シッポナ・約4か月は、「仔猫の保護」の投稿にも書いたように、とあるお宅の地下駐車場の中にあった茶箱の中に捨てられていたと思われる保護猫です。
そのお宅を通った時に、鳴いていて存在を知られてくれたのはシッポナでした。
3匹いた中では一番人懐こく、好奇心旺盛で物怖じしない性格で、少しの隙間からも逃げ出し目が離せませんでした。
そんなシッポナが“シッポナ”になったゆえんは、シッポナの尾が短かったからです。
シッポがナいのでシッポナになりました。(笑)
家に保護した直後にはノミがついていたり、その後も下痢や捻挫で何度も病院に行き…、初めてのことばかりで飼い方を調べたりと大変な毎日を過ごしていましたが、体重も順調に増え、今はすっかり健康状態も安定しています。
でも、持って生まれた個性は変わらずで自由な感じで1日1日を過ごしています。
そんな好奇心旺盛の自由なシッポナの興味の対象になったのは、ホオミドリアカオウロコインコのマメです。
我が家では、時間を決めて放鳥をしていますが、マメが放たれるとシッポナは後を追いまわしたり、狙いを定めた姿勢をとります。
もちろんマメも負けずに、応戦しますがナッツ(コミドリコンゴウインコ)とは明らかに反応が違います。
ナッツが側に寄るとサッと逃げるのですが…。
きっと個体の大きさが関係しているかと思われますが、そんなマメがストレスを抱えてしまわないか心配も増えました。
マメの放鳥時には、両者にとって悲劇にならぬように細心の配慮が必要なのが今の現状です。
さて、こんなシッポナの行動から思ったのは、「シルバーバーチの霊訓」(*1)からの次のような言葉でした。
—生命活動の目的が愛と慈悲の心を学ぶことがあるのなら、なぜ大自然は捕食動物のような悪い見本を用意したのでしょうか。
「大自然が悪い見本を用意するようなことはしません。
大自然は宇宙の大霊すなわち神が顕現したものです。
神は完全です。
神の摂理も完全です。
大自然は、その本来の仕組みどおりに働けばかならずバランスと調和がとれるようになっているのです。
人間が自然と調和して生きれば、地上はパラダイス、神の御国となります。
たしかに捕捉動物はいますが、それは“適者生存”の摂理の一環であり、しかも大自然の摂理全体のほんの小さな側面にすぎません。
自然界の本質は協調です。
共存共栄です。
たとえてみれば人間は地球の庭師のようなものです。
植物の本性に合わせて手入れをすおれば庭は美しくなります。
今では人間が捕食動物となっています。
何百万年もの歴史の中で人間ほど破壊的な生物はおりません。」
シルバーバーチの霊訓8 P180
この言葉は捕食動物という存在に対してのスピリチュアリズムの知識ですが、その中でシルバーバーチは私たちにとって耳の痛いことを述べています。
それは今では人間が捕食動物となっているという言葉と、長い歴史の中で人間ほど破壊的な生物はおりません、人間が自然と調和して生きれば、地上はパラダイス、神の御国となります、という言葉です。
確かに、今の世界の状況を考えてみると肉食は当たり前となっていますし、薬や化粧品の研究には動物実験は当たり前です。(勿論そこには研究者の方々の人々への崇高な思いがあるのも事実ですが)
日本でクリスマスシーズンに食べられるチキンは数百万羽という話を聞いたときには、人間が一番の捕食動物だと痛感しました。
私はスピリチュアリズムの知識から動物も同じ霊という絆で繋がった仲間であることを知って以来、肉食を止めましたが、それでも気づかないところに使われてたりするので完璧にはできませんし、石鹼やシャンプー、化粧品や薬も使うので、間接的にではあっても私自身が確かに捕食動物となっているのだと思います。
でも少しでも肉の使用していないものを使う努力や動物実験をしていない化粧品を使う努力はしています。
大自然の本質は協調、共存共栄ならば同じ地球に住んでいる生命体として、少しでも調和できる生き方をしたいと思うのです。
もし災害にあって食べるものが何も無くなったときに、自分が飼っている動物を食料に出来るかと自問するならば多くの人が「NO」と答えるのではないでしょうか。
鶏も牛も豚も…同じ動物であり、地球に住む生命であり仲間であるはずです。
食肉の材料として生まれ、人間に食べられるために狭い檻の中で生き一生を終える動物のことを考えると、人間の利己的で物質的な破壊力は本当に恐ろしいと思います。
こうした現実を忘れずにいたいと思います。
もう一つ思うのは、我が家も地上世界もバランスがとれていない、調和していない、ということです。
大自然の仕組みは本来どうりに働けば調和がとれるとは、愛が愛を呼び、憎しみが憎しみを呼ぶ…というように、原因と結果の摂理が働くことだと思います。
人間が自然と調和して生きれば、地上はパラダイスになるのなら、人間である私達の調和がとれていないのです。
大切な仲間である動物たちとの生活は、私に沢山の学びをさせてくれます。
よく親は子と共に成長をすると言いますが、飼い主はペットと共に成長するのだとも思いました。
やはり共存共栄なのです。
大切な仲間たちが調和のとれた環境で過ごしていけるように、まずは私達が大自然と調和できるようになることが必須です!
そうなれるように努力し頑張りたいと思います!!
(*1)「シルバーバーチの霊訓」シリーズは、”潮文社”から発行され、その後、絶版となりましたが、現在、スピリチュアリズム普及会で復刻・出版されています。
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