南英世の 「くろねこ日記」

囲碁三昧の日々

3月に完全リタイアーした後、囲碁三昧の日々が始まった。それから半年が過ぎた。9月ごろまでは早く強くなりたいという「焦り」があり、必死に囲碁の勉強をしてきた。しかし、ここにきてようやく「そんなに急いで強くならなくてもいい。1日に一つか二つ感動する手に出会えれば十分」と思えるようになってきた。精神的にゆとりが出てきたと言える。

毎朝ゆっくりベッドから起き出し、朝ドラを見ながら朝食をとって、そのあとは1日中囲碁三昧。囲碁の小説を読み、詰碁を解き、棋譜並べをし、疲れたらネット対局を見る。今日も王座戦の中継をやっていた。

最近読んだ棋書では、呉清源の本がダントツで勉強になった。シンプルに書かれており非常にわかりやすい。『21世紀の碁』全10巻のうち、1巻目と9巻目を読み終えた。残りがまだ8巻あるが、その前にそのダイジェストである単行本『21世紀の打ち方』(呉清源)を読むことにした。

そのほか山下圭吾の『出る順で学ぶ実戦死活』も非常に勉強になるので、『出る順で学ぶ手筋』『出る順で学ぶヨセ』なども購入した。マイペースで少しずつ着実に身につけていこうと思っている。

最近は、木曜日を中心に1週間が回っている。木曜日に囲碁サロン「爛柯」の席主を務めているからである。10月に入って初めて囲碁を習い始めた20代の人がいる。9路盤を使ってルールから教え始め、3回目のレッスンでもう19路盤で打てるようになってきた。

次回は死活の基本を教えてあげよう。そう思って教材プリントを作成した。講義のための準備をしているときが一番楽しい。それは昔も今も変わらない。高校教師から囲碁教師に転じて本当によかったと思う。

 

人の役に立つことができることに感謝、社会から必要とされることに感謝、健康であることに感謝。感謝感謝の日々である。人生は夕方からが面白い。

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