にざかな酒店

とある演劇サークルの記第5章 もてるアリスの記憶

と、いうわけでラジオ出演って割と素人でもするってことを過去に知らなかったみゃんおーはその昔、ヒロイン先輩もしくは私をラジオ出演させるという話にええ??なんにゃそれ、とメディア不信も割と酷かったのも重なり、それだったら後輩を紹介しよう!後輩でいけ、とアホな展開をやらかしたことがありました。
今だからめっちゃ反省する話であります。知らないってそれだけでみんなに残酷なことやらかすものなのよ…。
っていうか後輩が「お前じゃあかんのや」って言われて返されたので「やっぱりおかしい話やったんやー」と当時は思ってましたが、一番ひどいのは私でしたよね、今考えるとね…。っていうか素直にヒロイン先輩送りこんでおけばみんな笑顔で済んでたよね、多分というか絶対…。
しかもそのラジオの人っていうのも怪しい人じゃなくて昔のうちのお客さんやったんやけどさ。と作者が昔ひどいことやらかした話はこの辺にしておいて、続きで本編どうぞー。
あ、ひどい話おまけ。うちの従兄弟は別にラジオってきいても不信感もなーんにも持ってなかったらしく、私のあずかり知らないとこでサクッとラジオにちょこっと出演してはったらしいですよ!?
その話をおばさんから聞いた時の私の脱力感ときたら…。
そっか、ラジオってそんなきやすいもんやったんや…がっくり。はあ、やれやれ。
この件についてさらにどうでもいい追記を。
なんで演劇部にいたくせにそんなにメディア不信がひどかったのか、という話なんやけど。
違うのよー、私の志望動機は役者でバリバリ目立ちたい、じゃなくて単純に演劇部だと動く人間やフィクションの力を借りれるからそのエッセンスで「バリバリ絵が上手くなる」んじゃないかと思ってたのよ!私は裏方志望だったのです。っていうか「絵が上手くなりたいから演劇部」って我ながら変わっとんなあ。って話ですけどね。ちなみに自分からいきなり演劇部!って思ったわけじゃなくて鏡花ちゃんがいきなり入学早々話しかけてきて「私演劇部絶対入ろうおもてるねんけどなー」とか言ってくるので、「ん、演劇部?」ニヤリ、それは絵が上手くなりそうな気配がするな、って感じでした。そんなわけで新人勧誘会見て即二人とも入部ー、みたいな。はるか遠い昔の話でございます。

あ、ついでに割とどうでもいい雑談を。
暮しの手帖に載ってた今日の発言的なコーナーで「私が本書いた作者なのに読者が私の本の内容をベラベラ喋ってきはるんやけど?」的な発言に対して「無知な聞き役を女の人に求める男の人の愚かさがなんとか~」みたいな記事がありますけどその無知な聞き役っていうのがそれ(も)できる人だとどれだけの情報収集能力と観察眼の手に入る道なのか、とこの発言についてはそれを聞き直したい。女子スパイの情報収集能力は逆に無知な聞き役を思いっきり利用してる道もあるのだよ。よん。
みんな無知な聞き役から始まってるのにそれをしてる人を逆にバカにしてるやろう、それ。という私のツッコミなのでありました。だいたいみんな「この件についてもっとこの人にしゃべらしたい」って時は知ってても知らんふりを続行するよねえ…(私は滅多にしないけど)
無知の知じゃないけど世間的には愚かな人に愚かなことやめなさいとか言って愚かな人をネタにしてるのはどうなのさ、的なものもこの発言には感じるんですよ、私は。
無知な聞き役は冷静に考えてみれば結構得する態度なんですけどねえ…。やっぱり素直な子が一番伸びる、っていう学校の先生の発言もその辺から来てるのかと。素直っていうのは一番みんなが情報を授けたくなる態度であるっていうのもあるのよね。
あ、さらにおまけで空耳的に「いやー、いくら無知な聞き役が得するって言っても自分の本の内容をベラベラ喋るような相手からは得る情報はないんじゃないの?」いうツッコミが聞こえてきましたので、さりげなくフォロー。
いや、そんな人は逆に面白すぎてネタの塊に見えてしまうわー。もっと面白いネタかましてくれないかなって自分なら面白がっちゃってどんどん知らんふりして話聞いちゃうわーと、私の場合ならこんな感じなのですが。あ、やっぱ性格悪い?(笑)
ま、気を取り直して。高杉さんちのお弁当に出てくる地理学の先生も割と相手から話を聞き出す戦略が「ほう、へえ」とかの相槌だけでどんどん話を聴き出してるとかいう話あったじゃないですか、ねえ。
長くなりました。続きどうぞ。ってこの雑談の方が後から付けたしてるんですけど…。
話を直して、どこそこ大学の話もだいぶ描きたくなってまいりました。ちょっとエロでグロのアリスはそんな一枚絵書くかな。多分。
とある演劇サークルの記第5章 もてるアリスの記憶

