鳥と犬と猫と、ときどき雀

ー鳥2羽と保護犬2匹と捨て猫2匹との生活を綴ったブログですー

保護犬チワワ・ソイの動機

2024-01-15 | 犬のこと

保護犬チワワのソイは四つ足動物の中では一番の先輩です。我が家にきて5年半が経ちました。50頭の多頭崩壊で保護団体に引きとられた時は「野生の犬」と呼ばれていたほどで、愛情も受けずに餌も十分には与えられていなかったようで食糞もしていました。

今はとっても甘えん坊で寂しん坊になりました。私や大好きな娘が出かけると…「玄関にずっと座って待っていたよ」と母から報告を受けることもあります。

お家も大好きで散歩から家が見える場所まで帰ってくると急に駆け足になって一目散に家に飛び込んでいきます。時には庭に作った小さなドッグランにいきたいとせがみ、その中を駆け回ります。

譲渡から1か月の時に、脱走事件を起こしたことが嘘のようです。子どものころから育てていたらどんな子に育ったのだろうね…と話題に上る事もあるくらいに変わりました。

 

そんなソイ、動物たちとの関係も良好です。

が、最近になって猫たちに対して厳しい態度(吠えて追い払ったり、追いかけたり)をとる時があります。

私たちは、その前後を見ていないのでどうしてソイがそういう態度に出たのかは定かではありませんが、そのことで注意を受けることが度々あります。なぜなら、その瞬間だけを見るならソイがウニやシッポナをいじめているように見えるからです。

 

ところがある時、それ以前の出来事を知る機会がありました。ソイは猫たちが遊んでじゃれ合ったり追いかけっこをしている様を見たときに叱っていたのです。

きっと猫たちの様子はソイの目にはケンカをしているように映ったのかもしれません。その仲裁をしていたのでは!?と、その瞬間だけを見て叱ってしまったことを後悔し反省しました。

 

そういえば、娘が幼いころ窓辺においていた植木が落ちて鉢が砕け土が散らばったことがあったのですが、それを片付けていた娘を見て娘がいたずらしたと思い込み叱ったことがありました。

が、一部始終を見ていた父親が風が吹いてカーテンに押されて落ちたといいます。片づけをしてくれていた娘を叱った時も猛省しましたが、改めて一瞬の行動だけを見てすべてを判断することの怖さや愚かさを感じます。

 

そんな出来事から動機についてのシルバーバーチの言葉が思い出されました。

人間の言動や行為には必ず動機があるはずでが、判断の基準として重要であることを次のように述べています。(*1)

「すべての事に動機が問われます。摂理はごまかせません。行為の一つひとつ、想念の一つひとつ、願望の一つひとつがあなたの魂に刻み込まれるのです。霊の目には歴然と読み取れます。地上界でのそうした行為に関わる動機が、霊界では赤裸々にさらされるのです」 シルバーバーチは語る 

 

この言葉からソイの気持ちを考えるならば「ケンカをしないで仲良くしなさい」だったと思います。猫たちに指導をしていたと考えられます。その動機は間違っていません。

私の動機を考えるならば「何もしていないのに、いじめてはいけないよ」という思いがありました。この動機も決して悪いとは思いません。

が、どうしてそうなったのか…その経緯も知らずに一方的に決めつけて叱るのは相手に不快感を与えたり、信頼を失ったり、傷つけてしまうことがあるので気を付けなくてはいけないと思いました。

行為も思念も願望も魂に刻まれるのですから、一瞬の感情に左右されずに真意が分からないことについては決めつけることなく見守ることが私には必要なのだと学びました。

 

それにしても、行為の一つひとつが想念の一つひとつが願望の一つひとつが魂に刻まれて自分の一部になっていくのですから、自分の動機をしっかり見て間違っていることは正していかなくてはと痛感します。

