気多若宮神社の後にお土産を見たり、カフェに寄ろうと思い、飛騨古川に行きました。
いつも飛騨市役所の駐車場は広いので、いつでもとめられたのですが、なんと満車で、少し離れた第二駐車場にとめました。
古川市街に入ります。
瀬戸川を見ながら散策です。
鯉も戻ってきましたね。
お土産は飛騨のお酒。
飛騨古川の造り酒屋は2軒あり、と白真弓の蒲酒造と蓬莱の渡辺酒造です。
私は以前、マフラーを拾ってくれた恩をお返しするために白真弓で必ず買っていますが、今回は渡辺酒造さんのお酒も買いました。
本当にきれいな川で、水のおいしいところのお米でできたお酒は絶対においしいに決まっていますよね。
有名な蝋燭屋さん。三嶋蝋燭さんです。
また、川。鯉がたくさん。
回った結果、お土産はお酒のみでした(笑)
お昼ご飯を食べていこうと思いましたが、前日に食べ過ぎたため、コーヒーぐらいでいいねということで、カフェを探しましたが、なかなか見つからず、ここにコーヒーとの看板が出ていたので、入ってみました。
入り口を開けると、テーブルと椅子が並んでいるのかと想像していましたが、見事な玄関口で、素敵なお宅にお邪魔したかのようでびっくりしました。
玄関に入って呼び鈴で呼ぶシステム。あまりのおうち感に、おずおず鳴らしてみると、中から店主の「お待ちください」との声がしました。
普通のマダムが自分のおうちに招いているように、「いらっしゃいませ」と出てきて迎えてくださいました。
あれ、普通のカフェじゃないなと思いましたが、そうでした、美術館なのでした。
お仏壇のある座敷を通って、テーブルにつきました。
お庭が向こうに見えます。このテーブルに後で、2人組の男性が来て座ったので、これしか写真が撮れませんでした(笑)
メニューはコーヒー、紅茶、チーズケーキ、スコーンでしたので、
チーズケーキとスコーンを頼んだのですが、スコーンはなくなったので、ぜひチーズケーキをということなので、全員チーズケーキとコーヒーにしました。
後から来たお客さんにもチーズケーキとコーヒーを勧めていて、紅茶はコーヒーが苦手なら仕方ないけどコーヒーが合うのでと半ば強制でした(笑) でもこのケーキにはコーヒーが合うみたい。私はコーヒー好きなので、なるほどとわかりました。
50年前に教えてもらったチーズケーキのレシピで作っているそうです。ずっしり大きいです。
ここで出される器がすばらしいのです。
コーヒーカップは江戸時代末期の有田焼。
ケーキ皿は250年前の祥瑞のお皿なのです。
美しい~!
きっとどこぞのお殿様が使われていたかもしれないカップとお皿を使わせてもらって、うれしいです。
お座敷には横山大観、河合玉堂などの日本が掛けられており、それらは撮影禁止ですが、古伊万里や染付九谷焼などが飾られていました。
これは新しいものだとおっしゃっていた薩摩琵琶。
数年前までコンサートをしていたこともあるのですが、弾く人がいなくなったそう。
蒔絵のお茶道具でしょうか、これもすばらしかったです。春と秋にお花見に出かける時に持っていかれたようです。ため息。
これらは12代当主日根野吉壽氏のコレクションをご自宅に展示しており、そこでカフェやチーズケーキが楽しめるようにしたようです。
こちらのマダム、東京育ちのようで、60過ぎてからここに来て、このコレクションと家を処分しようと思ったのですが、やはりできずにこのカフェを併設した美術館をすることにしたそう。こんなことになるとは思ってもみなかったとおっしゃっていました。こちらの12代の奥様なのかはきちんと聞いていなかったので、よく分かりませんが、飛騨弁がしゃべられなくてとおっしゃっていましたが、確かに東京でもかなりの上流階級の方だったんだろうなという上品な素敵マダムでした。
帰りに玄関の薬棚の説明をしてもらいました。
中の仕切りが2つのものや3つのもの、仕切りがないものがあるんですよと、仕切りのないものを何回も開けてみて探しましたが、見つかりませんでした(笑)
なんか私たちまでお上品になって帰ることができました(笑)
(今現在、元に戻っております(笑))
玄関にあった飛騨古川祭りの山車のミニチュア。これも美しかったです。
随分、目の保養になりました。
予想していなかった素敵なお茶時間になりました。