久々にブックマーク欄をいじってみました。^^
一番上の81-Dojoは、最近できた将棋の国際対局サイト。
英語はほとんど話せないのですが、私も時々指しています。^^
管理人はHIDETCHIさんと言う方で、YouTube上で英語の自作将棋ビデオを多数公開している
有名な方の様です。
そのHIDETCHIさんのブログがこちら
そして、3番目が将棋を世界に広める会です。
こちらは週刊将棋の記事を読んで知りました。
将棋を世界各国に普及する為に活動している方々がいる事を知り、驚きと感銘を受けました。
こうして見ると、私にも何か出来る事はあるのではないかと考えさせられます。
今現在で考えると81-Dojoで指して外国の方の練習相手になるくらいでしょうか。
いずれは英語をもっと理解して、ゴキゲン中飛車の普及が出来たらな…と思います。^^;
********************************************************************************
さて、今回は▲3七銀急戦の超速攻型(いわゆる超速)を取り上げたいと思います。
最近、戸辺誠六段や菅井竜也四段と言った若手振り飛車党が
2手目△3二飛戦法に手を出し始め、
鈴木大介八段が一手損角換わり、杉本昌隆七段が横歩取り△8五飛戦法を指し、
ゴキゲン中飛車の支持者が減少し始めている様に思います。
一時期ゴキゲン中飛車を多用して活躍していた豊島将之五段も指していません。
その最大の原因は、▲3七銀急戦の超速攻型に苦戦している事にあると思います。
振り飛車側が工夫を重ねている割に、互角以上になる変化が少ない様に指していて感じます。
私はそろそろ発想の転換期にあるのではないかと思います。
つまり、「▲6八玉型のまま右銀を繰り出す事自体を封じられないか。」
を真剣に考えるべき時だと考えています。
まずは、テーマ図1から。
普通であれば、テーマ図1の△6二玉では△3三角が自然ですが、
▲3六歩から超速攻型に組まれてしまいます。
そこで、△6二玉の出番です。
以前であれば乱戦を避けて▲7八玉が自然でした。
しかし、この△6二玉は超速攻型を封じている意味があります。
つまり、テーマ図1から▲3六歩ならば直ちに△5六歩と開戦します。
①▲2二角成は、△5七歩成(王手)▲同銀△2二銀▲4六銀△7二玉(A図)で
早くも後手捌け形。
②▲5六同歩は、△同飛▲2二角成△同銀▲6五角△5三飛▲8三角成△8八歩!(B図)
が一例で後手十分。
③▲6六歩は、△5五角▲1八飛△5七歩成▲同銀△5六歩▲4六銀△同角▲同歩
△5七歩成(C図)で分岐し、
(a)▲7八玉△2七銀(C-a図)で飛車捕獲。
(b)▲7七玉△5六飛▲6五角△4六飛▲4七歩△4五飛(C-b図)が巧妙で、
歩切れの為△2五飛に対する受けが無いので後手良し。
これらが一例で、テーマ図1の△6二玉を通して▲7八玉では△3三角と受けられて
通常の▲3七銀急戦になってしまいます。
これでは超速攻型が成立しなくなるので、必然と▲2四歩から仕掛ける事になります。
この流れは▲5八金右超急戦と似ていますよね。^^
ここでは、テーマ図1から▲2四歩の進行を「超力戦」と呼びたいと思います。^-^
さて、この超力戦ですが現在実戦例は4局あるそうで、私の把握しているのは
①2010.2.2 C級2組順位戦 ▲中村太地四段vs△阪口悟五段
②2010.9.21 C級2組順位戦 ▲上野裕和五段vs△村田顕弘四段
③2010.11.2 C級1組順位戦 ▲佐々木慎五段vs△中田功七段
初登場の①が私の誕生日であるのが個人的に縁を感じています。^^
それでは早速、最新の攻防を追って行きたいと思います。
テーマ図1からの指し手
▲2四歩△同歩▲同飛△5六歩▲6六歩(第1図)
◇角交換を拒否
▲2四歩と仕掛ければ、後手も△5六歩から反発するのは当然の事。
△5六歩の一手で飛角が躍動する事が、こういった激しい変化の引き金となっていそうです。
▲6六歩は大事なところで、▲5六同歩は△8八角成から△3五角や△3三角で後手優勢
ですし、▲2三飛成も△8八角成~△2二飛の総交換になってしまいます。
第1図からの指し手
△1四歩▲4六歩△5七歩成▲同銀△5六歩▲4八銀△1三角▲2一飛成△4六角
▲7八玉△5七歩成(第2図)
◇一方的に見えるが…
第1図から先に△5七歩成を決める指し方もありますが、▲同銀△5六歩▲4六銀(D図)
という余計な選択肢を先手に与える事になるのでオススメしません。
興味のある方は実戦例②を参考にして下さい。
本譜の進行は変化を最小限に抑えた進行で、
第2図は後手が一方的に見えますがそうではありません。
ここで先手に狙いの反撃があります。
第2図からの指し手
▲4二歩(第3図)
