ゴキ研

ゴキゲン中飛車研究ノート

定跡の基本から最前線まで詳しく紹介。

大野流向かい飛車から派生する相振り飛車【補足編】

2012年02月12日 14時47分15秒 | 大野流向かい飛車
先日紹介した大野流向かい飛車から派生する相振り飛車という記事で
紹介した変化に不備があったのでここで補足したいと思います。



テーマ図1では以下の様に指して十分と結論付けました。

テーマ図1からの指し手①
▲2二角成△同銀▲8八飛(前回第2図)



しかし、よく見ると△3二飛(A図)が成立しそうです。



以下、▲6五角には△2五角▲2六歩△4七角成▲3八銀△5七馬(B図)となると、
後手番の時(C図:▲5八金右まで)と条件が違うのがわかります。



C図は飛車が桂馬を守っているので▲5八金右以下、△4六馬▲4八飛△6四馬▲4三角成(D図)の反撃があります。

ところが、B図の場合は飛車を先に振っているので▲3八銀と守るしかないので△5七馬と逃げる余地があったと言う訳です。

以下、▲6八銀△4六馬▲4三角成(E図)となります。



E図から△3六歩は▲4八金で受かると思いますし、手得も大きいですが、
左辺が壁形なので気持ち悪いかも。

そこで、テーマ図1では別の手段を考えたいと思います。

テーマ図1からの指し手②
▲2二角成△同銀▲7七桂(第1図)



▲7七桂として飛車を振るタイミングを一手遅らせるのが工夫。

この桂は居玉で8筋交換に行ったときに王手飛車になるのを防ぐ効果もあり、
相振り飛車では端攻めの主役になるので決して損にはなりません。

ここで△3二飛なら今度こそ▲6五角です。

D図に左桂が跳ねた計算なので悪くないでしょう。


最後に、大野流向かい飛車を研究しているページがありましたのでご紹介しましょう。

大野流の研究


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