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「酸素濃縮装置」火の気注意 全国で吸引中の火災相次ぐ
ご用心
産経
今月上旬、大阪市平野区の集合住宅で2人が死亡した火災で、火元の部屋に住んでいた70代男性が呼吸器疾患のため、普段から在宅で医療機器「酸素濃縮装置」を使用していたことが15日、大阪府警への取材で分かった。出火原因は明らかになっていないが、装置の使用中は顔付近の酸素濃度が高まり、わずかな火気でも火災につながる恐れがある。装置の使用中に起きたとみられる火災は全国で相次いでおり、取り扱いには注意が必要だ。(小松大騎)
火災は9日夜、同区長吉六反の木造集合住宅2階の一室から出火し、住宅全体に延焼。焼け跡からは性別不明の2人の遺体が見つかった。別々の部屋に住む60代と70代の男性2人と連絡がとれておらず、府警はこの2人である可能性が高いとみて身元の確認を急いでいる。
府警によると、このうち火元の部屋に1人で住んでいた70代男性は肺疾患を患っており、装置のチューブを介して体内に高濃度の酸素を取り込んでいた。目や足が不自由なことなどもあり、訪問ヘルパーから介護を受けていた。
男性は日常的に室内で喫煙しており、部屋の畳にたばこの焦げ跡があったという。府警は現場検証するなどして詳しい出火原因を調べているが、集合住宅の損傷が激しく、男性が装置の使用中にたばこを吸っていたかは不明だ。
酸素濃縮装置は、喫煙などが原因で肺が酸素を取り込みにくくなる「慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)」などの患者に十分な酸素を吸入させるための装置。空気の約80%を占める窒素の多くを取り除くことで酸素濃度を高め、鼻につないだチューブで吸入する。一般社団法人「日本産業・医療ガス協会」(東京)によると現在、約17万人が在宅で使用している。
装置が直接の出火原因になることはないが、チューブから顔付近に漏れ出す高濃度の酸素は、わずかな火気でも燃焼を拡大させる性質を持つ。装置の使用中とみられる死亡火災は全国で相次いでおり、平成15年から今年3月までに82件起き、77人が死亡した。出火原因の約42%はたばこの不始末で、約15%がストーブやろうそくなどからの引火だった。
今年1月には香川県で電気ストーブから引火したとみられる火災で80代男性が死亡したほか、3月にも埼玉県でこたつから引火したとみられる火災で80代男性が亡くなった。
同協会の担当者は「高濃度の酸素の中では延焼範囲が広がりやすい」と指摘。吸入中にたばこやライターの火気を近づけると急激に火が大きくなり、チューブや衣服に引火する恐れがある。同協会は「装置の近くで火気の使用は厳禁。周囲2メートル以内に火気は置かず、使用しないときは必ず電源を切ってほしい」と呼びかけている。
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