが
心の中まで土足で ハイ失礼ってね
僕はまだまだ時間がいるんだよ
君のこと知ってるなんて言うのもつらい
信じてますなんてとても言えないよ
言えなくなったのはいつからかまでも忘れちまった

やさしそうな顔をして近づいて来て
手でも握って僕らは仲良しさ
やるせないくらいの勇気を出して
今度はどこで逢おうよなどと言ったりしてる
それほど気にしないでもいいんだよね
僕は迷惑だなんて言わないし
君は気持ちのいい人なんだから
そうだ そこまで考える必要もないよね
外は毎日砂嵐で歩きにくい
口の中がザラザラで喉もカラカラ
そんな時でも君は逢いに来てくれる
僕はカッコつけてピエロになってやるさ

面倒臭がりやの僕なのにどうしてなんだろう
やりきれないな
君は僕のこととても詳しく知ってるんだね
ああ 今日もまたボブ・ディランの話かいいやだね
思いがけないめぐりあわせでもないし
ただ僕に逢いに来た時の君は変に親切で
面白い男だなと思ったし
それが今日まで友達同士とはお笑いだ
僕はその日が来るような気がする
もうゴメンだ もうとてもじゃない
これで終わりにしようとどちらが言い出すか
そう 僕は君に言ってもらえると気が楽だね

今日から僕は家にいることにしよう
タバコの煙でもながめていよう
街は相変わらずの祭りばやし
サヨナラ 君はもう背中を向けなさい
ああ 頭の中に何ていっぱいのドラマが
皆が皆主人公におさまっててね
もうそれも今日限りにしよう
サヨナラ 君の親切が 今消えた