オミクロン株対策を迷走させる「岸田の鉄砲、官僚の逃亡、メディアの沈黙」
配信(現代ビジネス)
【オミクロン株での濃厚接触者を、大学入試の受験不可とした文科省通知に関してだ。これは予想通りにすぐに取り消された。その際、文科省から官邸への事前連絡はあたかもなかったかのように報道されたが、関係者は事前連絡を行っていたという。これは、官邸勤務経験のある筆者からみれば当然であったので、先日の本コラムでも「官邸には事前連絡しているはず」と書いた。 関係者によれば、官邸は黙認どころか、しっかりやってくれと言われたという。それなのに、岸田政権はまったく知らないふりして、新たな指示を文科省に出した。 まるで後ろから鉄砲を撃つやり方だ。同じ方法で、国交省は国際便新規予約停止でやられ、文科省もやられた。これからは、官僚は「何も変えない」となるだろう。下手に動いて官邸の了解をとっても、マスコミから叩かれれば、官邸からも叩かれることになるので、何もいいことはない。もともと変化に応じて何もしないのは官僚の得意技なので、通常モードと言うこともできる。 しかし不思議なのは、このような簡単な話がなぜかマスコミに出ない。】
未だに3回目のワクチン接種しか対策案が出てこない。先行例の南アフリカでは、オミクロン株以前で致死率(感染者数に対する死亡数)は3%程度あったが、オミクロン株では0.4%程度と低くなっている(本当か?)が、インフレエンザの致死率は超過死亡からみると0.1%程度である。一般人もオミクロン株は感染力はデルタ株などより格段に強いが、弱毒化している(重症者や死亡者はほとんどなく、かなり少ない)ことがわかっている。でも3割が危険な株かもしれない。ロイターの記事でもわかるが、ワクチンをブースター接種した人のほうが、オミクロンに罹りやすいというデータも出ている。やはり身近な感染対策と免疫力の強化が必要である。