電動キックボードMEISYA列伝

電動キックボードなどの特定小型原付全般のブログです。
毎回、少しマニアックな視点で書いています。

電動キックボードMEISYA列伝 #8 veracity V-lite

2024-02-11 00:00:00 | 日記

電動キックボードMEISYA列伝の執筆者mojyaoです。今年の冬は暖冬・・とは以前から言われてはいたのですが、やはり寒いことには変わりがないですし、電動キックボードのバッテリーの減りも早いので早く暖かくならないかな~って思っています。

さて、今回は軽量かつコンパクトさが際立つveracityVliteを取り上げていきたいと思います。最後までお付き合いいただければと思います。

 

で、どのくらい軽量でコンパクトなのか?ということについて触れていこうかと思うのですが、まずは車重からです。14,5kgです。

 

今、数ある電動キックボードは大体10kg台の後半で、重い物では20kgを超えるのですが、10kg台の前半という軽さはすごいなって思いますし、他の車種で10kg台前半って言うのは少ないんですね。

 

で、コンパクト感が最も際立つのが車体の全長です。1015mmなんですね。ここまでくると全長ほぼ1mと言っても良いくらいです。ちなみに他の車種はと言うと1100mm~1200mmの間という物がほとんどで、全長の短い車種のAINOHOT S07やMANTIS jrとかのkaixin X8がベースの車種でも1070mmです。そこからさらに55mm短いってかなりのことだと思います。

 

電動キックボードを車に積もうと考える人は結構いると思いますが、v-liteだったら積めない車はほとんど無いはずです。ひょっとしたら360ccの昔の軽自動車でも積めるんじゃないのかな?って思える位なんですね。

 

ちなみにv-lite以上に小さい電動キックボードを作ろうと思ったら、タイヤを小さくする以外に方法は無いんじゃないのかな?って思います。何故かと言うとホイールベースを短くしてしまうと人間が乗る部分、すなわちデッキの長さが短くなるからです。

 

V-liteの場合、デッキの真っ平らな部分の長さは当ブログの推定値で405mm程度なのですが、これよりもデッキを短くすると足の置き場に困ってくると思います。

 

人間が乗る部分を確保するということを考えると電動キックボードの全長というのは、タイヤのサイズとデッキの長さとその二つから関係してくる前後のタイヤの中心の距離。すなわちホイールベース寸法でほぼ決まるものだと言えると思います。

 

ここからは少し踏み込んだ内容になるのですが、v-liteの場合、ホイールベース寸法はどのくらいなのかと言うと、当ブログの推定値で785mm程度のようです。ちなみに電動キックボード各社はホイールベース値や先ほど述べたデッキの長さなどは公表しておらず、それらを個々に確認するのも大変なので、このブログでは公表していない部分についてはカタログ寸法を元に各部の推定値を算出して比較をするという方法をとっています。

 

同じ方法で他の車種のホイールベース寸法やデッキの長さはどうなのか?と言うと、先ほども触れたkaixin X8系の車種の場合はホイールベース寸法が推定795mm程度のようで、デッキの真っ平らな部分の長さは推定415mm程度のようです。Kaixin X8はタイヤサイスが10インチなのですが、ホイールベース寸法やデッキの長さは8インチタイヤのv-liteと大差が無いので、タイヤのサイズの大小が全長の差に繋がっているようです。

 

v-liteよりももっと車体の短い電動キックボードを作ろうとなったら、よりタイヤを小さくと言うことになるのですが、段差を安定して乗り越えられるかどうかということがより一層、問題になってくると思います。

 

電動キックボードのタイヤの場合、8インチよりも小さい物は6.5インチなのですが、それぞれどのくらいの段差を乗り越えられるかと言うと、8インチで5cm位で6.5インチだと4cm位です。性能等確認試験が3cmの段差なので、余裕を見ると8インチが限界なんじゃないのかな?って私は思っています。

で、タイヤについて触れたついでなのですが、v-liteってタイヤの使い方が面白いんですよ。

前輪がソリッドタイヤで後輪がニューマティックタイヤなんですよ。

 

ちなみにソリッドタイヤというのは空気が入っていないゴムだけのタイヤのことで、ニューマティックというのは空気入りのタイヤのことです。

 

それで、それの一体、どこが面白いのか?ということなのですが、タイヤという物はサイズが小さくなればなるほど空気が抜けやすくなるものなんですよ。で、空気が抜けた状態で走ると中のチューブなんかを傷付けてパンクさせてしまうということもあるんですね。

 

特に後輪は前輪より走行中に荷重がかかるのでその傾向が顕著です。そのことを嫌ってなのか後輪にのみソリッドタイヤをオプションで用意しているっていう車種もあるのですが、v-liteの場合はこれが真逆なんですね。おそらく逆のパターンって言うのは他には無いんじゃないのかな?って思っています。

 

ソリッドタイヤについて触れたついでにもうひとつあるのですが、ハニカムタイヤというソリッドタイヤの改良版のタイヤもあるんですね。これは衝撃を吸収しやすくするためにソリッドタイヤの側面に空洞の穴を開けたものなのですが、今はまだ、これを見かけることはあまり無いとは思います。

 

それではごきげんよう~



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