左手が今チョキとパーしか出せないのはただいまのノンフィクションなのですが、ね!
このネタは結構漫画とかのいいとことかで使えそうなのですが、まあ普通に妄想として書いちゃいました。ううん、もったいない、とちょっと思いつつ。
まあ今年は色々描きたいですねー、オリジナルの絵が最近マーカーばっかりなので、色鉛筆やパステルも出してきたいし、結構ネタもたまってるしー、な。
もしかしたら後で予告してたご飯かけるラブコメかけるゾンビの話が出てくるかもしれません。
ご飯、ラブコメはいいとして、最後の「ゾンビ」って。(笑)
あとね、割と現代な背景を考えていたのですが、主人公がゾンビを復活させてまで飯炊き女にするくらいもてない理由を正当化させようと思ってたら世界観も結構えらいことになりました。まあ見てのお楽しみ、ということで。
というわけで、なんか短編のつもりだったのに気づいたらシリーズでやることになったそのシリーズ、最初のプロローグを続きでどうぞ。
死ヌ女プロローグ
ある日ネットではやった黒魔術。それが気づくと世の中にそうっと定着した世界。
温暖化に地震に何や彼や、そんなに大変なことになっても、人は人を呪うことをやめなかった世界。
世界自身がくちゃくちゃなのに、心までが荒れた、優しさのない世界。
彼は黒魔術で生計を立てていた。そして、彼女を復活させようと、決めた。
深い沼から体が浮き上がってくる感覚。ああ、生き返るってこういう感じなんだわ。と、彼女は思った。私の名前?なんだっけ。きっと名前はこれからつけられるのだ。
暗い淵にそのままいたかったけれど、光のもとに出されたら、そこにいなければならない。はるか昔、そうして生まれてきたように。
目覚めた彼女は、見知らぬ男性の瞳に映っていた。
「ああ、あなたはーーー」
「目が覚めたようだね。君がこの世ですること、それはーーーー」
彼女は知らず、喉を鳴らした。それは、世界征服とか、世界に対する復讐とか。
「ご飯作ってね」
「は?」
「だから、ご飯。そのために君呼んだの。もしかして、こんなツルツル、お呼びじゃない?」
「はあ?別に、頭はツルツルしてなさそうですけども。っていうか、長髪ですよね?おまけに、結構美形ですわ」
顔しか露出していない黒い服だが、それが逆によく似合っていて格好いいように思える。
彼は大層感激していた。
「やっぱり、異世界からわざわざ死体呼び出した甲斐があったよ!!この世界では体毛がないのは女の子に相手にされなくって!むなげもっしゃーじゃないとダメなんだよ、いつの間にか世界標準でそうなったの」
「むなげもっしゃー?」
何いうてますん、という感じで彼女は言った。
「それなのに、僕ってばギャランドゥまでツルッツルでさー胸毛もすね毛もないなんて、ないよそんなのツルツルで」
「そんなこと、私一言も聞こうとしましたか?それ、セクハラですの」
彼女は思わず彼をつねりあげた。
「っていうか、この世界の住人ってどんなたくましい男の方ですの?」
むなげもっしゃーなかたなんて、見たことないわ、と彼女が狭いドーム型の家のドアを開けた途端、吹雪がなびいた。吹雪、というか、これ、積雪何センチ?この家ってイグルーでしたの?という感じである。しかもその中にいたのはーーー
彼女は、はあ、とウェーブチリチリの長い髪を払った。
「っていうか、むなげ、もっしゃーですの?」
「うん、いたでしょう。もしゃもしゃの人」
「胸毛ってどこですの?それ以外もものすごくモッシャモッシャじゃないですか。っていうかあれ、イエティですわ」
伝説の山男である。
「なんて世界ですの…」
美形に呼び出され、華麗に世界征服と思ったら。
「で、何しに呼び出したのですか」
「だから、ご飯」
彼女はクラクラっと頭に手を当てた。
「この世界、材料なさそうですが?」
「それがどっこい、科学は発達してるからどこからか野菜は届くんだよね。あと、移動コンビニ」
「移動コンビニ?」
「おにぎりとかはそこで買えるんだ」
嬉しそうに彼は言った。
ご飯ご飯って、私生前ご飯は作りすぎましたの…。
閉ざされた世界で、作り続けるご飯。もはや何のために生きてるのかご飯。ああ、耐えられない。ご飯。
「私、ゾンビですからご飯はいらないんじゃ」
「ちゃんとお腹空くように設定しておきました。でないと僕の嫁になれないからね」
「嫁って…」
「お嫁ちゃんはご飯作らなきゃ」
それもセクハラです、世の中にあってません。はああ、時代錯誤な人は困るわあ。
「そう、君はご飯の嫁だから」
だから、何やねんそれは…。
「まあ、初回だからご飯は移動コンビニで買うね。一緒に食べよ、おにぎり」
移動コンビニはちゃんとできたご飯作ってくれないのですか…。あー、もう、絶望するー。
「な、何で死んでるの!うーさん」
うーさんって私の名前?もう、どうでもいいわー。
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