『ウルトラマン』で科学特捜隊のイデ隊員が「ウルトラマンが怪獣を倒してしまうから科特隊は必要ないのではないか」と悩む場面があった。イデがこれを言った相手がハヤタだった。ハヤタは「そんなことはない」「科特隊がいるからウルトラマンが勝てる」と反論。
『ウルトラマン』『ウルトラセブン』ではハヤタやダンが地球人の姿で怪獣と戦い、それが限界に達したときに変身した。しかし『帰ってきたウルトラマン』になると郷秀樹が「俺はウルトラマンだ」「変身して怪獣を倒せばいい」ということで慢心すると変身できなくなる描写があり、同時にMAT以降の地球人による地球防衛隊が単なるウルトラマンの引き立て役となっていった。
『ウルトラマン』の第37話「小さな英雄」は視聴率が40%を超えたらしい。当時は1967年。
12年後の1979年に『水戸黄門』がやはり40%強を記録した。
家族みなが「国民的」な番組を見る時代だった。
『ウルトラマン』の最終回ではウルトラマンが光の国に帰り、地球人は地球を自分たちの手で守ろうと決意を固める。
『水戸黄門』の最終回ではそういう展開はないようで、劇中における江戸時代の日本人は何か問題があると水戸老公に頼ろうとする依存症から抜け出そうともしない。葵の紋に頼らず庶民の力で権力あくを倒そうとする考えが『水戸黄門』には見られなかった。
『ウルトラセブン』第42話「ノンマルトの使者」の脚本を担当した金城哲夫は、監督との会話で「我々人類はもとから地球人だったのだろうか」という話になって、それでこの話を思い付いたらしく、金城氏が沖縄出身であること云々は周りによる憶測らしい。
「ノンマルトの使者」の「悪役とされる先住民族の悲哀」というテーマは『デビルマン』と『ゲッターロボ』に受け継がれている。
ガラモンとピグモンの関係、アンヌ隊員の髪が長かったり短かったりした理由など、参考になった。
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