職場体験学習と木育を組み合わせて
中学生と一緒にシューズラックをつくりました
材料:島内産材の地杉
塗装:オイルフィニッシュ(自然塗料)
寸法:H 1350mm W 1000mm D 315mm
収納:上履きシューズ 32足
職場体験学習の日数は2日間
受け入れた生徒は2名
限られた時間の中で全ての工程はできないので
今回は主に棚板の加工をしてもらいました
刃物や機械を安全に正しく使うため細心の注意を払いながら作業を進めます
その様子を紹介
手押しカンナで板材の反りや歪みをとって平らにしていきます
怪我しないよう手指の位置や体勢を指導
ドラムサンダー
割と安全で単調な作業ですが、油断大敵
よそ見をしていると指を巻き込むこともあります
板剥(いたはぎ)はビスケットジョインターで
機械を自分の身体に馴染ませることが大事
ジョインターで溝を掘ったところにビスケットを叩いて埋め込んでいく
板剥した後の目違いをノミで斜めにスライドしながら払っていく
刃先が材に食い込まないよう、表面をそっと撫でるように・・・
ベルトサンダー
スイッチを入れる前に体の動きを何度もシュミレーションして練習
電動工具はヘソの前、顔の下に持ってきて、腰と連動しながら動かす
コツを掴めば、軽快にリズミカルに扱うことができます
指矩(さしがね)で墨付け
誤差は0.5mm以内で
スライド丸ノコで棚板の寸法カット
こちらも誤差0.5mm以内で
トリマーでR加工
電動のハンドツールは手の制御に神経を使います
あまり無理をして深追いしないように
手カンナで面取り
カンナの持ち方、手の力加減、引き方など
体が覚えるまで何度も指導
あっという間の2日間
たくさんの道具と機械を使って加工してもらいました
初めての作業が多く、大変疲れたことと思います
よく頑張りました
残りの加工・組み立て・仕上げはこちらでして
いよいよシューズラックの搬入と設置
設置場所は中学校2階のパソコン室
重量は正確に測っていないけど恐らく40kgくらい
階段を上がるのは4人がかり
最後は2人で教室へ運び込みます
設置完了!
棚の上には記念に名入れのプレートを設置(担任の先生からの要望で)
後日いただいた2人からの職場体験感想文には
道具や機械の扱い方を教えてくれたことへの感謝
難しかった作業について
2日間とても楽しかったなどなど
職場体験学習で学校の備品を地域材(地杉)で製作する体験
本人たちにとって良い経験となったことと思います
作ったシューズラックはこの先、何年何十年と
多くの生徒たちに使われていくことでしょう
木のものを通じて
森、自然、環境、
引いては人と地球について考えるきっかけになれば嬉しい限りです
この木育プログラムは、屋久島町木育推進事業を利用して実施しました
引き続き、本年度も木育の普及と推進に頑張っていきます
屋久島木工木育デザイン
代表 福島晃 木育インストラクター
youtube: 屋久島木工木育デザイン
mail : ymmdesign9@gmail.com
家具製作ブログはこちら→「福島木工家具店」
ECサイトはこちら → ymmdesign
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます