●客家土楼への思い
数年前、テレビで初めて「客家土楼」を見た時の衝撃は今でもよく覚えています。
見たこともない大きな丸い集合住宅に圧倒されました。
一族で100人以上の人が住んでいるとか・・・想像を超える建造物でした。
中国のどこだろう、簡単に行けない山奥なんだろうなと思ってあきらめていました。
ところが、2003年に世界遺産に登録されてから、たびたびテレビで紹介されるようになったので、行きたい気持ちが再燃してきたのです。
パックツアーもでき、最寄りのアモイ空港から車で約3時間と分かったので、私でも行けるかも!と胸が高鳴ってきました。
JALが関空~アモイ線を廃止したので、ANAが飛んでいるうちに行こうと決心しました。
●旅行の準備
客家土楼を紹介したガイドブックはまだまだ少ない。
インターネットの旅行記が頼みの綱だった。
10人以上の旅行記を読みあさって、だいたい把握することができた。
一番知りたいのはアクセス方法だったけど、ほとんどの旅行記はバックパッカーの方が多いので、アモイから路線バスを乗り継いで8時間とか、バイクタクシーで土楼巡りとか・・・時間と体力のない私たちには無理な方法だった。
(のちに路線バスで8時間というのは、世界遺産になる前のことだと分かる。)
そこでインターネットで、日本人のツアーを扱っているアモイの旅行社2社にメールで問い合わせたところ、「福建省康輝国際旅行社」からの返信が早く親切丁寧だったので、お願いすることにした。
専用車ならアモイから日帰りで有名な土楼を2つ見ることができると分かったので、「ガイドなし、食事なし」で見積もりをお願いしたら思ったより安かったので正式に申込みをした。
実際、日本語ガイド付きで昼食付きのパックツアーに参加するよりお得だった。
それに代金は前払いではなく、ドライバーさんへ直接支払うので安心だし。
~2009年11月21日(土)~
●関空からアモイへ
今回も同行者は胃腸の強いKさん。
Kさんとは、タイ、スペイン、チュニジア、ベトナムに続いて5度めの海外旅行になる。
今回はたったの3日間なので、気軽に出発!と言いたいところだけど、アモイはともかく客家土楼って実際どんなところ???
とちょっと、いやかなり不安。
一番心配なのは、中国の有名なドアなしトイレ。
私はすぐおなかをこわすので、この点がかなり心配だった。
アモイから日帰りの客家土楼ツアーでは客家料理の昼食がついている。
絶対おなかをこわしそうだ!
他の人に迷惑をかけたらいけないので、今回も車をチャーターすることにした。
ドライバーさんは中国語のみで英語も日本語も通じないというので、とりあえず「トイレ」という中国語だけ覚えればなんとかなる!と思って「厠所 ツァースォ」を繰り返し覚えた。
客家土楼の日の昼食用に関空の売店で賞味期限の長い菓子パンやおにぎりを買って持って行くことにした。
もちろんスーツケースにはいつものようにボルヴィック1.5リットルと100%野菜ジュース、100%リンゴジュースが入っている。
関空10:05発。アモイまで直行で約4時間。
連休なのでアモイとはいえ、満席に近かった。
でも90%くらい中高年の男性ばかり、スーツの人も目立つので出張が多いようですね。
●ベジタリアンミール
お肉の苦手な私は、いつもシーフードミールをリクエストするけど、関空~アモイは残念ながらなかったので、ベジタリアンミールにする。
白ワイン、赤ワインと一緒においしく頂いた。
●アモイ上空
今回、アモイは目的ではないけれど、初アモイなので興味はある。
高層マンションがいっぱい。
空港からホテルへ向かう途中も建設中の高層マンションやビルをたくさん見かけた。
残念ながら天気は曇り、というかガスがかかってる感じ。
今回のメインイベントは客家土楼なので、明日は晴れますように!
●アモイ到着
13時頃、アモイ到着。
入国審査も税関もスムーズに通過し、両替所へ。
ここでかなり時間を費やした。
1人1人の時間が長く、3番目だったのに30分くらい待たされた。
やっと私の番だ。窓口の男性が中国語で話しかけてくる。
さっぱり分からないので英語で聞くと、中国語で答える。
相手が理解しようがしまいが、おかまいなしでずっと中国語でしゃべり続けるのだ。
ついにあきらめた彼は見下したような目で大げさにため息をつき、紙をつき出し、ペンで記入するところをたたくのだ。
ムッとしたけど、中国だし仕方ないか~とあきらめる。
その後、旅行中もこちらが日本語で話しても英語で話しても、普通に中国語で話してくる中国人が多かったので、彼だけが例外でないことが分かった。
ちなみにこの日のレートは1元=約14円
空港からタクシーでホテルへ向かう。
アモイ市内は渋滞が多いと聞いたけど、とてもスムーズに進み、長~いトンネルを2つ通り、30分くらいで到着。
42元(約580円)、安~っ!
●鷺江賓館 LUJIANG HOTEL (船から撮りました)
今日から2泊お世話になる、鷺江賓館 LUJIANG HOTELは海沿いの大通りに面していて、バルコニーから海とコロンス島が望める。
にぎやかな中山路に近いので、食事や買い物にも便利で、夜遅くまで明るいので出歩いても安心・・・とガイドブックに書かれている。
●チェックイン
なぜか長い間待たされた。
フロントの2人がコンピューターを見ながら、ぶつぶつ言い合っている。
そしてついに「予約が入っていない。空室もない。」と言うのだ。
ひえ~っと思いながら、予約確認メールを見せると、もう一度コンピューターをパチパチたたいて、「ベッド1台の部屋でもいいか?」と。
それは困るとお断りすると、またパチパチやって、「ベッド2台の部屋が見つかった。」とのこと。
どうしてそんなに時間がかかるのか、どうして探せば出てくるのか、不思議なことが多いけど、何はともあれ、ベッド2台のオーシャンビュールームが見つかってホッとする。
チェックイン時間前だったけど、部屋ができていたので、鍵をもらえた。
部屋ができていたのに、コンピューターですぐ出てこないのも不思議だ(笑)
●鷺江賓館の部屋
部屋はおしゃれで清潔、広さも十分で、もちろんバルコニーからの眺めもGOODで、値段も安いので大満足。
立地もいいので、アモイでは超お勧めのホテルだと思う。
バルコニーのガラス戸が古い形(よく言えばレトロ)で、開けるのにテクニックが要る(^-^;
●バルコニーからの眺め