更生

　慶介達は、まず、盗人から、退治して行く事にしたのだ。

　前の様な、個人ではなく、集団なので、あっと言う間に、治安は良くなって行った。

　強盗、放火、殺人などを取り扱い、次々と、捕まえ、殺め、退治して行った。

　気づけば、西には、犯罪が、ひとつもないと言う、異例の状況が、出来ていた。

　慶介「ついにやったのだ。涙が、流れる」

更生

　多羅氏城は、落ちた。

　痣府は自害し、見事に、慶介達は、この豪族を、打ち破った。

　添付の乱は、朝廷の耳にも届き、天皇様達は、西を支配させる、斉郷と言う、地位に、慶介達を、付けさせる事にした。

　慶介「斉郷と言う、格を、もらった。これより、私が、西を支配する大豪族だ」

　慶介「これより、治安を良くしていく。最終的には、犯罪を、なくすぞ」

　部下達「どこまでも、付いていきます」

　夏優子様達は、慶介の傷や、これまでの経緯を見て、涙を流していた。

　それは、感動の涙だった。

更生

　多羅氏城を攻め落とした慶介達豪族は、次に、痣府の住む、大西城を、攻める事になった。

　慶介「包囲網を、敷くぞ」

　部下達「はい！　必ず、取りましょう。犯罪撲滅まで、もう少しです」

　痣府は、こう思った。

　痣府「どんな手を、打ってくるのだ？何をして来る？」

　痣府は、頭が混乱していた。

　それは、夏優子様達が、神通力で、混乱させていたからであった。

　慶介「よし、包囲網が、敷けたな。これより、火攻めを行う」

　名前を、添付「てんぷ」の乱と言う。

更生

　慶介達豪族は、まずは、轟「とどろき」地域を、城攻めし、取った。

　次に、帖佐「ちょうざ」地域を、城攻めした。

　最後は、奈良座「ならざ」地域を取り、目の前の、多羅氏城を、火攻めした。

　慶介「良い調子だ。この調子ならば、夏様達の、期待に、応える事が、できるかもしれない」

　慶介「思えば、坊主をやっていた時より、充実している。善行を積む事は、こんなにも、調子が良くなる事なのか」

　夏優子様「良い調子ね、慶介。犯罪を、なくすのよ。この世から。貴方は、それが、出来る」

更生

　城に戻った、慶介達は、また作戦を、練り直した。

　慶介「次は、ここの地域を支配し、そして、ここを攻めよう。その際は、火攻めを使い、焼き払う」

　部下達「いいえ、それは先に、この地域を支配しなければ、出来ません」

　部下達「分かりますか？慶介様」

　慶介「なるほど、ならば、そうしよう」

　慶介「火攻めの案が出たのは、霊を含み、我々が、魔法で、勝てる様に調整されているからだ」

　慶介達は、出陣した。

　それは、勝つ気が満々だった。