その日、家鍵を持ち忘れて入れず(息子突然外出)、時間つぶしの為にふらりと立ち寄った、昼下がりのサッカーグランド。フィールドでは試合が行われていた。妻と二人地べたに座り込み、まず目についたのは長髪のGKだった。
「カンフーサッカーの人じゃないの?」
「いや、それならFWの主役の人だから」
とか、話したかは忘れたが、とにかくやたらと目立っていた。プレーについてっは…上手かどうかは覚えていない。(すみません)
ハーフタイム。
審判の人がこちらにやって来る。
「これ、おじいちゃんたちの試合。ほとんど60歳以上です。原則55歳以上なら参加できます。毎週火曜日の12時から練習してます。よかったら来てください。」
話が早い。妻が、
「これ何のサッカーですか?」と、質問した時の回答。
そしてその人が、この金町火曜サッカー会の中心人物である安藤captainだった。最高に遅い俺のサッカー人生はこの瞬間から動き出す。
この偶然の幸運に深く感謝した。レイソルサポーターではあるが、自分でもサッカーをやってみたかったからだ。思い切って次週火曜12時に行くことを決意した。今からドキドキだがやってやる。
俺、57歳の秋。新たなる挑戦。
キングカズに負けないぞ。(←調子に乗るなよ)