◇軽手▲4二歩
この▲4二歩が先手期待の反撃で、金銀どちらで取る事も出来ないのを確認してください。
△4二同飛は▲5四桂でジ・エンド。
さて、後手困ったようですが、実戦例③で後手に新手が出ます。
第3図からの指し手
△3二銀▲2六龍5六飛!(第4図=新手)
◇華麗なる新手△5六飛
実戦例①では、△3二銀▲2六龍△3五角▲同龍△同歩▲4一歩成△同銀▲6五歩(E図)
となり、先手玉が一気に安泰となってしまいした。
しかし、△3五角に代えて△5六飛(第4図)が中田功七段考案の新手で後手がやれそうです。
実戦は以下、▲3八桂に△3五角がまずく後手が負けてしまいましたが、
控え室の棋士による検討では、△4八と(F図)として
(a)▲4八同金は、△7九角成▲同角△2六飛(F-a図)
(b)▲4六龍は、△同飛▲同桂△4七飛(F-b図)で、後手がやれると言われていた様です。
今後はこの中田(功)新手をもっと掘下げて後手有利になれば、
テーマ図1の△6二玉が成立するので超速攻型を根底から覆す事ができます。
今後の新研究に期待しましょう。^-^
********************************************************************************
さて、これとは別に私は別の構想を模索しています。
居玉型であれば第3図の▲4二歩自体が無いと言う考えです。
それがテーマ図2です。
この山木流が成立するかは現在研究中なので、まとまり次第記事にしたいと思います。^-^
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英語はほとんど話せないのですが、私も時々指しています。^^
管理人はHIDETCHIさんと言う方で、YouTube上で英語の自作将棋ビデオを多数公開している
有名な方の様です。
そのHIDETCHIさんのブログがこちら
そして、3番目が将棋を世界に広める会です。
こちらは週刊将棋の記事を読んで知りました。
将棋を世界各国に普及する為に活動している方々がいる事を知り、驚きと感銘を受けました。
こうして見ると、私にも何か出来る事はあるのではないかと考えさせられます。
今現在で考えると81-Dojoで指して外国の方の練習相手になるくらいでしょうか。
いずれは英語をもっと理解して、ゴキゲン中飛車の普及が出来たらな…と思います。^^;
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さて、今回は▲3七銀急戦の超速攻型(いわゆる超速)を取り上げたいと思います。
最近、戸辺誠六段や菅井竜也四段と言った若手振り飛車党が
2手目△3二飛戦法に手を出し始め、
鈴木大介八段が一手損角換わり、杉本昌隆七段が横歩取り△8五飛戦法を指し、
ゴキゲン中飛車の支持者が減少し始めている様に思います。
一時期ゴキゲン中飛車を多用して活躍していた豊島将之五段も指していません。
その最大の原因は、▲3七銀急戦の超速攻型に苦戦している事にあると思います。
振り飛車側が工夫を重ねている割に、互角以上になる変化が少ない様に指していて感じます。
私はそろそろ発想の転換期にあるのではないかと思います。
つまり、「▲6八玉型のまま右銀を繰り出す事自体を封じられないか。」
を真剣に考えるべき時だと考えています。
まずは、テーマ図1から。
普通であれば、テーマ図1の△6二玉では△3三角が自然ですが、
▲3六歩から超速攻型に組まれてしまいます。
そこで、△6二玉の出番です。
以前であれば乱戦を避けて▲7八玉が自然でした。
しかし、この△6二玉は超速攻型を封じている意味があります。
つまり、テーマ図1から▲3六歩ならば直ちに△5六歩と開戦します。
①▲2二角成は、△5七歩成(王手)▲同銀△2二銀▲4六銀△7二玉(A図)で
早くも後手捌け形。
②▲5六同歩は、△同飛▲2二角成△同銀▲6五角△5三飛▲8三角成△8八歩!(B図)
が一例で後手十分。
③▲6六歩は、△5五角▲1八飛△5七歩成▲同銀△5六歩▲4六銀△同角▲同歩
△5七歩成(C図)で分岐し、
(a)▲7八玉△2七銀(C-a図)で飛車捕獲。
(b)▲7七玉△5六飛▲6五角△4六飛▲4七歩△4五飛(C-b図)が巧妙で、
歩切れの為△2五飛に対する受けが無いので後手良し。
これらが一例で、テーマ図1の△6二玉を通して▲7八玉では△3三角と受けられて
通常の▲3七銀急戦になってしまいます。
これでは超速攻型が成立しなくなるので、必然と▲2四歩から仕掛ける事になります。
この流れは▲5八金右超急戦と似ていますよね。^^
ここでは、テーマ図1から▲2四歩の進行を「超力戦」と呼びたいと思います。^-^
