網膜色素上皮炎のページを更新
- 網膜色素上皮(RPE)細胞は、網膜の下にある単層の細胞で、視細胞に栄養を供給する役割を担っています。 急性網膜色素上皮炎は眼底に白斑を認める白点症候群の一つで、若年者の片眼に好発します。
- 【症状】
- 急性の片眼の視力低下や変視症を来します。
- 【検査】
- FAG所見は滲出斑の中央が低蛍光でその周囲に蛍光漏出がみられる特徴的な所見を示します。
IAでは滲出斑は低蛍光となります。
OCTでは滲出斑の部分に網膜色素上皮の隆起やEZの不整を認めます。
実際の臨床では、若年者の急な視力低下や歪視で受診した際に、OCTでのRPE異常とFAGでの黄斑部の蛍光漏出を認めますが、年齢的にAMDでは無いしCSCでもないので黄斑疾患ではありません。 - 【治療】
- 急性網膜色素上皮炎は鑑別疾患である黄斑疾患とは違い、経過観察のみで数週間ほどで自然寛解するようです。
<出典:>
⇒ 目の症状と病気