変わりゆく現代将棋は素晴らしいですね。^-^
変わりゆく現代将棋 上
変わりゆく現代将棋 下
まだ、読み始めたばかりなのですが、序盤の駆け引きが良く伝わってきます。
藤井猛九段の矢倉早囲いに現れる工夫や、渡辺明竜王が3連敗4連勝のシリーズで見せた
5筋交換型急戦矢倉の新手が、どの様な歴史を辿って結び付いたのかわかります。
この本は、プロの思考に触れる良い教材だと私は感じました。
居飛車党、振り飛車党問わず一読の価値がある良書です。^-^
また、この本は急戦矢倉の分野で右に出でるものが無い出来です。
私は、今では絶版となり中古で高く売られている現代矢倉の思想を以前購入したのですが、
この変わりゆく現代将棋上下と矢倉の急所で事足りたなと感じています。
これから矢倉を指す人は、変わりゆく現代将棋で急戦矢倉を、
矢倉の急所で▲4六銀・▲3七桂型を学ぶと良いと思います。^-^
**********************************************************************
さて、今回は▲3七銀急戦超速攻の研究を載せたいと思います。
以前、ゴキゲン中飛車vs▲3七銀急戦【超速攻対策】の記事において、
下図で▲5四同銀は△同銀▲1一角成△3三角▲同馬△同桂以下、後手が良いと書いたのですが、
BONANZA 3.0 Commercial Editionを相手に指すと、どうも分が悪い様です。
そこで、今回はもっと前で変化する順を研究したので披露したいと思います。
いつもの様に、おかしいと思う変化があれば指摘頂けると幸いです。^-^
テーマ図22からの指し手
△5三銀(第1図)
▲3五歩△同歩▲同銀△4二角(テーマ図28)
◇角を事前に退避
相手の▲3五歩を△同歩と取ると、先手の銀に勢いが付きますがこの勢いを利用して
カウンターを狙います。
△4二角と事前に当たりを避けるのが第一歩で、これが今回のテーマ。
次に△4四銀とぶつけた時に▲3四銀と潜り込まれるのを防いでいます。
先手もゆっくりしていると、△3二金や△4四銀で攻めが頓挫してしまうので
ここから激しく攻め立てます。
テーマ図28からの指し手
▲2四歩△4四銀▲4六銀△2四角▲2二歩△3三桂▲2一歩成△4五銀
▲5五銀(第2図)
◇手に乗って駒を前進させる
先手は勢い▲2四歩として突破を図ります。
ここで△4四銀が狙いの反撃で、5段目に進出してきた銀と交換を迫ります。
もし、▲4四同銀ならば△同飛(A図)で後手が一方的に捌ける展開になるでしょう。
したがって、▲4六銀と引くのは仕方の無いところです。
ここで、△2四角に代えて△2四歩も考えられますが、後の展開を見てもらえばわかる様に
角で取って攻め味を見せないと香車を取られてジリ貧になります。
相手の▲2二歩に乗じて△3三桂~△4五銀と活用して第2図。
香車をとられる前に一働きしたいところですが色々な手が考えられますね。
①△5七角成
②△5六歩
③△3六歩
を順番に見て行こうと思います。
第2図からの指し手①
△5七角成▲2三飛成△5六銀▲5八金右△4五桂▲1一と△2四飛▲同龍△同馬
▲2二飛△4二馬(第3図)
◇激しい攻め合い
△5七角成は▲2三飛成を許すので激しい展開になりますが、△5六銀~△4五桂と
中央に殺到して圧力を掛ける事が出来ます。
馬取りを無視した△4五桂が好手で、桂馬が捌けた事により△2四飛から飛車交換を
迫った時に、▲2二飛の王手馬取りに△4二馬の受けを用意しています。
第2図以下は、▲6六銀上△3八飛▲2七飛成△3七歩▲5四銀△2六歩▲3八龍
△同歩成(B図)の展開が考えられますが、後手が十分と言えるでしょう。
第2図からの指し手②
△5六歩▲同歩△同銀▲1一と△4五桂▲5八歩△3六歩▲4六銀△3七歩成▲同桂
△同桂成▲同銀△5五桂▲6八銀△3六歩▲4八銀(第4図)
◇好んで選ぶ変化では無い
△5七角成は飛車成を許すので怖い変化ではあります。
そこで、角は動かさずに飛車の動きを制限し、攻めは△5六歩~△同銀~△4五桂と
中央へ集結するのも有力そうに思えます。
しかし、▲5八歩と控えて打たれてみると後続が難しい。
