【今日の俳句】：春田（春）
水を入れ 動きはじめた春田かな
【今日の思込】：「農業政策の失敗」か？
米価格の値上がり率が過去最高となっている。
農水省の調べではスーパーでの販売数量・価格は
2月17日週で米5キロあたり3939円と、
前年同期比94％増と高騰が続いている。
そこで農水省は、「備蓄米放出」なんて手段に
打って出たが、しかし“米の価格”の沈静化には
繋がらないでしょう。
入札は2回に分けて行われることになっており、
今後の入札と合わせて21万トンが市場に
放出される見込み。
農水省は昨年から続く市場の「米」不足と
価格高騰の主な要因を、卸売業者などによる
「在庫の抱え込み」が原因としているミタイ…
故に「政府備蓄米」の放出？……だが、しかし……
＊誰かが書いていていた ” 駄菓子菓子～ ”
問題の根幹は流通の滞留ではなく、
” そもそも「米」の供給量が足りていない
ところにある ” との指摘がある。
値上がり目的で、東京ドームの敷地に
6メートルも積み上がる量に匹敵する
『21万トンの米』を、誰かが投機目的で
隠しているとの見解には無理がある。
中小の業者が富山県や長野県の生産量よりも
多い21万トンもの「米」を隠せるはずもない……
また「米」の流通については、
「米トレーサビリティ法（米穀等の取引等に係る
情報の記録及び産地情報の伝達に関する法律）が
あるので、「米」の流通を把握出来ない筈は無い。
この法律は同法は、2008年に発覚した
事故米不正転売事件（汚染米事件）を
きっかけに制定されたもの。
同事件では、工業用として売却された
事故米穀（有害物質が検出されたコメ）が
不正に食用転用されたことから、
コメやその加工品に問題が生じた場合に
流通ルートを迅速に特定できるよう、
生産から提供に至る各段階において、
事業者が取引記録を作成・保存することが、
法によって義務付けられている。
何処かの段階で投機目的で隠し持って
いる者がいたとしても、すぐにバレル。
「農水省が米トレーサビリティ法の運用を
きちんと行えば、どこにどんな在庫があるのかは
一目瞭然のはずなのに…なぜしないのか？
その答えは、農水省は業者の「米」の抱え込みなど
無いという事を知っているからなのでしょう。
農水省が「米」の供給不足を
絶対に認めたくない思惑が垣間見えます。
（これを認めれば農水省の施策の失敗を
明らかにすることにもなってしまう……）
今回の事案を「流通の滞留（業者の抱え込み）問題」
として、いくら報道しても何の意味もない。
「米」政策の失敗を隠したい農水省と
言うのが本音なのではないのでしょうか？
業者の「米」の抱え込みなど無いのですから
「備蓄米」を放出しても米の価格は下がらない
という事になるのでしょう。
【今日の川柳】：備蓄
「備蓄米」買う備蓄など我に無し
「備蓄米」備蓄に備蓄で貯めすぎた
「備蓄米」上手く転がし美味く喰う
【今日の道話】：制御
もしもそなたの心が諸々の欲望と迷いの
生存のうちに駆け巡るならば、正しく
念いを保つことによって速やかに制御せよ。
穀物を食らう悪しき家畜を制御するように。
（『テーラガーター』）
＊思いは人それぞれです。内容は当然の事ながら「個人的見解」と言う事で…
