「何これ? 」:世間
「行いによって世間はあり、
行いによって人々はある。
生類は行い(業)に束縛される。
ちょうど車が楔に結び付けられているように。」
(釈迦」)
「見」、「聞き」、「考える」等の行いによって人々は生きている。
これらの行いが習慣化して「業」を造り生活している。
【閑話休題】:入管法改正案
日本からの退去命令を拒む外国人の収容が長期化し、
国内外の批判が高まっていることを受けて、入管法、
出入国管理法などを改正する法案が国会に提出されました。
退去命令を受けた人の9割以上は速やかに日本を離れて
いますが、収容が長期化しているのは、祖国に帰れば
迫害される恐れがある人や、日本に家族がいる人など
帰るに帰れない事情を抱えた人たちです。
その多くが「難民認定」の申請中や裁判で係争中です。
本来は送還までの一時的な収容であるにもかかわらず
長期にわたって入管施設等に収容されている者が多数いる
という実態があります。
改正法案の内容
①「難民認定」について
「難民認定の手続き中は送還しない」とする従来の規定が無くなり、
難民認定の申請は、原則2回までとの変更になった。
・これまでは、難民認定の申請は何度でもでき、申請中は
本国に送還することはありませんでした。
この様な変更を行う前に、まずは難民認定基準を
諸外国並み(国際基準に)にすべきと思慮されます。
②「監理措置制度」の創設
入管施設等での収容を長期化させないために、
対象者に逃亡の恐れがない場合は、支援者らが「監理人」として
見守る監理措置制度が盛り込まれました。
しかし、この措置を適用するか否かの基準があいまいで、
当局の裁量に委ねられています。
また、「監理措置制度」の監理人の負担も大きすぎます。
③「長期収容」への批判
国連から、日本の入管による長期収容は、国際人権規約に
反すると指摘され、収容の適否を裁判所が審査することや
収容期間に上限を設ける是正が求められています。
しかし、この政府改正案には、いずれも盛り込まれていません。
④「人権無視」の要素大
シリア難民やロヒンギャのように、諸外国では難民認定されている
難民申請者を、ほとんど認定(保護)できない内容です。
「難民認定の手続き」について、原則、2回を超える申請者は、
送還の対象になる点も問題であり、送還された申請者が、
本国で投獄や死刑となる恐れもあり得るのに、送還してしまう
事にもなりかねません。
⑤その他(結語)
祖国に帰れば迫害される恐れがある人や、日本に家族がいる人など
帰るに帰れない事情を抱えた人達の、人権への配慮に欠けた法案と
言わざろう得ない改正案と思慮されます。
* 団子虫 大声上げる 四月馬鹿
2021.04.01.moai291