さて、この超力戦ですが現在実戦例は4局あるそうで、私の把握しているのは
①2010.2.2 C級2組順位戦 ▲中村太地四段vs△阪口悟五段
②2010.9.21 C級2組順位戦 ▲上野裕和五段vs△村田顕弘四段
③2010.11.2 C級1組順位戦 ▲佐々木慎五段vs△中田功七段
初登場の①が私の誕生日であるのが個人的に縁を感じています。^^
それでは早速、最新の攻防を追って行きたいと思います。
テーマ図1からの指し手
▲2四歩△同歩▲同飛△5六歩▲6六歩(第1図)
◇角交換を拒否
▲2四歩と仕掛ければ、後手も△5六歩から反発するのは当然の事。
△5六歩の一手で飛角が躍動する事が、こういった激しい変化の引き金となっていそうです。
▲6六歩は大事なところで、▲5六同歩は△8八角成から△3五角や△3三角で後手優勢
ですし、▲2三飛成も△8八角成~△2二飛の総交換になってしまいます。
第1図からの指し手
△1四歩▲4六歩△5七歩成▲同銀△5六歩▲4八銀△1三角▲2一飛成△4六角
▲7八玉△5七歩成(第2図)
◇一方的に見えるが…
第1図から先に△5七歩成を決める指し方もありますが、▲同銀△5六歩▲4六銀(D図)
という余計な選択肢を先手に与える事になるのでオススメしません。
興味のある方は実戦例②を参考にして下さい。
本譜の進行は変化を最小限に抑えた進行で、
第2図は後手が一方的に見えますがそうではありません。
ここで先手に狙いの反撃があります。
第2図からの指し手
▲4二歩(第3図)
◇軽手▲4二歩
この▲4二歩が先手期待の反撃で、金銀どちらで取る事も出来ないのを確認してください。
△4二同飛は▲5四桂でジ・エンド。
さて、後手困ったようですが、実戦例③で後手に新手が出ます。
第3図からの指し手
△3二銀▲2六龍5六飛!(第4図=新手)
◇華麗なる新手△5六飛
実戦例①では、△3二銀▲2六龍△3五角▲同龍△同歩▲4一歩成△同銀▲6五歩(E図)
となり、先手玉が一気に安泰となってしまいした。
しかし、△3五角に代えて△5六飛(第4図)が中田功七段考案の新手で後手がやれそうです。
実戦は以下、▲3八桂に△3五角がまずく後手が負けてしまいましたが、
控え室の棋士による検討では、△4八と(F図)として
(a)▲4八同金は、△7九角成▲同角△2六飛(F-a図)
(b)▲4六龍は、△同飛▲同桂△4七飛(F-b図)で、後手がやれると言われていた様です。
今後はこの中田(功)新手をもっと掘下げて後手有利になれば、
テーマ図1の△6二玉が成立するので超速攻型を根底から覆す事ができます。
今後の新研究に期待しましょう。^-^
********************************************************************************
さて、これとは別に私は別の構想を模索しています。
居玉型であれば第3図の▲4二歩自体が無いと言う考えです。
それがテーマ図2です。
この山木流が成立するかは現在研究中なので、まとまり次第記事にしたいと思います。^-^
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とても面白いです!まだ、他の記事は読んでいないので、どんどん読ませていただきたいと思います。
私も将棋のブログをやっているのですが、とても刺激になりました!
コメントありがとうございます。^^
気に入って頂けた様で、大変うれしく思います。^^
yamajunn21さんのブログも拝見させて頂きました。
英語の将棋ニュースはとても素晴らしいですね!
海外の方にプロの将棋を発信する良い教材となると
思います。
勝手ながら当ブログのブックマークに追加させて頂きます。^^
余談ですが、図面も英語表記で作成されては
いかがでしょうか?
Microsoft Excelにて「セルの書式設定」「配置」で
文字を90度回転し、フォントの先頭に「@」を入れると文字が180度回転します。
ただし、文字は大文字でなければ回転できないので注意が必要です。
参考になれば幸いです。^^
コメントありがとうございます。
持久戦(居飛車穴熊)になった場合、
確かに損かもしれません。
しかし、▲3七銀超速攻を防げれば満足と言う考えもありますし、
持久戦になれば1手損はそれ程苦にならないと考えます。
主な意味は、郷田流▲3七銀急戦に対応していると言う事です。
つまり、▲4五桂と跳ねられた時に、△4二角と引いた形は、
1筋から香車を手にする含みがある(棋聖戦▲島△藤井戦参照)のと、
△2二角と引いたときに、2筋交換から▲2三歩
と打たれた時に△1三角と上がる余地を作っています。
図面がないとわかりづらいと思うので、
気が向いたときに記事にしようと思います。