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1981年のドラえもん「のび太の結婚前夜」

@kyojitsurekishi 「のび太の結婚前夜」の最初のアニメ化、1981年の「のび太の結婚式?!」を見るとストーリーはほぼ原作通りでドラえもんは正直電波を使っていたが、原作でドラえもんが言った「(しずかちゃんは)ひょっとしてかるはずみな婚約をくやんでないてるかも」「結婚の相手がきみだもんね」が省かれていた。
0:39 7月6日(土) :Twitterの画面で表示された日時

@kyojitsurekishi 2013年春の映画ドラえもん「のび太のひみつ道具博物館」が2014年3月にTVで放送された時だろうが、「正直電波」に関する感想が2件あった。
15:52 4月23日(水):Twitterの画面で表示された日時

ちくわ天 @sumeshi360
正直電波こわ。ドラえもん世界だと自白剤もひみつ道具かよ。
12:17 3月7日(金)
:Twitterの画面で表示された日時

KINGDOM @godkingdom1201
今ドラえもん観てたら「正直電波」っていう秘密道具が出てきた。これを浴びると本当のことを言ってしまうらしい。
12:25 3月7日(金)
:Twitterの画面で表示された日時

@kyojitsurekishi 2011年3月18日にTVで放送された「のび太の結婚前夜」でドラえもんが原作どおり正直電波を使ったことに対する批判があるが、これは正直電波が割愛された1999年の映画の知識しかない人の感想だろう。
15:58 4月23日(水) :Twitterの画面で表示された日時

diesixx @ DieSixx
あと正直電波とかなめてますね。しずかパパが咳込んでるのを聞いて、しずかが「お嫁にいかない!」って言いはじめる、この繊細なメロドラマ描写を抜きにするとかまじで子供なめてますね。
19:54 3月18日(金)
:Twitterの画面で表示された日時

正直電波の使用は原作にあった設定で、『ドラえもん』はそういう話なので、文句を言っても始まらない。これを否定する人は『ドラえもん』の設定そのものを否定する人であろうから、タケコプターもどこでもドアも期待するだけ無意味なのだろう。糸なし糸電話など一部の秘密道具が実現している今、人類は堕落に向かっているのだろうか。

てんコミ25巻収録で、『小六』の1981年8月号掲載、「結婚式の前の夜」というサブタイトルだったようだ。同年、早速「のび太の結婚式?!」としてTVアニメ化されている。
その次のTVアニメ化は30年後の2011年8月18日だった。

心に残るお話30』はテレ朝『ドラえもん』30周年の2009年に出ており、1981年版は収録されているが、2011年版は収録されていない。
2011年の「結婚前夜」は『NEWドラえもん』と題したレンタルDVDにも収録されていないので、ぜひともDVD化希望。

しずかちゃんの父親は登場が少なく、回によって「眼鏡なしの面長」「眼鏡をかけた丸顔」の2種類になっている。「結婚前夜」の原作では「眼鏡丸顔」であるが1981年のアニメでは「裸眼面長」になっていた。この時点でスタッフは「裸眼面長」の設定を尊重しようとしたのだろう。
2011年版では「眼鏡丸顔」で、これは2014年の3D映画『STAND BY MEドラえもん』にも継承されている模様。

原作ののび太は何年生まれか。
雑誌掲載当時を基準にすると1981年度で小6なので1969年8月7日生まれ。しずかは同年5月生まれ。
1976年春小学校入学→1982年春卒業で、2014年の誕生日で45歳。

次に単行本を基準にすると、単行本や文庫でのび太が小4、9~10歳という原則で考えると、1981年の誕生日で10歳だったから、1971年生まれで、2014年の時点で43歳。

2011年3月のアニメではのび太は2010年度で小5だったと思われるので1999年生まれ。2014年の誕生日で15歳である。

『STAND BY MEドラえもん』は25巻の「結婚前夜」を1巻の「未来の国からはるばると」と7巻の「帰ってきたドラえもん」の間のエピソードにした作品のようだが、時代設定は不明。

