1巻2巻買って読んだけど、完結していない
古い作品なのはわかっていた
そもそも最近「カリスマ」を読み返して、続きの「犬の王」を買ったんですから
で、これ作者絵が変わっている
勿論絵が変わることもある
萩尾望都先生もそうだった
でも私は以前の絵の方が好きだった
で、何故終わっていないんだろう
もしかして出版社自体がつぶれたのかなあ~
検索してみたら結構ややこしかった
作者は続きを書いているんでしょうね
これで終わりならおかしいし、でも出版はされていないのか?
私的にはアレキサンダーとへファイスティオンがエロかったな
フランス革命6
んで、革命がどうなったかというと結局のところ、ナポレオン王政に落ち着きました
ブルボン王朝の時は掛け声が(国王万歳)でしたが、革命がおこると(国民万歳)
になりました
その後国家主義(国民は国家のために尽くすもの)が現れ(フランス万歳)になりました
ちなみに今のフランス国歌は国民公会で一番多数を抱えていたジロンド派の党歌です
確かマルセイエーズだったかな
そして、最初に革命を推し進めたスーパーブルジョアジーですが、彼らはやっと目的を達しました
というのは彼らはナポレオン王朝下で貴族になれたからです
それを喜んだかどうかは別ですが、
ナポレオン王朝は元居た貴族+ブルジョアジーで新しい(新貴族)を作ったのです
フランスという国は国王がいませんが、実は貴族がまだいるんですよ
爵位が存在するんです
今現在それほどありがたいものではないですがね
ネット革命(人間が考えなくても機械が考えてくれる)が出るまではフランスは300の家によって支配されているといわれましたが、産業革命と同じような革命が進行中の現在は、富も混ぜたように混乱して多くの成金ができるのは国際的な傾向ですから、今はさほどありがたいものじゃないんじゃないかというのは私の憶測ですが
フランス革命5
で、革命がおこるんですが、この革命どのへんで終わるべきだったと思いますか?
それはね、立憲王政にするべきだったんですよ
まだまだ資本主義は発達していない
貴族を無力化するまではね
だから立憲王政です
では立憲王政と絶対王政はどう違うのか
絶対王政っていうのはどっちかというと感情的な言い方で(これが絶対王政)ていう基準はないんですよね
まあ、貴族とブルジョアの二つに支えられていたというのはあるかもね
立憲王政というのはたとえ国王でも法律は守らないといけないし、もし守らなければ罰を受けるというものです
つまり一番偉いのは法律であって、人間ではないという制度ですね
んで、結局ルイは処刑されるのですが、その後のフランスの体制は「共和制」となっています
この共和制というのは要するに共産主義です
(主義といういい方はおかしいですね。体制というべきです)
だからソ連が崩壊したときに(人類が経験したことのない歴史)とか言っていましたが、ロベスピエールが倒され、世の中がまた反転するのをすでにフランス革命でやってるんだから、別に人類初でもなかったんです
共和制からテルミドールのクーデターが起こり、この辺のフランスの様子を観察すれば、その後のソ連も同じところがあるということが分かると思います
で、その後のナポレオン王朝になり、王政が復活することになると、これは歴史が反転したこと、つまり反動が起こったことを表します
反動が起こったということは、歴史が進みすぎたということです
つまり王政を維持しつつ立憲王政にするのがこの時代の一番いい選択だったのに、国王を処刑した
まあ、それはいろんな事情があるにせよ、おそらく一番の理由は世の中をひっくり返したかったんじゃないのかな?
つまり今までの常識-国王は特別な存在で、神がそう定めたーという今迄の常識
国王が処刑されてしまえば、国王が特別な存在でも特別な人間でもなく、ただの一個人だと世界中が知ってしまう
当たり前のことがバレてしまうわけです
これは信長が延暦寺を攻略したのと同じくらいの衝撃です
今迄地面は平だと思っていたのに実は丸かったのと同じ衝撃です
神の加護や仏の守りなぞ実際にはない
そして、王の正当性は当時の宗教が認めていました
国王は特別な人間であり、神が定めたのだと
しかし人間の手で処刑してしまえば、王は何の神の加護もない、普通の一般的な人間だと分かってしまう
一般庶民の普通の人間と変わらないと
今の私たちには当たり前の事でも当時は当たり前の事じゃなかった
いま私たちがそれを知っているのはフランス革命がおこり、国王が処刑されたからです
もし処刑されなかったら、今でも思っていたでしょう
国王や王族は確かに人間だけど、自分たちとは少し違う変わった人間なのだと
もしガリレオが地球が丸い写真を持っていたなら、それを皆に見せたかったでしょうね
証拠を手にしているんだから
当時の彼らもその証拠を手にしています
もしルイを処刑してしまえば、世界の常識は書き換えられる
アッと驚くことになる
皆に本当のことをわからせてあげたい
その証拠の写真を手にしているわけです
だから見せてみたかったんでしょうね
実はフランスがこの後ヨーロッパ諸国を敵に回し、戦うことになるのは、今までの常識を革命政府が覆したことが問題なのです
彼らが怒ったのはほとんどの国が王政であるにもかかわらず、そして王政の正当性はカトリックが保証していたにも関わらず、彼らはその嘘を暴いまった
これはフランス以外の王政の国家の足元を崩したのと同じです
彼らの怒りは相当だったでしょうね
そんな国滅ぼしてしまって、革命そのものを歴史から消えさせてなかったことにしたいでしょう
それは例えば延暦寺が崩壊したことが宗教にとって致命的であるのならば、信長がこの後天下を取らずにせめて死んでくれれば、罰が当たったのだと、弁解できるのと同じ
