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パエパランツス トルティリス

2022-04-08 22:38:00 | 育て方 (湿地植物など)
パエパランツス トルティリス
Paepalanthus tortilis


南米のホシクサの仲間だそう。
(詳しいことが分からないまま育てています)

某植物園に行った時に出店されていたショップで 一目惚れして買ったのですが 育て方が分からず 日本のホシクサ的な育て方で 冬は室内の暖かい場所で管理していました。

買ってしばらくは順調だったのに 数ヶ月経った頃から 下葉から茶色くなり枯れはじめました。

いろんな環境に鉢を置いていましたが 半年ぐらいで 買った株が全て 花を見ることもなく枯れてしまいました。
残ったのは株元に生えていた 小さな実生苗と買ったときについていた玉(花)のみ。

くやしいので 翌年 懲りずにまた購入。

出店されていた店主にいろいろ質問をしましたが うちのような短期間で枯れてしまう現象は起らないようで 解決のヒントは得られませんでした。

買ったときは ピートモスに植えられていましたが 腰水✕ピートモスあるある のドブ臭い匂いがしたので 園芸用黒玉土(ソイル)に粒状腐植酸を3割混ぜた用土で 肥料は ハイコントロール650-180けい酸加里 で 腰水栽培で育てています。







ひょろっとした頼りない姿でしたが 頭花(玉)がついていて 根元に実生苗が生えている鉢を選びました。
頭花が 所々からまばらに出ていてホシクサっぽくない。
頭花の付き方は見慣れたホシクサと同じだけど。

実生苗は 植え替えると成長が早くなります(要肥料)




買った時の状態は 根が鉢の中でまわりきっていて肥料も切れていたのか 植え替えた途端 葉も茎も太くなり 違う植物のような姿に育ち始めました。




2~3本まとめて植わっている場合は 植え替えついでに1本づつに分けておくべきでした。
育ってからだとガッチガチに根が絡んでハサミで切らないと分けられなくなります。



肥料を入れるとこんなに育つ。
ホシクサ類は コート肥料と相性が良いようです。


植え替えてすぐは調子が良いのですが 前年同様 数か月経った頃から 下の葉から枯れはじめ 枯れた葉を取り除いていくと 小さなヤシの木のような姿になります。
このままでは 昨年と同じように枯れてしまいそうなので 茎に水苔を巻いてみたら枯れる速度は遅くなりました。
(湿度が足りなかっただけ?)



ずっとこのままにしておくこともできず 巻いていた水苔をほぐしてみたら 細い根が出ていた! ので 思いきって 差し戻しをしました。







茎をできるだけ下の方で切り取り 枯れた葉を取り除いて 用土に深く植えたところ 葉が枯れるのが遅くなり 落ちついています。
ただ 成長もしていません 調子が戻るのを願うのみ。

残った 根のみの株からは新芽が出ることはありませんでした が こぼれ種が発芽することもあるので 捨てずにしばらくはそのまま同じ環境で管理しておきます。

その後 葉が丸まった状態になり徐々に下の方から枯れていくので やっぱりだめなのかと思いながら枯れた葉を取り除いていたら 脇芽が出ているのに気が付きました。



親株に元気が無くても 脇芽が育てば次につながります。
この株は 買ってから7ヶ月経っているので 昨年より長く維持できています。
それに 買った時にはすでに頭花が茶色くなっていたので 花芽が出てから かなりの日数が経っていたはず 見た目は苗にしか見えなかったけど。


葉が枯れ始めたら 差し戻しで 状況が変わるかも。


ホシクサなので 花が咲けば枯れる?
種を採ることと脇芽を育てることを考えないと継続して育てることができなさそう。


それにしても どうすれば 花が咲くのだろう?

一度 花芽が出たことがあります。
花茎が出ると 一気にホシクサ らしく なります。








やっぱり 星(頭花)があってのホシクサですよね。

でも 株の様子が怪しい
枯れるかも
なぜか こんな状況で脇芽も出ている。




花も これでちゃんと咲いているのか分からない。






時々 頭花から 綿埃のようなものが ちらちらと出てくる。



葉が枯れてきたので 差し戻しをしたけど葉は枯れてしまった。
根元に出ていた脇芽は生き残っている。





分からないことだらけ。
脇芽が出る株があれば出ない株もある 花が咲かないまま枯れてしまう株もある。
いろんなパターンありすぎ。


↑ この株はやたら 脇芽が出ている。
高いところで芽が出ているので根が出そうにない。
でも 下から枯れてきたので手遅れにならないうちに思い切って 差し戻しをしました。



脇芽から根が出るように深めに植えて 様子見。



1ヶ月ほど経った状態
根は出やすいのか 枯れた脇芽もなく 順調に育っている。
何本芽が出ているのか分からないぐらい混んでいる。
育ったのはいいけど これでは そろそろ株分けしないと また枯れ始めるかも。



さらに 1ヶ月経過。
モリモリ育って すでに 鉢いっぱい。
育ち始めてからの成長は早い。
株分けしようかと考えていたら 花芽が出ている株があったので 株分けせずに観察中。



花芽の成長は早い。
他の株からも花芽が出てきた。




花がたくさん咲きそう。



どうしたら花が咲くのか?
花が咲いたら枯れるのか?
そもそも一年草なのか?