飛車が窮屈なのを突いて△3六歩と切り替えますが、▲4六銀が良く受けに利いています。
3筋から清算して△5五桂~△3六歩は勝負手で、▲同銀だと△7六飛▲7七歩△6七桂成
▲同銀△同銀成▲同玉△3六飛(C図)で捌けますが、▲4八銀で攻めが切れています。
②△5六歩は、後に▲5八歩と控えて打つ手が生じる為、後手が好んで選ぶ変化では
無いようです。
第2図からの指し手③
△3六歩▲1一と△3七歩成▲同桂△3六歩▲4五桂△同桂▲4六銀△3七歩成▲2五飛
△3三桂▲2六飛△4七と(第5図)
◇曲線的な変化
△3六歩は一見ぼんやりとした手ですが、▲3八歩と受けると①△5七角成と同じ進行を
辿ったときに、(D図)▲6六銀上△5七歩▲6八金寄△4七銀成(E図)となり、
今度は▲3八歩が壁となり▲2八飛成と受ける手が無く、後手が一方的に得をしています。
また、▲6八金寄に代えて▲4八金は△3九飛(F図)が厳しく後手良しでしょう。
以下、▲5九歩△2四歩で桂香を拾う展開となって分がある戦いでしょう。
そこで、▲3八歩は利かないので▲1一とですが、△3七歩成~△3六歩と
執拗に飛車のコビンを攻めます。
▲4五桂で銀は取られますが、損はすぐに取り返せるので大丈夫。
△同桂となると左桂が捌けて好調です。
▲4六銀△3七歩成▲2五飛に、△3三桂はもったいない様ですが、この局面では
△4七とを何とか実現させれば後手が良くなるので投資するべきです。
第5図はと金が大きく後手が良いでしょう。
以上が、修正案になります。
以前よりもしっかりとした対策になっていると思いますがどうでしょうか。^-^
次回も▲3七銀急戦超速攻の研究を載せたいと思います。
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変わりゆく現代将棋 上
変わりゆく現代将棋 下
まだ、読み始めたばかりなのですが、序盤の駆け引きが良く伝わってきます。
藤井猛九段の矢倉早囲いに現れる工夫や、渡辺明竜王が3連敗4連勝のシリーズで見せた
5筋交換型急戦矢倉の新手が、どの様な歴史を辿って結び付いたのかわかります。
この本は、プロの思考に触れる良い教材だと私は感じました。
居飛車党、振り飛車党問わず一読の価値がある良書です。^-^
また、この本は急戦矢倉の分野で右に出でるものが無い出来です。
私は、今では絶版となり中古で高く売られている現代矢倉の思想を以前購入したのですが、
この変わりゆく現代将棋上下と矢倉の急所で事足りたなと感じています。
これから矢倉を指す人は、変わりゆく現代将棋で急戦矢倉を、
矢倉の急所で▲4六銀・▲3七桂型を学ぶと良いと思います。^-^
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さて、今回は▲3七銀急戦超速攻の研究を載せたいと思います。
以前、ゴキゲン中飛車vs▲3七銀急戦【超速攻対策】の記事において、
下図で▲5四同銀は△同銀▲1一角成△3三角▲同馬△同桂以下、後手が良いと書いたのですが、
BONANZA 3.0 Commercial Editionを相手に指すと、どうも分が悪い様です。
そこで、今回はもっと前で変化する順を研究したので披露したいと思います。
いつもの様に、おかしいと思う変化があれば指摘頂けると幸いです。^-^
テーマ図22からの指し手
△5三銀(第1図)
▲3五歩△同歩▲同銀△4二角(テーマ図28)
◇角を事前に退避
相手の▲3五歩を△同歩と取ると、先手の銀に勢いが付きますがこの勢いを利用して
カウンターを狙います。
△4二角と事前に当たりを避けるのが第一歩で、これが今回のテーマ。
次に△4四銀とぶつけた時に▲3四銀と潜り込まれるのを防いでいます。
先手もゆっくりしていると、△3二金や△4四銀で攻めが頓挫してしまうので
ここから激しく攻め立てます。
テーマ図28からの指し手
▲2四歩△4四銀▲4六銀△2四角▲2二歩△3三桂▲2一歩成△4五銀
▲5五銀(第2図)
◇手に乗って駒を前進させる
先手は勢い▲2四歩として突破を図ります。
