咸と空

空宛の手紙だったり独白だったり色々。

3日目 冒険者そら

2020-07-22 17:37:45 | 日記

前回空との出会いを書いた訳だが、今日はその続き。

俺がどれだけ振り回されたか、書こうと思う。
あぁ、迷惑だとは思ってなかったから、安心してくれ。

そらは俺と出会ってから、インターネット掲示板巡りをするようになった。
今はブログ巡りをしているが、当時のそれが掲示板だった訳だな。

ブログと違うのは、掲示板に新参のコテハンが来るとだいたい荒れるという事だ。

前回書いたと思うが、掲示板には掲示板事の特徴がある。
そして検索に引っかかったりランキングに載ってるような盛り上がってる掲示板、つまりはそらが見付けられるような場所はだいたい荒れてる所だった訳だ。
静かな掲示板は身内のみだったり、管理人と別の場所で知り合いとかでない限りほぼ見つからないからな。

結果、その掲示板のルールだったりマナーを知らない初心者冒険者のそらちゃんは虐められる事になる。
そして俺に泣きついてくるんだな。
どうしてみんな意地悪するのー!!みたいな感じだ。
意地悪な俺はそんなそらを可愛く思って甘やかすから、機嫌を直したそらはまた冒険に出て、また泣きついてくるの繰り返しが続く。
個人的には、面白かったぞ(笑)

しかしまぁ、俺にも譲れない一線はある訳だな。
笑って見てたのはそらがふくれっ面で済むぐらいまで。
だが、そらを泣かせた場所には痛い目を見てもらった。
当時流行っていた無料のネット掲示板というのはセキュリティが甘くてな。
管理人の設定次第じゃ運営が対処しない限りどうにもならないレベルで壊す事や、パスクラが簡単に出来てしまう所もあったし、タグを禁止にしていても突破出来たり、トリップを偽装出来たりと色々緩かった。
そうしてあの手この手でそらの巡った掲示板を破壊していく俺。
そして凄い凄いとはしゃぐそら。

しかしながら俺がやってた行為は住人からすれば迷惑極まりない事は事実だ。
結果、これ以上犠牲者を出さないようそらと二人だけのホームページを作って掲示板を設置。
そこを安住の地とした。もちろんそらと出会った掲示板にも二人で顔を出してた。
そらは人気者だったよ。最初は荒くれ者がペットを拾ったみたいな感じだったが、みんなそらを受け入れてた。
きっとまだ、みんな覚えてるんじゃないかな。
そらには人を惹き付ける何かがあると俺は思う。
残念ながら無料掲示板のサービス終了と共にインターネット掲示板というものはほとんど廃れてしまったが、楽しい世界だった。本当にな。