そして、こうした動機の一つをとっても霊界では赤裸々になってしまうのです。まさに私たちは今、地上という場所で死後の世界での生活の準備をしていることが理解できます。(*2)

もしも自分の動機が人を傷つけるものであったり、自分の醜さが丸裸になるものであったなら…、申し訳なさや恥ずかしさでその場から消えてしまいたいと思うはずです。そうならないためにも、地上生活中に自分の内面をしっかり躾ていきたいと思います。

 

さて、シルバーバーチは動機について次のようにも述べています。(*1)

「その時点で、正しいと思われたことを為されば良いのです。ただし、これが正しいということに確信がなくてはいけません。動機が純粋であれば、その後に派生してくるものも、善へ向かいます。 万が一、動機が間違っていたことに気が付かれれば、その時は、自分が責めを負えばよろしい。が、闘って敗れ、しかも動機にやましい所がなければ、もう一度気を取り直して、闘いを挑むのです」シルバーバーチの霊訓8 

 

「自分が正しいと思ったことをする」ことについては、人間一人ひとりの発達段階があるのですから、その時の自分が正しいと思ったことしかできないとは思いますが、自分には「違う」と思うことも相手にとっては「正しい」と思っての行為だと理解できれば、寛容心で見つめることができると思います。その人なりの最善をしているということだからです。

こうして動機のことについて考えることで私は「この人は何を考えているのだろうか?」と、言動の中から人間性を知ろうとするきっかけを見つけることができました。この人を理解したいという願望が生まれるようになりました。

すると僅かですが、その人の気持ちが以前に比べ理解できるようになったように思います。人は多くの場合「周りに迷惑がかからないように」とか「みんなのために」と思っての言動であることも分かりました。

目に見える言動ばかりに気をとられていては、その人の本質を見失うことになることも理解できて新たな視点も持てました。

 

また自分が間違っていたと気づいたときには認められる潔さや、動機を振り返りやましさがないときには「動機に純粋さがあれば必ず善に向かう」という真理に従って堂々と立ち向かえば良いこともあると知って、一つ自分の力になったと思います。

 

動物も人間も、その行為の奥にある願望や動機を知ることは難しいことですが、目に見えていることが全てではないということを肝に銘じていきたいと思います。

 

最後にシルバーバーチの言葉です。

「どの道を辿るかは問題ではありません。巡礼者の一人ひとりが真摯に自我の向上を求め、責任を遂行し、与えられた才能を開発して、その人が存在したことによって他の人が霊的な豊かさを得ることができるようにという、誠実な動機を持って生きればそれで良いのです」   シルバーバーチの霊訓8 



 
 
 
 
 
 
(*1)「シルバーバーチは語る」「シルバーバーチの霊訓」は、スピリチュアリズム・ブックスから購入できます。
 

(*2)  「関東シルバーバーチの会」という、「シルバーバーチの霊訓」を学ぶ読書会のメンバーが「あいのしんこと舎」を設立し、自費出版にてスピリチュアリズムの知識を分かりやすく絵本にしました。

絵本は全部で「コトとシンのうちゅういちたのしいおはなし」     「コトとシンの10のどうして?」     「コトとシンのうちゅういちたいせつなおはなし」    「コトとシンのうちゅういちすてきなおはなし」

「コトとシンのうちゅういちふじぎなおはなし の五部作です

全ての絵本はシルバーバーチの語ってくれた内容を平易な言葉と可愛い絵で表現されていますが、その一つ一つから行為や願望、思念の大切さや動機の純粋さを読み取ることができます。子どもから大人の方まで心に響く素敵な絵本です。

絵本は英語版、中国版もあります。ご興味のある方はぜひ「あいのしんこと舎」のホームページへ足を運んでみてください。

 また、読み聞かせ動画のあいのしんこと舎チャンネル 」からは、コトとシンシリーズの全巻を見ることができます。心に響く語りと可愛い絵とバック音楽(オリジナル曲)が心を和ませてくれます。


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