と、いうわけでアリスな感じの舞台をやろうということにはなったものの、みんなアリスは一応知ってるはずだけど全く詳しくないので台本的にアリスものの理解を深めようとアリスもの記憶を総動員しようとしてのミーティングをしよう、という展開になった。
そんなわけでみんなが集まるまでに先に来てたシロが円城に声をかける。その場にいる人間はさりちゃんとうーさんとシロと円城と繭子だった。
「そういえば、円城さん、昨日七時ごろラジオ聞いてました?」
「いや?昨日は割と忙しかったような…あ?いや、繭子と本屋行ってたな。ブックセンター古木」
「ああ…」とシロは苦笑する。というか、微妙なニヤニヤ笑い。
「なんですか?先輩、気持ち悪い」
とうーさんがなんとなく面白くなさそうにいう。
「いや、っていうか…昨日青砂さん、ラジオ出てましたよ。円城さん」
えええ!!と円城は大声をあげた。
「青砂って、あの青砂!?どこそこ大学の!!」
「そうそう。こないだのちょっとエロでグロのアリス大評判だったらしくてエヌエムニャーローロに呼ばれたんですよ」
「なんてーーー!!だ、誰が青砂ちゃんと喋ってた?なあ」
「ワンキーさんだったかな、あの時間帯だったらあ、いや演劇ネタだったからうさみさんだったかも」
「く、本屋なんて行ってる場合じゃなかったっ。あ、でも昨日結構いろいろあったなー、でもな」
波のように後悔と昨日手に入れた本の嬉しさに揉まれながらブッツブツいう円城は気づかないが、うーさんとさりちゃんはああ、なんで今私たちはこの場にいるの!?早く来るんじゃなかっった!と後方からの圧力に怯えていた。っていうか先輩も先輩よ!なんてネタをこのタイミングで振ってくれるのよー。せめて繭子さんいない時にしてー。もはやゴジラの小美人的に手を取り合いそうな雰囲気の二人である。なんだかんだ言って彼女らは仲が良い。
「で、いろいろ話してはりましたよ。どこそこ大学も割と新しいサークルで、青砂さんの恋人が復活させたとか。一緒にその人もでてはりましたけど」
「え、やっぱ…あー、なんかいたなあ。えらいスカした男前が…割といつも恋人役の…やっぱあいつか。」
「そうそう、彼が割と青砂さんの前ではもう割とメロメロらしくて、相当面白い人らしいですよ。見た目はほんとスカしてるし話す感じはボソボソだけど言ってるセリフが気が利いたこと言ってるみたいな感じで。なんだったか中学くらいから一緒で片思い何年だったかでこないだやっと思いが通じたらしくって。そもそも青砂さんのためにサークル復活させたとかいう話で…台本も彼が書いてるらしくて。」
かなり自由な感じのどこそこ大学である。っていうか趣味に走りすぎでしょ、その男の人は…とうーさんはこっそりとみんなに気取られないように心底呆れた。まあさりちゃん的にも感性は似たようなものだったらしく、二人は視線を合わせて少しにこっと笑う。私たち、思ってることは同じよねー、ねー。という無言で通じ合っていた。
「っていうかあそこの大学って割と青砂ちゃんが一人で頑張ってるよな。あそこのメンバーって役者はその男前ともう二、三人くらいしかいないんじゃなかったっけか」
「あんな少人数でよくやりますよね。どこそこ大学ね」
っていうか、この話題この辺にしてもらいたいなあ。後ろからの圧力がたまらん、圧力が。とさりちゃんは後ろを振り返られずにいる。っていうかこのチクチクになんでそんなに無関心でいられるのか、男子たちは。という話なのだが。
青砂さんにそんなすてきな恋人いはるならそれでいいやん。対抗意識はその辺で納得させとこうやああーって言われへんか。言われへんな。これは。とさりちゃんはそれを飲み込む。

この後のミーティングではこの辺のことは何も知らない一同から出た話題で谷山浩子にはアリス的な構造の小説が多い、とかグラフィック世界のアリスワールドがどうとか挿絵がどうとか、変わったところでは木下さくらの漫画のアリスが一話ごとに髪型と衣装が変わってるだとか、そんな「アリスものに対する理解って深まってるんですか、我らは。」みたいな話題がたくさんでたのであった。
繭子としては谷山浩子は割と好きなのでここは谷山浩子調のアリスで行きますか、とその辺で落ち着いたのであった。ここのところ彼女も割と大人になってきたので割と気づかれないように嫉妬で燃えているのだった。(続く)
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