単行本基準だと1巻「未来の国から~」「ドラえもんの大予言」ののび太は1967年小学校入学、1973年春卒業で、1979年高校卒業である。
2巻「ぼくの生まれた日」ののび太は1971年小学校入学、1977年春卒業。
6巻「さようなら、ドラえもん」と7巻「帰ってきたドラえもん」ののび太は掲載誌から考えると2巻「生まれた日」ののび太同様、1964年生まれ。
小学生時代は1971年4月から77年3月までに限定されるはずだ。
しかし原作の『ドラえもん』の時代設定は雑誌の読者に合わせていたため、1979年、1980年以降でものび太は小学生であった。
「竜宮城の八日間」ではのび太の少年時代は1982年で、2014年のアニメでは2014年に変更された。

ドラえもんはネコ型ロボットであるが、まるで20世紀の日本で生まれ育った人間のように、人間社会の常識や人間の感情をよく知っている。
生まれたての自分を「サルみたい」と言ったのび太に対し「生まれたてはあんなもんだ」と言ったり、結婚前夜でも「かえって話せないものだよ。こんなときには」と言って会話の少ない源家親子に理解を示していた。老人が閻魔様を持ち出して嘘つきを戒めることについても非科学的な迷信と笑うのび太たちに対しドラえもんは「科学がすべてではない」として擁護している。普通ならドラえもんとのび太の台詞が逆であった方が自然だろう。しかし、ドラえもんの方が人生の先輩のようなことを言っている。
ドラえもんは当初、ロボコンのように特殊能力を持ちながら人間社会に馴染めない存在だったが、だんだんのび太以上に人間らしい存在となった。

最初はドラえもんは歴史を変えるために派遣された存在だったが、一度未来に帰って、また戻ってきた時から、歴史への干渉に消極的となり、のび太の人生のコーチ役となった反面、のび太の将来に関しても本人次第で責任は持てないという立場に変わっている。
「結婚前夜」は「さようなら~帰ってきたドラえもん」から6年後の作品だが、
『STAND BY ME~』ではこれが「さようなら、ドラえもん」の前のエピソードになっているようだ。原作では「のび太のおよめさん」でのび太の将来の伴侶がしずかと判明してドラえもんが帰った。1973年の日テレ版の最終回のように帰る理由が明確な最終回はテレ朝版では作られていなかった(「帰ってきたドラえもん」の最初のアニメ化はやはり1981年)。
今度の3Dは「雪山のロマンス」と「結婚前夜」を「さようなら、ドラえもん」の前にして、40年間、曖昧だった「さようなら~」でのドラえもんの帰る理由を明確にしているようだ。

自分は1981年度は中学2年で、「のび太の結婚前夜」が『小六』に掲載された時は、読者と3歳違いで、まず見てなかったが、1980年代にてんコミ25巻で見たか、小学館の学年雑誌以外の雑誌で見たか明確でないが、とにかく「結婚前夜」の内容は把握していた。
1981年には7巻(1975)の「帰ってきたドラえもん」(原作1974『小4』4)もアニメ化され、これに関しては『コロコロコミック』(『てれびくん』だったか?)で「ドラえもんの原作とアニメの比較」で取り上げられていたのを見た記憶がある。
1999年に『宇宙漂流記』の同時上映で短編映画になった時にはとっくに成人に達していたので映画館では全く見ていない。
2009年に『心に残るお話30』のDVD-BOXに収録された際、レンタルして見た。
また、2011年にテレビで30年ぶりにリメイクされた時はきちんと見た。
いずれも原作に近かったので普通に鑑賞できた。

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前後一覧
2014年8/13 8/14 8月

関連語句
のび太の結婚前夜
結婚前夜(Y!Blog)
結婚前夜 のび太の結婚式(twilog)
ドラえもん 結婚前夜 1981年 のび太の結婚前夜(twitter)
1981年 のび太の結婚式(twitter)

参照
Y!Blog>「のび太の結婚前夜」における源静香年齢変遷
Y!Blog>「のび太の結婚前夜」(2011年3月18日放送)
Y!Blog>「たまごの中のしずちゃん」「のび太の結婚前夜」(ドラえもん3D映画関連)
8月1日ドラえもん知識王(8月2日tw)
STAND BY MEドラえもん
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