ある日 近くに置いていた鉢から パエパランツスの芽が出ているのを発見。



いっぱい生えてきた。
もう少し大きくなったら 植え替えをしよう。

日本のホシクサの種は 取り蒔きですぐに発芽するタイプと 一定期間(冬越し)休眠が必要なタイプの2種類があるけど パエパランツス トルティリス の種はすぐに芽が出る種類のよう。


ここまで書いていて ふと思った…。
私が買った株は 小さいので苗だと思いこんでいたけど 成熟した開花済株だとしたら 育てていても2回目の開花は無さそう そして やがて枯れるのは避けられない?
(日本のホシクサは花が咲いたら枯れる一年草扱い)

うちで開花した株は 脇芽から育った株で 買った株(頭花がついていたので開花済み)はうちに来てからは咲いていない 。
咲き終わった株に花芽が出るのを期待していただけかも。

枯れるまでに 『種を採る』『脇芽を育てる』などの殖やす努力をしないと維持できない一年草として育てる植物なのかも。


上の画像から さらに2ヶ月後


脇芽が外に垂れてえらいことに。
星(頭花)があちこちに散っているし。
根元のほうでは新芽が枯れているところもある 光があたっていないのか?

どうやら水切れのよう。
葉っぱが丸まってかさかさになっている



手遅れだけど とりあえず 生きてそうな葉を差戻した。


その後も 枯れる株もあれば やたら育つ株もあり




育つのは育つものの 根元が細くグラグラして倒れそうになり やむなく差し戻しをしたけど脇芽も花芽も出ないし育つこともなく見守るしかない鉢が増えてきた。



ややこしいことに 途中で枝分かれして2芽になる株も出てきました。
2つに分けて差し戻しすべきか?
今は様子見中です。





気温が下がってきたので 外に出していた鉢を室内に入れた。
しばらくしたら 元々室内で育てていたいたのも含めて たくさんの株が あれよあれよと言う間に枯れ始めた。
脇芽も枯れている。
枯れそうな気配がしたら 躊躇せずに差し戻しをすれば避けられたのかも。


花茎の根元が腐ってきている頭花を収穫して 種を蒔いた。

以前 プラ鉢で蒔いたときにカビが生えて発芽どころではなくなってしまったので 今回はセルトレー(プラグトレー)にソイルを入れて蒔いてみました。
カビが出ても全滅しないように。

根をできるだけ傷めずに植え替えたいので。



種が分からないので頭花をほぐして蒔いたら 1ヶ月後に 数本芽が出たけど 成長速度が遅い。
発芽率が悪い。



その後も あまり変化がなかったので 朝晩に霧吹きで水をスプレーし始めてから 芽が少し大きくなり始め 新しく数本芽が出てきました。
肥料は植替えしてから入れる予定。




冬場は水槽棚に押し込んでいて 温度が下がらないように蓋をしています。
湿度が高いせいか 根があちこちから出ている。
(鉢は マジカルポット)
底からは根があまり出ていないところから 腰水は少な目で育てたほうが良さそうな気がします。

と 安心していたら…



突然 枯れてしまった。
脇芽も出ていたのに。
原因に心当たり無し。
他の鉢は元気。






室内に取り込み中は湿度が高いうえ 朝晩のたっぷりの霧吹きが効いているのか 脇芽付近から根がたくさん出てきている。
今は湿度が高い環境なので 腰水は少な目にしています。


その後も 脇芽が出る株もあり 脇芽ごと枯れる株もあり 随分 鉢数が減りましたが 状態良く開花した鉢もあります。



やはり この姿が見たいですよね。


思い出してみたら この記事を書き足している時点で 育て始めてから3年になります。

この植物を維持されていたショップの店主がすでに亡くなっていて 買い足すことも質問することもできず なんとしても維持しなければ と思ってはいるものの 安定して育てられず悩み続けています。
今のところかろうじて 開花株を含めて数鉢だけですが育っています。
たくさん株があるとときに 知り合いに育ててもらったりしたのですが うまく育てられていないのが現状です。



たまたま このような美しい姿で咲きました。
こういうのが本来の姿なのでしょうが どうすれば花を咲かせることができるのか分からないし 種(らしきもの)を蒔いても殆ど芽が出ず たまたまこぼれ種から出た株を育てて維持している状態です。
今のところ 花は毎年咲いているので種のストックはあります。
種があるうちに なんとか発芽率をあげられるよう試しているのですが今の状況から抜け出せていません。


☆ 記事がだらだらと長くなってしまったので 次回からは新しい記事として書くことにします。



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