「何これ? 」:器に仕上げる
「道を修めるは、熱した鉄を鍛え、鍛えて
密にし、垢を除き、器に仕上げるが如し。」
(四十二章経)
道理を得るには、鉄を鍛錬するかのようにひたすら
不純物を除き続け、己の心身を鍛錬することとしています。
【閑話休題】:ハゲ、チガウダロー
豊田真由子元衆議院議員が、「このハゲ~!」騒動から約3年、
ようやく、今年TVのコメンテーターとしても出演する機会が
出てきたようです。
この方は、09年の新型インフルエンザの世界的流行の際に、
在ジュネーブ国際機関日本政府代表部で、外交官としてWHOや
各国代表とともに最前線で対処にあたった感染症対策への知見と
豊富な経験が、オファーの要因となった様です。
このハゲ騒動直後は、「意識のあるときは、死ぬことばかり
考えていた」そうです。
然しながら、死を思いとどまらせた訳は、「子供たちに ”自分の存在が、
母を生につなぎとめるほどの価値を持たなかったのだ” という痛みを
一生抱えさせる訳にはいかない、その一心からだったと思います」と
語っています。
自身が究極の状況下に追い詰められているにもかかわらず
他者の事に気配りをするなど、私には到底できない事です。
基本的にはこの方は、他者への気配りができる方なのでしょう。
なのに、何故…………
また、この事件とは別の元秘書の方は、
「豊田さんは、これまでの人生でお会いした方の中で、一番『仕事が出来る人』でした。
官僚としてハードな仕事をこなされてきたので、それが当たり前なんでしょうね。
もし、日本の政治家全員が、政治家だった頃の豊田さんくらいハードに
働いたら、日本は相当良い国になっていくと思いますよ」と言っています。
豊田さん自身は「政界に戻る気などまったくありません」と
言っていますが、変な女性議員(&男性議員)も多いなか、
私は議員復活を期待しているのですが………
豊田さんには現在、「違う景色」が見えているはずです。
騒動以降、多くの方々が離れていきましたが、
引き続き何かと応援してくれた人がいた様です。
この様な人がいたことは、ある意味幸せですね。
若き日の「皆さんの役に立ちたい」との原点に立ち返り、
己の心身を鍛錬し続ければ、自ずと道は開けると思いますが……
(その道は、政治家ではないような気もしています。)
*出番待つ 玄関脇の 冬帽子
2021.02.11.moai291