じゃあまん探偵団 魔隣組
1988年1月10日～1989年1月1日放送
「おもいっきり探偵団 覇悪怒組」の配信が終了した昨日、「じゃあまん探偵団 魔隣組」の配信が始まりました。
魔隣 (まりん) 組は、覇悪怒組の人気を受けて制作された少年探偵団シリーズ第2弾で、怪盗ジゴマと魔隣組の戦いを描いた作品。
今回も、毎週月曜日夜10時から2話ずつのペースで、半年に渡って配信されます――。
怪盗ジゴマ VS 少年探偵団
江南小学校5年の仲良し5人組は、世間を騒がせている世紀の大怪盗ジゴマに挑戦状を送る。
挑戦状を読んだジゴマの犯行予告に対して何もできなかった5人は、河川敷に埋まっていたドイツ製の潜水艦・Uボートを秘密基地にした探偵団を結成。
ジゴマに戦いを挑む魔隣組だったが、タカシの叔父で推理作家の斜六郎 (通称シャーロックおじさん) がジゴマの正体なのではないかという疑いが――。
編集後記
ドイツ製 (ジャーマン) の潜水艦 (サブマリン) が秘密基地の少年探偵団ということで命名された『じゃあまん探偵団 魔隣組』。
覇悪怒組のメインライターだった江連卓さんが抜けてしまったこともあり、ところどころ描き方が雑で軽いのが気になりますが、潜水艦が秘密基地という設定は魅力。
トシカズがグーニーズのチャンク、ノボルがデータに似ていることからも、魔隣組はある意味、和製グーニーズなのかもしれません(笑)
なお、ノボル役の伊藤慎さんは、魔隣組の放送終了後は仮面ライダーなどのスーツアクターとして活躍し、今は整体師をされています。
ジゴマという名前は、1900年代初頭にフランスの作家レオン・サジイが発表した怪盗小説シリーズからとられているようです。
また、ジゴマの本名はフリードリッヒ・シュトロンハイム・フォン・ジゴマⅢ世で、胸や車のナンバープレートには仏語で“Jigomar”と書かれています。
また、シャーロックおじさん行きつけの喫茶店の店名は、名探偵シャーロック・ホームズの下宿先で物語の舞台となっている英国のベイカー街からきています。
タカシの父である辻刑事も『ルパン三世』の銭形警部を彷彿とさせ、冒険モノ、刑事モノの人気作品の要素がミックスされています。
ただ、1988年はメタルヒーローシリーズの『世界忍者戦ジライヤ』の他に『仮面ライダーBLACK』も放送されていたので、覇悪怒組ほどはハマらなかったような。。
覇悪怒組と魔天郎が『ガンダム』のアムロとシャアとするならば、魔隣組は『ZZガンダム』くらいの心構えで観たほうがいいかも。
ただ、魔隣組は覇悪怒組とともに、“二大少年探偵団”として少年時代の幸福な思い出の一つとして、今でも光り続けています――。
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