公園は誰のもの(大阪城公園の野鳥や開発など)

野鳥とか猫の事など。1200本の樹木大量伐採で商業施設を建設した現管理会社の大阪城公園の開発に反対。

愛鳥活動を行うサントリーは電飾イベントサクヤルミナのスポンサー

2019-11-22 16:13:58 | 野鳥


サントリーさんへ

40年前、高度成長期で自然を顧みなかった日本人に、新聞へ意見広告を出されたのは、サントリーさんでした。
「鳥が安心して住めない環境は、人も住めない」
今、大阪城公園の #サクヤルミナ スピーカーの騒音と電飾のイベントのスポンサーですね

サクヤルミナ の様なイベントは、鳥が休むこともできず、人間もうるさくて逃げたくなります。
イベントのスポンサーをやる事を、いま一度、考えてください。
サントリーさんが長年行われてきた愛鳥活動を、サクヤルミナのネオンとスピーカーを実際に見て確かめて、
考えてみてください。

サントリー 愛鳥活動 ポスター 画家:薮内正幸
1973年 
https://www.suntory.co.jp/eco/birds/ad/aicho_digitalbook/book2158/open.html#page=2
(サントリーのサイト、Javascriptを有効にする必要があります)

#サクヤルミナ
https://twitter.com/tanukiatcastle/status/1197772924632961025?s=20


2019年度なにわECOスクエア(生物多様性の保全に向けたネットワーク会議)

2019-11-21 21:16:57 | 野鳥


11月21日(木)に2019年度第1回なにわECOスクエア(生物多様性の保全に向けたネットワーク会議)
が行われた。

https://www.city.osaka.lg.jp/kankyo/page/0000448929.html

大阪市環境局 や大阪で生物多様性について普及されている団体の方々とお会いできた。

大阪市環境局の方は、異動されてきたばかりということで、吉本・電通のクールジャパンパーク大阪が建設された、
などの大阪城公園の開発については御存知なかった。

しかし、来たばかり、というのは仕方がない。でも、引き継ぎ、というものが普通はあるはずなので、
前任者が引き継ぎをしていないということは、前任者が大阪城公園の開発について知らなかった、ということになる。

緑のカーテン、打ち水、ヒートアイランド対策、学校で生物を探す、など、生物多様性を人々に知ってもらうことを
広めることは大事なのだ。
しかし、大阪市環境局が生物多様性を広めようとしているし、団体も実際活動されている。
なのに、なぜ、大阪城公園はあんなことになっているのだろうか?

大阪城公園は、大阪府の3割、大阪市の5割に当たる種類の数の野鳥が来ている。
野鳥が来ているということは、それだけ昆虫や木の実が豊富なのだ。
そして、キノコも生えている。蝶もいる。
生物多様性のホットスポットであるはず。
しかし、パークマネジメント事業と大阪市経済戦略局によって簡単に伐採されてしまった。

大阪市環境局と、大阪市経済戦略局が部署が違う、ということはわかっている。
しかし、これから生物多様性のことについて市民と広めていかれたい、というのであれば、
公園を民間に託す事業のパークマネジメント事業や、大阪市経済戦略局について、部署が違うからと切り離して考えられるだろうか?

生き物を大事に、緑を大事に、という横で、じゃんじゃん伐採し、これからは一層伐採されることにもう、なっている。



11月17日大阪自然史フェスティバルの続き

2019-11-20 10:12:04 | 野鳥


11月16日と17日 の二日間に行われた大阪自然史フェスティバルは、大変盛況していた。
16日の土曜日は小学生の登校日にあたったそうで、残念ながら例年より小学生が減ってしまったが、学校が終わってからたくさん来ていたそう。
しかし、小学生は減ったが、例年よりも入場者が増えていて、その分大人が楽しんでいるフェスなんだろう、ということ。

17日に「サイエンスカフェ 法律から考える生き物いっぱいの都市公園」
ワークショップがあった。
(主催:公益社団法人大阪自然環境保全協会、http://www.nature.or.jp/action/teigen/yumeshima.html


ワークショップでは、A~Z の表に、一人ずつ 「自分の理想とする大阪城公園」をイメージするワードを埋めていく。
例)Yで、イメージする理想の大阪城公園は…「吉本イラン」
  Tで、イメージする‥たぬきがいる とか??