ここで△4四銀が狙いの反撃で、5段目に進出してきた銀と交換を迫ります。
もし、▲4四同銀ならば△同飛(A図)で後手が一方的に捌ける展開になるでしょう。
したがって、▲4六銀と引くのは仕方の無いところです。
ここで、△2四角に代えて△2四歩も考えられますが、後の展開を見てもらえばわかる様に
角で取って攻め味を見せないと香車を取られてジリ貧になります。
相手の▲2二歩に乗じて△3三桂~△4五銀と活用して第2図。
香車をとられる前に一働きしたいところですが色々な手が考えられますね。
①△5七角成
②△5六歩
③△3六歩
を順番に見て行こうと思います。
第2図からの指し手①
△5七角成▲2三飛成△5六銀▲5八金右△4五桂▲1一と△2四飛▲同龍△同馬
▲2二飛△4二馬(第3図)
◇激しい攻め合い
△5七角成は▲2三飛成を許すので激しい展開になりますが、△5六銀~△4五桂と
中央に殺到して圧力を掛ける事が出来ます。
馬取りを無視した△4五桂が好手で、桂馬が捌けた事により△2四飛から飛車交換を
迫った時に、▲2二飛の王手馬取りに△4二馬の受けを用意しています。
第2図以下は、▲6六銀上△3八飛▲2七飛成△3七歩▲5四銀△2六歩▲3八龍
△同歩成(B図)の展開が考えられますが、後手が十分と言えるでしょう。
第2図からの指し手②
△5六歩▲同歩△同銀▲1一と△4五桂▲5八歩△3六歩▲4六銀△3七歩成▲同桂
△同桂成▲同銀△5五桂▲6八銀△3六歩▲4八銀(第4図)
◇好んで選ぶ変化では無い
△5七角成は飛車成を許すので怖い変化ではあります。
そこで、角は動かさずに飛車の動きを制限し、攻めは△5六歩~△同銀~△4五桂と
中央へ集結するのも有力そうに思えます。
しかし、▲5八歩と控えて打たれてみると後続が難しい。
飛車が窮屈なのを突いて△3六歩と切り替えますが、▲4六銀が良く受けに利いています。
3筋から清算して△5五桂~△3六歩は勝負手で、▲同銀だと△7六飛▲7七歩△6七桂成
▲同銀△同銀成▲同玉△3六飛(C図)で捌けますが、▲4八銀で攻めが切れています。
②△5六歩は、後に▲5八歩と控えて打つ手が生じる為、後手が好んで選ぶ変化では
無いようです。
第2図からの指し手③
△3六歩▲1一と△3七歩成▲同桂△3六歩▲4五桂△同桂▲4六銀△3七歩成▲2五飛
△3三桂▲2六飛△4七と(第5図)
◇曲線的な変化
△3六歩は一見ぼんやりとした手ですが、▲3八歩と受けると①△5七角成と同じ進行を
辿ったときに、(D図)▲6六銀上△5七歩▲6八金寄△4七銀成(E図)となり、
今度は▲3八歩が壁となり▲2八飛成と受ける手が無く、後手が一方的に得をしています。
また、▲6八金寄に代えて▲4八金は△3九飛(F図)が厳しく後手良しでしょう。
以下、▲5九歩△2四歩で桂香を拾う展開となって分がある戦いでしょう。
そこで、▲3八歩は利かないので▲1一とですが、△3七歩成~△3六歩と
執拗に飛車のコビンを攻めます。
▲4五桂で銀は取られますが、損はすぐに取り返せるので大丈夫。
△同桂となると左桂が捌けて好調です。
▲4六銀△3七歩成▲2五飛に、△3三桂はもったいない様ですが、この局面では
△4七とを何とか実現させれば後手が良くなるので投資するべきです。
第5図はと金が大きく後手が良いでしょう。
以上が、修正案になります。
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ブログで将棋の勉強方法などを書いているのですが、御迷惑でなければリンクさせていただいてもよろしいでしょうか?
今後ともよろしくお願いします。
コメントありがとうございます。^-^
私もこのブログを書き始めてそれほど長くないので、
リンクパートナーを募集していたところです。^^
私の方からも北野さんのサイトへのリンクを張らせて頂きます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。^-^
では早速リンク貼らせていただきます。
初心者のブログなんで相互リンクのお役にたてるかどうかわかりませんが・・・よろしくお願いします^^