いろいろとCO2ミキサーを作ってきましたが今回は性能を落とすことなく部品点数と製作工程を可能な限り減らしてみました。
今まで何種類か小型水槽用のCO2ミキサーを作ってきましたがパイプを曲げたり微妙な調整が必要だったり使う材料の種類が多かったりするので今回はできるだけ工作が簡単になるように考えて作ってみました。
材料
フィルムケース
パイプ(8mm、6mm、5mm、4mm)
シリコンホース(6mm)
キスゴム
エアホース用ジョイント
作り方
基本構造については今までに作ったものと同じなので過去の製作記事をご覧ください。
今回は本体に「フィルムケース」を使ってみました。直径はいい感じなのですが長さが少し足らないので底にちょこっと工夫をしてあります。
フィルムケースは本体に蓋を被せるタイプのもをチョイスします。本体がブラックのものなら光を通さないのでコケにくいのでメンテが楽になるのですが中の様子が分からないので今回は乳白色のものを使いました。
まず蓋に穴を3つ開けます。CO2添加用(エアー用ジョイント)とサイフォンパイプ用とディフューザーへの循環用ですね。
次に本体に6mmパイプが通る楕円の穴を2箇所開けます。
蓋にU字型に曲げたサイフォンパイプを取り付けCO2添加用のエアージョイントを取り付けます。
今回はこのサイフォンパイプのみが唯一パイプの曲げ加工が必要な部分です。5mmのパイプを使って頑張ってトライして下さい。
フィルムケースの底に穴を開けます。底を全て切り取ってしまうと本体の長さがちょっと足りないので大きな泡も外へ出て行ってしまいます。底に少し縁を残すことによって大きい泡は筒の中で回り続け小さな泡のみが水流に乗って出て行くようになります。
次はディフューザーパイプの製作です。今回は曲げ加工を省いてストレートパイプのままです。
まず4mmのパイプでベンチュリー部分を作ります。
前回までは斜めに切り取った形状でしたが今回はクチバシ状にしてみました。この形状のほうが斜め切りタイプより泡がたくさん出て性能が良さそうなのでこれからはこの「クチバシ状ベンチュリ構造」で作ることにします。
次にこのパーツを6mmパイプに差し込みます。6mmパイプには水流の出口の横穴を大きく開けて水の流れがスムーズに流れるように斜めにカットした栓をしておきます。
クチバシの根元あたりに1~2mmぐらいの横穴を開けて完成です。 開ける穴は小さいほうが泡が細かくなりますが吸い込んだごみが詰まりやすくなります。
ベンチュリ部の横穴にいつもならエアホースをつなぐための5mmパイプを接着するのですが今回はこの部分も簡略化しています。
6mmのシリコンホースの端のほうに4mmほどの穴をハサミで切り取り、反対側にも同じ大きさの穴を開けます。
この穴に先ほどのディフューザーパイプを差し込んでベンチュリ部分の横穴に合わせます。このエアホース(溜まったCO2の循環用)の片方は本体の蓋の穴に差し込みます。
各パーツを組み上げて本体は完成です。
最後に適当な場所に吸盤を2個取り付けて完成です。
水槽内に取り付けてディフューザーパイプに外部フィルターなどから分岐してきたホースを接続します。
水流を強い目にしても大きい泡は出てこないので機能的にはまずまずといったところでしょうか。CO2ミキサーの回りのキラキラしたものは 発生した細かい泡です。
今回はホームセンターで買ってきたABS樹脂製のパイプと塩ビパイプ(スドー パイプピタッと)を使っています。どちらもカッターナイフで加工ができるうえ割れにくいので便利です。どちらもちょっと透明感に欠けますが見栄えを気にするものでもないので作りやすさ優先です。
製作される前に必ずこちらをお読み下さい。
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コメントありがとうございます
構造を文字で説明するのは難しいですね。
この拡散器は小型であることとパイプを曲げたり削ったりの作業をできるだけ少なくなるように考えたつもりなのですがややこしい構造になってしまっています。
極少流量でも流速は必要です。小型だけにベンチュリ部が微妙で同じものを何個か作っても性能にばらつきが出ます。
試作がんばってください!
極少流量で動作するものを狙ってます…
それでですね、あーなんというか、上記で表現したかったのは、貴設計のよさを踏まえた上での、ちょっとした提案にすぎません。
図で書けば簡単なんですが…
サイフォン排出口-パイプで筒内へ-ホース(サイフォン形成)-パイプ(ベンチュリー行きとサイフォン行きの2つの穴は筒内)で筒外へ-筒外をベンチュリーへ
簡単にいえば、貴設計のサイフォン排出口からベンチュリー部までがパイプ・ホースで繋がっていて、穴位置で機能を分ける形になります。
なので、機能・構造的に貴設計とほぼ同じかと。
いらぬ口をはさんだようで、申し訳ありません。
ご容赦ください。
では。
この拡散筒は超小型のためむりやり詰め込んだ感がある作品です。
筒の中にパイプ類を入れると見た目はすっきりしますが渦の回転の抵抗になるので効率を考えあえて外側を通してあります ついでに吸盤の取り付けベースも兼ねていて筒への加工を減らしています。
他にもいろいろと方法はあると思われますので
いろいろとアレンジを試されてはいかがでしょうか?
いきなりですが、構造について少し。
基本構造は同じです。サイフォンとCO2循環パイプの改変案です。
まず、CO2循環系として、フタを貫通する形でパイプを取り付けます。
そして、蓋の内側ギリギリに穴を空けて、CO2循環パイプの吸入口とします。
また、上記穴と少し離した部分に穴を開けて、サイフォン吸入口とします。
この下にサイフォン系のホースを取り付けます。
こうすれば、サイフォンの形状維持の為の曲げ加工無しで作れそうですが、いかがでしょうか?
あけましておめでとうございます。
おっしゃるとおり渋滞はひどくなる一方です。
熱帯魚ショップに行くのにも時間帯と道を選ばないととんでもない時間がかかってしまいます。
それでも何軒かの店をはしごするんですけど…
今年もよろしくお願いいたします。
明けまして、おめでとうございます。
先月、大阪に行きました。
茨木IC付近は、面影を残すものの、だいぶ変わっていました。
渋滞は相変わらずでしたけどね。
本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
ブログで発表できるような新しいものを作ることができればいいのですが…
レポート記事読ませていただきました。詳しく分析していただきありがとうございます。60cm水槽に対応できる性能があるのかちょっと不安ですがよろしくお願いいたします。
さて、小型水槽用CO2ミキサー その3のモニターに当選していましたが、そのレポートを届ける前に新型になってしまいましたね。
レポートが遅れていましたが、本日やっとレポートをアップしました。まだ序章ですけど。生暖かく見守ってくださいませ。
CO2ミキサー 第4弾は量産を意識した構造ですね。大分パーツが減っていて、それでいて機能がぐっと凝縮されているように見えます。この構造としては、ほぼ最終型になりそうですね。
水草水槽(90cm)の水槽を新しいものに交換しようと思いつつこれといったこともできないまま正月休みが終わってしまいました。
いつもながら気が向いたときの気まぐれな更新ですが本年もどうぞよろしくお願いいたします。