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森の里ホームズのブログ

新型コロナワクチンが甲状腺機能に影響を与える(3)

新型コロナワクチンが甲状腺機能に影響を与えるという記事で、『SARS-CoV-2 BNT162b2 mRNAワクチンは、TgAbは3回目の投与で増加させて、甲状腺自己免疫を破壊することができる。』と記載されています。

なぜTgAb増加で甲状腺自己免疫を破壊されるのでしょうか?

TgAb(抗サイログロブリン抗体)とは、甲状腺細胞が産生するサイログロブリン(Tg)に対する自己抗体である。 半定量法に比べて感度の高い測定法で行われるTgAbは、バセドウ病や橋本病(慢性甲状腺炎)などの自己免疫性甲状腺疾患において、自己免疫の存在や程度を知る目的で実施され、各疾患において高い陽性率が得られています。
サイログロブリンは甲状腺濾胞内のみで合成される糖蛋白で、甲状腺濾胞内コロイドの主成分となります。抗Tg抗体と抗TPO抗体はともに、自己免疫性甲状腺疾患(AITD)である橋本病(慢性甲状腺炎)だけでなく、同じくAITDであるバセドウ病においても高率に検出されます。
日本甲状腺学会の橋本病の診断ガイドラインにおいて必須の検査所見となっているのです。
バセドウ病などの他の原因が認められないびまん性甲状腺腫大があり、抗Tg抗体あるいは抗TPO抗体が陽性であれば橋本病と診断できます。

橋本病も甲状腺臓器特異性自己免疫疾患の1つで、体質の変化により甲状腺を異物とみなして甲状腺に対する自己抗体(抗サイログロブリン抗体TgAb、抗甲状腺ペルオキシダーゼTPOAb)ができます。この抗体が甲状腺だけを破壊していき、徐々に甲状腺機能低下症になっていきます。しかし、甲状腺が腫れたり、のどの違和感を訴える方がいますが、橋本病と診断されても、すべての橋本病が甲状腺機能低下症を伴うわけではありません。約40%の人に機能異常があります。

(出典:金地病院

甲状腺刺激ホルモン(TSH)の図

甲状腺機能の低下、すなわち甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンが減少した場合には、全身症状としては倦怠感、難聴、嗄声、体重増加、
精神症状ではやる気の低下、抑うつ状態、眠気、
消化器症状では便秘や食欲低下
循環器症状では徐脈や浮腫
皮膚症状では汗が出にくくなるため皮膚の乾燥
筋症状ではこむら返りがなどの症状が現れます。
ワクチン接種後しばらくしてこんな症状が出たら要注意です。


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