例えば、理想の大阪城公園で、売店がない、と希望する方もおられた。
売店がない、レストランやショッピングモールがない、イベントがうるさくない、電飾がない、ことを理想と上げる方々は、
やはり、近所の人で、昔から大阪城公園を利用してきた人たちだ。

私は、伐採してレストランやスターバックスやローソンを作りまくるよりも、キッチンカーや屋台カーを置いて
一定期間を置いて、また交代して、違うお店のランチを食べられるようにしたりする方がよっぽど楽しいと思う。

イベントはほどほどに、売店は必要最低限に、伐採してまで吉本のクールジャパンパーク大阪 などは建設しなくともよい、という
意見など、いろいろ出ていた。


さて、弁護士先生のお話であるが、
そもそも、大阪市がPFI事業として、民間に委託してしまったのである。
この賑やかし開発は大阪市の発注なのだ。

外国から若くて、インスタ映え好きのパーリーピーポーを呼び込みたかったのが大阪市で、
それにピッタリだったのが電通・吉本だったのだ。
または、吉本・電通・吉村市長・松井府知事などの維新グループが、大阪市へ民間へ出すよう働きかけた、という方が良いのだろうか?

〇既存の建物を有効活用する(これはミライザのことだろう)
というものと、更に、
〇新しく施設を建設する
というのも発注しているのだ。
これが、ジョーテラスなど、伐採して建設した大阪城ホール前のレストランやショップのことなのだろう。

これらの指定管理の条件は、議会を通して、議員の皆様が話し合って決められたそうだ。

ところが、クールジャパンパーク大阪の 建設は、指定管理の時に、公募条件にはなかったし、更に、
応募側の電通代表の指定管理会社(読売テレビ、NTT、大和ハウスなど)は、この劇場の提案はしていなかったのである。
だから、議会は通っていない。

この人のツイートに
https://twitter.com/kyoromon70/status/1061161913499807744?s=20
>あと実現できていないのは、音楽家や芸人さんが公演出来る世界に誇れる公演施設がほしいと、たかじんさんが熱望していたのですね。

というものがある。橋下徹はたかじんのそこまで言って委員会(読売テレビ) で人気を得て大阪で政治家となった。
安倍首相も、そこまで言って委員会でたかじんと交流があり、この番組は橋下徹と安倍さんを推した番組だ。
関西テレビでは連日、当たり前のように橋下氏と吉本芸人が出演している。
吉村市長(現府知事)も、たかじんの弁護士で、橋下徹の下で大阪市長として推された人だ。
公演施設とは、すなわち、#クールジャパンパーク大阪 のことだろう。
この劇場建設のために伐採する、ということは、指定管理へ募集する際には出てきていないのだ。

そして、後から、突然出てきた。
中野区や、全国で、公園の伐採のことがニュースになる。
市民が気づいて、反対が動いている。それは報道が動いている証拠なのだ。
大阪城公園ではどうだ?
クールジャパンパーク大阪の構成員に、関西の民放が全部とりこまれてしまっている。
パークマネジメントの代表である電通・読売テレビ、吉本と、関係が悪くなっても良い、という民放などない。

大阪城公園の担当は、大阪市経済戦略局。 経済戦略局は今やあらゆる大阪市の文化や公園、芸術まで担当する局。
公募で局長を選び置いたので、人情的に言うと、採用された側の心理とすれば、吉村市長の意向は絶対だろう。

恐らく、大阪には自然団体などもあっただろうが、伐採前の計画で市民が気づくことはできなかった。
勝手に計画が進められたからだ。

市民がそれに疑問を呈することは必要である。
しかし、大阪城公園たぬき以外にそういう方がおられるとも思えない…。


自然史フェスティバルのサイエンスカフェに参加された方々は、大阪城公園の現状について
初めて知った方も多かった。ツイッターなどでアレコレ発言されている人々とは、また違うのだ。

