11月16日と17日 の二日間に行われた大阪自然史フェスティバルは、大変盛況していた。
16日の土曜日は小学生の登校日にあたったそうで、残念ながら例年より小学生が減ってしまったが、学校が終わってからたくさん来ていたそう。
しかし、小学生は減ったが、例年よりも入場者が増えていて、その分大人が楽しんでいるフェスなんだろう、ということ。
17日に「サイエンスカフェ 法律から考える生き物いっぱいの都市公園」
ワークショップがあった。
(主催:公益社団法人大阪自然環境保全協会、http://www.nature.or.jp/action/teigen/yumeshima.html)
ワークショップでは、A~Z の表に、一人ずつ 「自分の理想とする大阪城公園」をイメージするワードを埋めていく。
例)Yで、イメージする理想の大阪城公園は…「吉本イラン」
Tで、イメージする‥たぬきがいる とか??
例えば、理想の大阪城公園で、売店がない、と希望する方もおられた。
売店がない、レストランやショッピングモールがない、イベントがうるさくない、電飾がない、ことを理想と上げる方々は、
やはり、近所の人で、昔から大阪城公園を利用してきた人たちだ。
私は、伐採してレストランやスターバックスやローソンを作りまくるよりも、キッチンカーや屋台カーを置いて
一定期間を置いて、また交代して、違うお店のランチを食べられるようにしたりする方がよっぽど楽しいと思う。
イベントはほどほどに、売店は必要最低限に、伐採してまで吉本のクールジャパンパーク大阪 などは建設しなくともよい、という
意見など、いろいろ出ていた。
さて、弁護士先生のお話であるが、
そもそも、大阪市がPFI事業として、民間に委託してしまったのである。
この賑やかし開発は大阪市の発注なのだ。
外国から若くて、インスタ映え好きのパーリーピーポーを呼び込みたかったのが大阪市で、
それにピッタリだったのが電通・吉本だったのだ。
または、吉本・電通・吉村市長・松井府知事などの維新グループが、大阪市へ民間へ出すよう働きかけた、という方が良いのだろうか?
〇既存の建物を有効活用する(これはミライザのことだろう)
というものと、更に、
〇新しく施設を建設する
というのも発注しているのだ。
これが、ジョーテラスなど、伐採して建設した大阪城ホール前のレストランやショップのことなのだろう。
これらの指定管理の条件は、議会を通して、議員の皆様が話し合って決められたそうだ。
ところが、クールジャパンパーク大阪の 建設は、指定管理の時に、公募条件にはなかったし、更に、
応募側の電通代表の指定管理会社(読売テレビ、NTT、大和ハウスなど)は、この劇場の提案はしていなかったのである。
だから、議会は通っていない。
この人のツイートに
https://twitter.com/kyoromon70/status/1061161913499807744?s=20
>あと実現できていないのは、音楽家や芸人さんが公演出来る世界に誇れる公演施設がほしいと、たかじんさんが熱望していたのですね。
というものがある。橋下徹はたかじんのそこまで言って委員会(読売テレビ) で人気を得て大阪で政治家となった。
安倍首相も、そこまで言って委員会でたかじんと交流があり、この番組は橋下徹と安倍さんを推した番組だ。
関西テレビでは連日、当たり前のように橋下氏と吉本芸人が出演している。
吉村市長(現府知事)も、たかじんの弁護士で、橋下徹の下で大阪市長として推された人だ。
公演施設とは、すなわち、#クールジャパンパーク大阪 のことだろう。
この劇場建設のために伐採する、ということは、指定管理へ募集する際には出てきていないのだ。
そして、後から、突然出てきた。
中野区や、全国で、公園の伐採のことがニュースになる。
市民が気づいて、反対が動いている。それは報道が動いている証拠なのだ。
大阪城公園ではどうだ?
クールジャパンパーク大阪の構成員に、関西の民放が全部とりこまれてしまっている。
パークマネジメントの代表である電通・読売テレビ、吉本と、関係が悪くなっても良い、という民放などない。
大阪城公園の担当は、大阪市経済戦略局。 経済戦略局は今やあらゆる大阪市の文化や公園、芸術まで担当する局。
公募で局長を選び置いたので、人情的に言うと、採用された側の心理とすれば、吉村市長の意向は絶対だろう。
恐らく、大阪には自然団体などもあっただろうが、伐採前の計画で市民が気づくことはできなかった。
勝手に計画が進められたからだ。
市民がそれに疑問を呈することは必要である。
しかし、大阪城公園たぬき以外にそういう方がおられるとも思えない…。
自然史フェスティバルのサイエンスカフェに参加された方々は、大阪城公園の現状について
初めて知った方も多かった。ツイッターなどでアレコレ発言されている人々とは、また違うのだ。
市民の手の届かないところへ行っている公園、そして大阪城公園がパークマネジメント事業の成功例として、
関西テレビ、読売テレビ、フジテレビなどで、もてはやされた体で報道され、この流れは全国へ広がる。
公園の惨状を知らない自治体が、さらにイベントや!イルミネーションや!と吉本と電通に発注する仕組みも
もう出来上がっている。
既に、地方自治体と民間をつなげるサイトがとうの昔に出来上がっていた。
ここに、市民の姿はない。市民の意見はない。
あくまでも自治体と民間が手をつないで公園をアレコレする、というものだ。
公園を良くしてくれるなら良い。
しかし、ある種の趣味を押し付け過ぎの今の大阪城公園のようになってしまっては、
目も当てられない状況になるのは目に見えている。
維新の議員がいうように、「大阪城公園が、こんなポテンシャルのある空き地だったなんて」
と言われてしまうのだ。
Park-PFI推進支援ネットワーク
https://park-pfi.com/
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