だからと言って延暦寺が裏にいたとは言いませんが
というか信長が天下を取って都合の悪い集団はいくらでもいたし、裏にいた一つだということは言えるけど
彼らはルイを処刑したことを許さなかったのですが、ルイのことを思っているのではなく、単に自分たちにとって都合が悪いからです
革命政府さえ滅ぼして、フランスも滅ぼしてしまえば、神に逆らったから罰を受けたんだとでも言えますからね
きっとソドムやゴモラと同等に扱ったでしょうね
実はフランスの特にパリの人たちは今までの時代に比べてそれほど貧しかったわけではありません
それは上記でも言いました
ではなぜ革命は起こったのか
それも上記で言いましたが、そもそもブルジョアジーが力をつけたからだと
残念ながら民衆がいくら怒ろうが、力がなければ反抗することも革命を起こすこともできないんですよね
だからブルジョアジーが力を持ったから革命が起きた
それは事実なんですが、大まかにはそうでも細部の原因というのもあるわけで、例えば首飾り事件とかね
それともう一つ結構細部の原因でもあげておいた方がいい原因もあります
まず、マリーアントワネットにはお抱えのデザイナーがいました
これは別におかしなことではなく、ルイ15世の愛人のポンパドゥール夫人にもいました
マリーアントワネットのお抱えはマダムベルタン
はっきり言ってあまり優秀なデザイナーではないと思うけど、マリーアントワネットが気に入ったんならしょうがない
こいつがデザインした帽子に、羊の毛を付けたものがあって、それが流行した
マリーアントワネットがファッションリーダーだからしょうがない
何せ王妃だからファッションリーダーにもなるわ
だからそれが流行しだすと今まで田舎で小麦を作っていた貴族の領主はそんなもの作るよりも、羊飼った方が儲かるとわかって、羊を飼いだすのです
すると今までそこで小作農(自分の土地を持たない農民)は要らなくなります
羊を飼うのにさほど人員は要りませんからね
つまり彼らは首になり、農場から追い出されてしまいます
でも行くところなんかない彼らは何とかして農場に入ろうとします
そこで貴族は自分の農場を策で囲って小作農を入れないようにしました
これを「囲い込み運動」と言います
マリーアントワネットに関係なく、イギリスでも行われていますし、一時期のブームというか、(ブームというにはかわいそうな話だが、)になりました
ただ、無理にかこつけましたが、実際にマリーの帽子に関係なく、囲い込み運動はイギリスでも起こったわけなんだから、つまり小麦粉を作るよりも、肉を造った方が儲かるという事なんでしょうね
では行くところのなくなった小作農はどうしたのでしょう
彼らはパリへ行きました
パリへ行けば何とかなるんじゃないか
仕事もあるんじゃないか
そういうつもりで行ったのですが、そうそう仕事なんか見つからないし、浮浪者今でいうホームレスになります
だからパリの人口は爆発的に増えていったのです
対するパリに入ってくる小麦粉は同じか少なくなっているんだから、当然飢えるわけです
その浮浪者が革命に少なからず貢献しているのです
フランス革命3
ところで(スカンピンの国)という言葉があるのをご存じですか
これは毛沢東が、当時の中国をさしていった言葉ですが、何故そう言ったのか、何故当時の中国はスカンピンなのか?
それは、イギリスが略奪したからです
そもそも中国は中央集権の国王が絶対的な力を持っている国ですから、富は皇帝に集まっています
良く、イギリスは海賊にたとえられますが、あいつらのしたことは極悪非道です
私はそのすべてを知りません
もしかして、調べれば本があるかもしれませんが、一応普通に生活していて聞こえてくることはないですね(戦勝国はいいよね)
とにかく戦争にかこつけて略奪をするのがやつらですから、王宮の物はすべてかどうかは知りませんが、持ち去られ、さらに皇帝も倒されたのでは、もう中国に富はないでしょう
それとちょっとマシな階層は国に見切りをつけて、アメリカとかにわたりますし、華僑も共産中国になれば東南アジアやいろんな国に逃れています
つまりやっぱり中国はスカンピンなんです
何が言いたいのかというと、革命時のフランスもスカンピンだったのではないかということです
まず、国王が処刑されるより前にフランス貴族は海外に逃亡しています
当然金や、金目のものは持っていきますからフランスに富はなくなります
どのくらいの貴族が出て行ったのかわかりませんが、半分としてもかなりの量でしょうね
(ちなみにカリブ海の海賊はアメリカに逃れるフランス貴族で大儲けしています)
残った貴族は処刑され当然財産も没収ですが、果たしてその金で庶民のすべての飢えを満たせるかというと
これは数字的にわかっていることですが、貴族のすべてを処刑し、その財産を庶民に平等に分け与えたとしても、足りないんですよ
庶民はやはり飢えることになる
でもこれはもう数字的にわかっている私たちだからわかるのであって、当時の革命家にはわからないんです
富める貴族や王族がいなくなれば、平等になり、良い世の中になるという理想は結局現実にはならなかったんですよ
ロベスピエールが苦悩したのも結局はここにあり、いくら処刑しようと良い世の中にはならないんです
じゃあいったいどうすればよかったのか?
実は食料の生産量を増やせばよかったんですよ
そういう意味では戦後日本がした米の生産量を挙げるのは間違ってなかったですね
まあ、第三階級と言っても農民がいくらなんでもいませんから
農業に従事していたのはそれを支配する貴族で、いわゆる小作農が代表に選ばれるわけないですし、ロベスピエールは貧しかったけど、農家の事なんか知らないですもんね