市民の手の届かないところへ行っている公園、そして大阪城公園がパークマネジメント事業の成功例として、
関西テレビ、読売テレビ、フジテレビなどで、もてはやされた体で報道され、この流れは全国へ広がる。
公園の惨状を知らない自治体が、さらにイベントや!イルミネーションや!と吉本と電通に発注する仕組みも
もう出来上がっている。
既に、地方自治体と民間をつなげるサイトがとうの昔に出来上がっていた。
ここに、市民の姿はない。市民の意見はない。
あくまでも自治体と民間が手をつないで公園をアレコレする、というものだ。
公園を良くしてくれるなら良い。
しかし、ある種の趣味を押し付け過ぎの今の大阪城公園のようになってしまっては、
目も当てられない状況になるのは目に見えている。
維新の議員がいうように、「大阪城公園が、こんなポテンシャルのある空き地だったなんて」
と言われてしまうのだ。

Park-PFI推進支援ネットワーク
https://park-pfi.com/







大阪自然史フェスティバル 大阪市立自然史博物館

2019-11-16 07:24:37 | 野鳥



大阪自然史フェスティバルが 大阪市立自然史博物館 にて行われる
http://www.omnh.net/npo/fes/2019/index.html


大阪城公園たぬきの会 も17日の「サイエンスカフェ 法律から考える生き物いっぱいの都市公園」
に出席します。弁護士先生に質問できるチャンスでもあります。


一部プログラムの紹介

11月16日(土) 
・ヤイロチョウの新たな保護課題に関する座談会
・野鳥カメラマン 叶内拓哉とバードウォッチング
・講演会 「鳥たちの過去・現在・未来」上田恵介氏(公益財団法人日本野鳥の会会長)
など


11月17日(日)
・シンポジウム 大阪湾の自然創生をめざして 今なにができるか ~ 夢洲の可能性をさぐる ~
 公益社団法人大阪自然環境保全協会 さんなどが、大阪万博が開催される夢洲の生態調査などを行われているが
ゴミの島という悪のイメージしかなかった夢洲だが、干潟にはたくさんの生き物、水鳥たち、猛禽類も、いることが
わかっている。大阪万博 カジノ建設で全てを亡き者にはしたくない…

・サイエンスカフェ 法律から考える生き物いっぱいの都市公園(17日14:00~16:00)
大阪市の緑化百年宣言によって自然豊かな市民の憩いの場所になった大阪城公園。
ビジネス開発で悲惨な状況になっている現状とそれを止める方法等、サイエンスカフェの場で弁護士と一緒に考えてみませんか?


場所 大阪市立自然史博物館
大阪市東住吉区長居公園1-23(長居公園内)

9月28日(土)大阪城公園でヒアリング、野鳥カメラマンに怒られる

2019-09-30 15:34:52 | 野鳥

去る9月28日(土)に、大阪城公園の利用者と話をしてみた。

大阪城公園に来る目的を、
①大阪城、②自然、③エンターテインメント、④スポーツなどのレクリエーション、⑤安らぎ(落ち着き、静けさ)

などで尋ねてみた。多くの回答が、「自然」を求めて訪れていることがわかった。

中国人のお子さん連れ家族、日本に30年住む中国人。
特に外国から来ている人は、真っ先に「自然があるから」
と答えてくれた。昔からある無料の遊技場のことなど、いろんな話が訊けた。

市民の森には、野鳥を撮影するカメラマンたちが集まっていた。
今は渡りの時期なので、キビタキ、オオルリ、エゾビタキ、etc. 様々な野鳥が大阪城公園で
休憩して渡りをしていく。今ちょうど秋の真っ盛りなのだ。
目の前にキビタキがヒラヒラしていて、私も野鳥観察に熱中したかった。

少し、鳥が飛ぶ切れ目を見て、カメラを持つ人に声をかけてみた。
「ああ、もう、木を伐り過ぎやね。あんな、吉本の劇場建ててね、自然が豊かなのが
良かったんやけど」
「トイレ作っても、清掃せーへんから汚いわ!」など、
答えてくれた男性たちが、他のカメラマンたちにも声をかけてくれて、
「ちょっと話聞いてあげてー!」と優しかった。

