ワクチンの効果は接種後いつまで続く?早期接種した医療従事者に「中和抗体検査」をしてみると…
9/30(木) 6:47配信
『新型コロナウイルスのワクチンの効果は、いつまで続くのか?
札幌市豊平区のクリニックで、2回目の接種から4か月が過ぎた職員に「中和抗体検査」を行っています。
「コロナの抗体検査ですね。中和抗体というもので、免疫がワクチン接種でついているかどうかを調べることができると言われている」(とよひら公園内科クリニック・藤本晶子院長)
ワクチン接種で体の中につくられる「中和抗体」。この抗体は、新型コロナウイルスの感染や重症化を防ぐ効果が期待できます。一般的には「中和抗体の量=抗体価(こうたいか)」が「4160」以上あると95%以上の確率で感染が予防できるとされます。
しかし、藤本院長の調査で、多くの人の抗体の量がこれを下回っていることがわかりました。
「ほとんどのスタッフが2000前後。低い人で900台がいましたし…」(とよひら公園内科クリニック・藤本晶子院長)
検査を受けた職員11人のうち、十分な抗体の量が確認されたのは2人だけでした。
このため、藤本院長は医療従事者の抗体の量を調べた上で、必要な人から順番に3回目の接種をするべきと話します。
「医療従事者も春先にワクチン接種して4、5か月経っているころなので、本当は打ちたいと思う。公的なお金で4~6か月経った人に抗体検査をして、私みたいに抗体価がある人は3回目がいらないのではないかというのもあるし、低いスタッフには早くに打って欲しいということも出てくると思うので、私たちのこの低い値でも大丈夫という根拠を国の方で示してもらえないと、スタッフに安心して発熱外来を手伝ってもらうことができない」(とよひら公園内科クリニック・藤本晶子院長)
これからは、インフルエンザや発熱患者が増える季節。医療関係者の悩みは尽きません。』
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あいかわらず医者の中にも新型コロナウイルスワクチンで感染を防げると思っている人がいるのでしょうか?発症を予防する効果があり、重症化を予防する効果が期待されている程度です。そもそも鼻や喉の粘膜に侵入したウイルスは、そこですぐに増殖を始め呼吸器粘膜を傷害して、数日で発病(発症)します。ワクチンを接種して血液中に抗体があっても、呼吸器粘膜の感染を防ぐことは難しいし、発病を防ぐことも十分ではありません。でも抗体は肺の中に滲み出てきて肺炎を起こさないようにブロックすることで、重症化を防ぎます。
実際に罹ってしまったりワクチンを接種したりすることで、免疫を獲得して抗体ができても、使う機会がなければ段々抗体の量は少なくなるのは当然です。抗体の量が少なくなっていても、感染後は細胞免疫があれば直ちに作り出すので重症化を防ぐのには間に合うことが多いですが、感染予防には間に合いません。