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抗SSA抗体、抗SSB抗体

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 抗SS-A抗体、抗SS-B抗体ともシェーグレン症候群で高値となる自己抗体である。A抗体は他の膠原病でも高頻度で検出され、B抗体はシェーグレン症候群に対して特異性が高い。  抗SS-A抗体、抗SS-B抗体のSSはシェーグレン症候群の名称に由来する。この両抗体は、免疫学的にはそれぞれ独立したものであるが、同一患者に併存してみられる場合が多い。

 シェーグレン症候群は、唾液腺や涙腺などの外分泌腺の炎症や機能不全、機能低下で始まる自己免疫疾患で、眼球乾燥、口内乾燥で発症し、全身の外分泌機能の低下が起こり、尿細管アシドーシスを併発する。

 一般に抗SS-A抗体の方が抗SS-B抗体より高頻度に検出され、抗体価も高い場合が多い。また、抗SS-B抗体は単独で陽性になることは少なく、抗SS-A抗体を併存する場合が多い。抗SS-A抗体は自己抗体の中で最も多く検出される抗体のひとつで、シェーグレン症候群以外でも関節リウマチやSLEなどのさまざまな自己免疫疾患で陽性を示すことがある。一方、抗SS-B抗体はシェーグレン症候群に特異的である。

抗SS-B抗体はシェーグレン症候群の30~40%に検出され、特異性が高く、抗SS-B抗体陽性の場合、抗SS-A抗体も同時に陽性となります。RNAポリメラーゼIIIの転写産物と複合体を形成する蛋白に対する自己抗体で、対応抗原は核内に存在するため抗核抗体ではSpeckled型陽性を示します。 一般に抗SS-A抗体の抗体価は高いが、関節リウマチやSLEでも認められる。 一方、SS-B抗体は単独での陽性は少なくシェーグレン症候群に特異的である。

 また、新生児ループスを発症した胎児を出産した母体の血中には抗SS-A抗体が高頻度に検出されるといわれている。

<出典:>

 ■ 適応疾患
 シェーグレン症候群,全身性エリテマトーデス,混合性結合組織病

 ⇒ 抗原と抗体


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