ところが、グループで鳥の撮影をしていた男性や女性が(皆さん顔見知りのようだった)

女性「それは何!?一体何のために聞いてるん?」
私「あ、実は、今公園が変わりつつあって、利用者が本当はどう感じているのか知りたくて」
男性「ここはな!!指定管理に売られたんや!ここを使って儲けなさい!と。だから今更あんたらがみんなの意見を
聞いたり、みんなが言ったかって、ムダなんや!やってることがむだ!怒」
私「指定管理にはなっていますが、行き過ぎのところ、たとえば吉本の劇場を作るとか、
そういうところは、市民の意見を出すべきだと思いまして…」
男性「ムダムダ、言ってもムダ!あんたらのやってることはおかしい!やって何が変わるねん!怒」

女性「それを聞いて何に使うか、って言わんと答えられへん!」
私「実は、今度、自然史フェスというのがあって、そこで公園について意見を交わすワークショップを考えて…」
男性「そんな1日2日だけのイベントで使って何になるねん!そんなことやってもムダや!怒」
怒りが収まらず、説明も聞いてもらえないので、だめだこりゃ、とその場を引き上げた。
…とにかく、そこにおられる方々はイライラと怒っていた。

まあ、そんなんやってもムダやと思うけどー、と思うのはわかる。ムダなのはわかる。でも、
私も野鳥がいなくなったら嫌だから、自然を守りたい、という気持ちがあるので、その気持ちを
説明しようにもその説明さえもさえぎり、質問に答えてくれるどころか…その逆で怒らせてしまったのだった。

自然を守りたい、と思う、私たちのやっていることを全否定、そしてものすごい剣幕で
反対をする。これはいったいどういうことなのだろう?
「鳥の撮影をしたい」
という趣味や楽しみがあったとする。でも、その野鳥は、木がないと来ないんだよ?

今は、もうジョー・テラスや、吉本電通・民放のクールジャパンパーク大阪 が建ってしまった。
切られた1174本の木はもう戻らない。
木は植えてから定着するまで何年もかかる。だから簡単に切ってはいけないのだ。命と同じなのだ。
でも、史跡指定区域外では、これからも更に指定管理に伐採される可能性がある。
「これ以上伐採しない」とは誰も言っていないのだ。
だから、それをさせないためにも、市民が意見をする、ものをいう、というのは大切なのだ。

大阪城公園には、たっぷりの茂った木があるから、野鳥が必ず、年に2回渡りの途中に寄るんだよ?
どうして、公園の自然を守りたい、という気持ちの私たちに、食ってかかることができるのだろう?
なぜ、私たちに憎しみ、怒りをぶつけてくるのだろう?
本当に、不可解だった。

そして、後日、今更気づいた。
野鳥を撮影するカメラマンたち=開発に反対 ではないのだ。
野鳥を撮影するカメラマンたち=開発に賛成 という人たちがいたとしたら、
私たちの質問は、苛立つだけだっただろう、と合点が行く。

私たちに怒っていたカメラマンたちは、野鳥の写真は撮りたいけど、
商業化には賛成だから、私たちに怒っていたのか?

その後、飛騨の森で、話をした野鳥のカメラマンは、まっすぐ気持ちを言ってくれた。
「ここは、サクヤルミナで、16時に追い出されるねん。
なんで、公園を追い出されるんや?僕は、子供の頃からもう40年以上通ってる。
今まで税金も納めてるしな。みんな、もっと怒ればいいのに、素直に出ていけ言われて、出ていくねん。
ハイタカが夕方かえって来たりするけど、それの撮影ができなくなった。
この3年ほどかなあ、市民の森の木もバッサリ切られたやろ、野鳥がガクリと減った。
それ一番悔しい」

指定管理は、儲けることだけを考えているから、市民の意見を聞こうということも思いつかないだろう。
そうやって、クールジャパンパーク大阪 は建設されたのだ。

お城、観光客、自然、近隣住民という絶妙なバランスを何十年も保ってきた大阪城公園は、
あっという間に指定管理に潰され、自然の森とはかけ離れた、テーマパークとなっていくのだ。