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南英世の 「くろねこ日記」

言語明瞭・意味不明

 
 かつて、竹下首相の国会答弁は、日本語で明瞭に答えてはいるものの、何を言いたいのかよくわからないということから、「言語明瞭・意味不明」と揶揄された。野党の質問を巧みにかわす戦術だったのだろう。

同じことを思うのが、年金の通知書である。私のように「国家公務員」「民間の研究所」「地方公務員」「私立高校」「公立高校の常勤講師」というように職歴が複雑だと、支払われる年金も複雑である。しかも、送られてくる通知書の案内が不親切なため、何のことか全くチンプンカンプンである(写真参照)。まさに、言語明瞭・意味不明の文書といってよい。

2か月に一度、年金が銀行口座に振り込まれる。私の場合3か所からの振り込みである。通帳には「コウリツガッコウキョウ」「ニホンシリツガッコウシ」「国民厚生年金」とだけ記載されている。しかし、これだけではどの時期に加入していた年金の支給なのか全くわからない。

そこで、近くの年金事務所に質問に行った。そこで受けた説明は「公立学校共済組合」というのは国家公務員として大学に勤務していた期間と大阪府の教員として働いていた期間を合算した年金であり、「日本私立学校振興共済事業団」からの振り込みは私立高校に勤めていた5年間の年金であり、「国民厚生年金」は国民基礎年金と民間の研究所、府立高校の常勤講師のときに収めた年金の支払いであることがわかった。

国民厚生年金の金額も納得がいかなかったので聞いてみたところ、通常なら偶数月に2か月分の約12万5千円が振り込まれるはずだが、そこから介護保険料2か月分の2万7000円が天引きされるため9万8000円になるのとのことだった。

年金事務所の職員の方は非常に親切にわかりやすく教えてくれた。しかし、年金事務所の管轄は、国民基礎年金であるため、「公立学校共済組合や私立学校共済事業団のデータは持っていないのでわからない」ということだった。


年金の決定通知書、変更通知書の説明をもっとわかりやすくできないものだろうか。
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