半年ほど前に観たのもあるが、プライム・ビデオで観たアニメ(劇場版を含む)の簡単な感想のメモ。
出所:アマゾン・プライム・ビデオのサムネイル画像
ジョゼと虎と魚たち
2020年、アニメ映画。車椅子の女性と青年のラブストーリーであり、若者の成長、障がい者の自立の問題も含んだ内容。現実感の乏しいベタな展開とキャラ設定、途中に悲劇を挟んだ辺りから感動を狙いがよく分り、ちょっと作り過ぎだなと感じてしまった。しかし、海の映像とかきれいだし、作品としてはうまくまとまっていた。
なお、原作は田辺聖子さんの短編小説で、実写版(未視聴)もあって少し生々しいらしい。
オーバーロード Ⅳ
2022年。ゲーム世界に転移するタイプの異世界物で、人気シリーズの第4期。私も好きだし、2018年の第3期までも観ていたが、間が空いたので細かな所は忘れていた。それで、第4期を見始めた後、第3期を復習してから観た。
このアニメの主人公は転移後の世界では創造主であり、強大な力を持っているが、中身は普通の人なので色々戸惑いながら役割を演じている。それを取り囲む元はNPCだった部下たち(人間ではない)が優秀で強く、個性豊かで魅力的だ。そして、主人公がふと口にした世界征服のために、いろいろ策を練ったりしながら行動していく。
登場人物たちの係わりや細かな設定や伏線など結構あって、まじめに観るとより一層面白い。ただ、あくまでも魔物側なので人間には容赦なく、殺戮ぽい話もある。この辺りは転スラも同じで、倫理観みたいな感想を持つ人には向かないだろう。
第4期ともなると話はだいぶ大きく展開しているが、まだまだ先行きは見えないし、新たな敵なども出てきて続きが気になるところ。第5期を期待したいが今のところ予定はなく、劇場版の聖王国編が製作中らしい。
サマータイムレンダ
2022年。タイムリーブ物で前半はホラー物で後半はバトル物で全体を通して恋愛物という感じ。無駄な繰り返しは少なく、徐々に明らかになっていく謎、声優の和歌山弁にも違和感なく、全体的に丁寧な作りで非常によくできていた。ラストのハッピーエンド回もよかった。唯一気になったのは、一番の悪者の動機がちょっと納得感がないところだった。Amazonでの評価の高さも納得だ。
うたわれるもの 二期 偽りの仮面 三期 二人の白皇
二期は2015年。記憶をなくした主人公(ハク)がケモミミやシッポのある獣人たちの世界で繰り広げる物語。途中で増えていく仲間もかわいい女子が中心で、異世界転生物(本当は違う)のよくあるパターンのように見える。舞台は江戸時代ぽい雰囲気。
最初に助けられ、仲間が増えていく辺りまではいいが、腐女子要素とか入れ過ぎだし、平和だった頃の日常を見せる意味はあるものの日常ぽい中盤はだれる。後半は少し種明かしがあり、派手な展開、バトルになって面白くなるが、所々なぜそういう展開になったのか不明なまま終わる。元々ゲームで、かつ2006年アニメ(未視聴)の続編に当たるので、その辺りの情報を知っていればより楽しめたかもしれない。
三期は2022年。二期の最後の方でミカドの正当な後継者を連れて帝都から脱出し、その際死んだ右近衛大将の意思を継いで主人公が右近衛大将に成り変わった。三期はそこからの後継者争いで国を二分する戦いがメインストーリーで、戦国物のように進んだ。
三期は2022年。二期の最後の方でミカドの正当な後継者を連れて帝都から脱出し、その際死んだ右近衛大将の意思を継いで主人公が右近衛大将に成り変わった。三期はそこからの後継者争いで国を二分する戦いがメインストーリーで、戦国物のように進んだ。
それで後継者争いが決着したと思ったら、実は過去の歴史とつながる黒幕がいて、主人公とも関係が深く、再度戦いとなる。それが決着したと思ったら、またもう一段階上の存在が出てきてひと騒動という展開。設定としてはつながっているが、ちょっと置いてぼり感もあった。
二期で25話、三期で28話もある物語で、個性的な登場人物も多く、それなりに見応えはあった。ただ、引き込まれて観るいう感じてもなかった。
二期で25話、三期で28話もある物語で、個性的な登場人物も多く、それなりに見応えはあった。ただ、引き込まれて観るいう感じてもなかった。
モブサイコ100 シーズン3
2022年。圧倒的な超能力を持つモブというあだ名の中学生の少年の成長の物語で、なかなか派手な超能力バトル物でもあった。Amazonでの評価が高かったのでシーズン1から観ていた。いかにもモブと言った主人公を始め、個々のキャラ等の絵柄は興味は引かないし、シーズン1の初めは単なるギャグアニメぽい。
しかし、しばらく観ているとかなり盛り上がっていくストーリーで徐々に面白くなってきた。うさんくさい感じの師匠(除霊のアルバイト先の所長)や元悪霊もいい味を出していたし、他の登場人物も活かされていた。次々と出てくる悪役も最後は改心していくので、少年漫画ぽい正義感も貫かれていた。
なお、原作者はワンパンマンと同じということで、なるほどと思った。
ONE PIECE FILM RED
2022年、劇場版。上映終了になってからほどなくプライムで観られるようになって驚き。テレビ版には出てなかったと思う、悪魔の実の能力者であるウタという歌姫を中心に展開する完結したストーリー。ウタの歌を担当している歌手のadoさんの歌が圧倒的な印象で、全編にわたり何曲も流れるので半分ミュージックビデオ。
もちろん、バトルも十分あって、直接顔は合わせないがシャンクスとの共闘とかもあって熱い展開ではあるが、歌に負けてる感は否めない。ウタの動機とかラスト(はっきりとは見せてないが)がちょっと悲しい。ウタに始まりウタに終わる映画だった。色々と出来はすばらしい。