英アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンを、40歳以上の人に公費で接種できるようにする方針が、厚生労働省の分科会で30日、固まったそうです。
アストラゼネカのワクチンは、ファイザーやモデルナの「mRNAワクチン」とは異なる「ウイルスベクターワクチン」と呼ばれるタイプです。
新型コロナウイルスの遺伝物質の一部(DNAの一部)を、体内で増えないようにしたアデノウイルスというウイルスに入れて、細胞まで運ぶ。新型コロナの感染を防ぐ「抗体」を体内でつくらせ、本当の感染に備えるものです。
最も心配な副反応の血栓症は、血液中の血小板の減少を伴うという特徴をもち、うって4日~4週間後に起きやすい。と言われています。
より怖いのは、mRNAと違ってDNAは体内に残ります。過剰な抗体産生を起こさないのか、自己免疫疾患をおこさないのか? さらにがんにならないか心配です。
アデノ随伴ウイルス(AAV)を用いた血友病のイヌの遺伝子治療の10年間にわたる長期研究で、肝臓がんのリスクを上昇させる可能性のあるゲノム変化が見いだされたことを報告する論文があります。
皆さんもよくデータを確認して、間違った判断をしないことを祈ります。