食事をしながら朝ドラを見て、そのあと新聞をチラ見して30分ほどステレオを聞く。これが最近の朝のルーティーンである。仕事を辞めたせいか、最近は新聞を読んでも面白いと感じることが少なくなった。
その中で、今朝の賃金に関する朝日新聞の記事は面白かった。これまで日本の賃金体系は年功序列型だと言われてきた。しかし正確に言えば「生活給」と考えたほうがわかりやすいという。若いころは安月給でがむしゃらに働かされても、住宅を購入し子どもを大学に行かせる40代・50代はそれなりに給料も上がる。そして、60歳定年で再雇用されると給料が3分の2に減る。これらのことも生活給と考えれば納得がいく。
ところが高度経済成長が終わり企業が能力給と言い始めて話がややこしくなった。私も民間のシンクタンクにいたとき、1000万円の給料が欲しければ3000万円の利益を稼ぎ出せといわれたものだ。
今の日本はどうか。
若いころは生活給で、40代50代になると能力給? これでは夢も希望もない。