不法者には罰を

　夏優子は、考えた。

　どうせ、幻覚まがいな、妖術だろうと。

　坊主は言う。

　「この力は、神通力を改造したものになります」

　驚いた。

不法者には罰を

　坊主は言った。

　「あなたに、話したい事が、あります」

　夏優子は、「ハハハ」と、笑っていた。

　坊主は言う。

　「不思議な力を、教えなくては、いけません」

　夏優子は、耳を、かした。

不法者には罰を

　そして、夏は、刃物を持った。

　憎いあの男を、幽霊のまま、刺した。

　「くそ」

　死なないのだ。

　「ならば、暗殺だ」

不法者には罰を

　「何で？」夏優子は、つぶやいた。

　「なら、自分でやる」

　そう、決めた。