鳥が好きでも、公園管理の話は別だと思い知らされる色々

こちらは、大阪城公園の野鳥観察をされている有名なブログです。
https://blog.goo.ne.jp/osakajou

1月21日
＞各堀を回るがカモが少ない。時期的に減少するには早すぎる。西外堀ではボートが入って大手門側から見る水面に水鳥はゼロ！　
＞清掃や調査などこの時期に人やボートが入り過ぎる。必要でないとは思わない、時期を考えて欲しい。自然保護団体でもいい。私に相談してもらってもアドバイスできる。
＞このままでは　「小鳥が舞い、水鳥が憩う、みどり豊かな市民の公園」　などと使わないでほしい。

と書いてある。
基本的に私は、このブログ主の方と同じ考え方だと思っている。しかし、実際にメールしてみると、どうも違うのだ。

2018年12月に大阪城公園の飛騨の森で、吉本電通の電飾イベント　「サクヤルミナ」　が始まった時に相談したけど、
大阪市に何を言ってもムダ、そんな活動はやめておいた方が良い、と言われた。

2019年11月の大阪自然史フェスティバルで、パークマネジメント事業についてのワークショップがあり、
そのために、「大阪城公園の自然を守りたいので、利用者がどう考えるかアンケートを取りたい」と野鳥カメラマンたちに
話しかけたら、そんなことしてもムダや！あほか！とえらい剣幕で怒られた。

2020年の春頃に、指定管理になって、大阪城公園の商業化のために1200本あまりの伐採があったが、その後も、
低木の伐採など、伐採が進められているのと、剪定がおかしいこと、エナガの営巣している木が切られたことなどを
相談するも、それにもやはり否定的に。私の（野鳥を見る？）経験が少ない、と。

自然保護、という世界において、大学教授でもない、研究者でもない、また、野鳥観察の経験が浅い、
者は、自然保護を訴えてはいけない、という暗黙のルールみたいなのがある。
ということを大阪城公園のことについて話す場面において、知った。
まず大阪市に雇われた学者とかじゃないと、大阪市に意見できないのだ。

サクヤルミナが最初、公園中の外堀にまでスピーカーを設置していて、音のボリュームがすごく大きいので
下げてほしい、と言ったら、

吉本興行が「公園中に音を響き渡らせることが、公園の活性化ですから」と言った。
維新のブレーン　上山信一が言うように、大阪城公園は、テーマパーク化に成功したから、だ。
https://xtech.nikkei.com/it/atcl/column/14/234646/032900042/

大阪市経済戦略局に相談して、会場の飛騨の森と天守閣以外の、外堀のスピーカーは会場とは認められず、設置すべきでない、と市が判断した。
私の意見に賛成できないといわれると同時に、「それに関しては少し評価する」
ということだった。なんとも、不思議なのだ。

大阪城公園の石垣の作業は今でないとだめなのか？

大阪城公園は、とても貴重な渡り鳥の通り道となる公園である。
春と秋にはたくさんの渡り鳥が羽を休める。燃料補給をする、生物多様性のある希少な都市公園。

維新の信者が、ツイッターで、都市公園に生態系なんかあるか！と書かれていたが、
https://twitter.com/naizankana/status/1036242238483836929?s=20

都市公園にももちろん、生態系はあるのである。

12月~1月、毎日のように、お濠に翠弘園（翠宝園）の方たちがロープで降りたり、
ボートで回って、作業をされている。
石垣のメンテが必要ならば、それをするな、と言っているのではない。
それは今やらなければならないのか？と言いたい。

12月に来たオシドリにも逃げられたし、内堀にいたカンムリカイツブリも見当たらない。

冬の水鳥は、11月ごろから3月ごろまでお濠に滞在するので、せめて、石垣の土をはぎ取ったり剪定したりするのを
それ以外の時期にずらせないのであろうか？どうして、水鳥がいるこの時期の真っ最中にやるのだろうか？
どうして、そんな些細な配慮が不可能なんだろうか？

大阪城公園が、観光、遺跡、はもちろん、近隣住民の憩いの場であり、生物にとっても貴重な場所であることを
常に前提に置かねばならないと思う。
大阪城だって、大阪市民や企業の寄付で再建され、維持管理は大阪市の税金でしてきたんだよ？

まるで、大阪城パークマネジメント共同体は、自然保護や生物多様性を訴えるものたちに口を出させないために
野鳥を追い出してしまえ、と考えているのだろうか？とさえ思わせる事態だ。

大阪城公園は、大阪市生物多様性戦略の実施施設ですよ？環境局がそう書いてますよ？