プチ早期退職者の資産運用+αブログ

ZenFone Max M2 の分解・起動

 トイレで半身浴した悲劇のスマホを分解してみた。ネットで調べると分解、修理の様子も幾つか見つかり、それを参考に分解してみた。
 あと、電池を外して一晩放置後に組み立て直して分かったのだが、スマホは起動可能で、液晶のバックライトがダメになっているだけみたいだった。


 まず、SIMカードやμSDカード用のトレイを抜いてから、カバー(リアケース)を外す。必要な工具があれば比較的簡単に外せるようだが、ないのでプラスチックのカードを利用した。電子機器の分解でよく使う手だ。




 トレイを抜いたところを利用して、本体とカバーのその隙間にテレホンカードくらいの薄さのプラスチックカードの切れ端をねじ込んだ。そして、それを引っ張って隙間を広げ、クレジットカードくらいの薄さのカードをねじ込み、それを横に滑らせながら周りのツメを少しずつ外していった。

 そもそも基本的に隙間はないので最初の切れ端をねじ込むところから苦労したし、そこに行きつくまでも一苦労だった。時計の裏蓋を外す工具が使えるかと試めしたが厚過ぎてダメで、金属製のためカバーを少し傷つけてしまった。
 結局、カバーを外すのに15分以上かかったと思う。


 苦労の末、カバーが外せた。2か所ぐらい赤くなっていて、それが水没マークかなと思った(後述する黒いユニットの裏にも水没マークらしき赤いのがあった)。



 内部にまだ残っている水分とか、マーク以外の水濡れの痕跡は特に見当たらなかった。


 ここからの分解は、#0のプラスの精密ドライバーがあれば簡単だ。


 ケーブルを抜くために、メインボード側のネジを外して金具を外す。金具を留めるネジは指紋センサーの下にもあるので計3か所だ。指紋センサーは両面テープて貼り付けられているので、そっと持ち上げればネジが出てきて外せる。

 金具を外して、ケーブルの端を上にそっと持ち上げるとコネクタが外れ、ケーブルが抜けたことなる。その状況が下の写真だ。


 MBとの記載が見えるケーブルの下にも黒いケーブルがある(下の写真だと分かりやすい)。電池のかな。それも上に持ち上げれば外せる。これで、半身浴後、3週間ほど経って初めて電池が外せた状態になった。電池そのものは、本体に強力な両面テープで貼り付けられていると思うので、外さなかった。

 スマホの起動確認に関しては、電池を外した状態でしばらく放置してから起動してみないと、おかしな状態情報が残っていてうまく起動しないことがありそうだと思っていた。ノートパソコン等でもUSB機器をうまく認識しなくなった時、不明デバイスを消した後に再起動や電源オフ/オンではダメでも、電池を外し、さらにコンセントも抜いてしばらく放置してからだと直ったりする。


 水分とか痕跡を確認するために、さらに分解を進めた。スマホの下側の黒いユニット(スピーカーユニットらしい)を外す。見えているネジの他、開封確認のために白くシールされているネも外すと、黒いユニットが外せる。

 黒いユニットを外すと、その下に緑の基盤(マイクロUSBのユニット)がある。KBの記載のあるケーブルとアンテナらしきケーブルを外すと、緑の基盤も外せる。そこまで分解したのが下の写真の状態だ。


 液晶パネルにつながるケーブルが本体金属の下に伸びている。この穴の部分に水が浸入して液晶の回路をダメにしたのだろうと思ったが、水分の痕跡とかは見つけられなかった。

 これ以上の分解は液晶パネルを外すことになる。液晶パネルは、パネルの縁が強力な両面テープで本体に貼り付けられているらしい。無理に外すと壊しそうだし、粘着力を弱めるためのヒートガンも持っていないので、ここで分解は終了だ。


 この後、この状態(電池をはずした状態)で一晩放置しておいた。翌日、カバーは外したままだが、組み立て直し、起動してみた。ブルっと振動が来た後、画面は暗いままでやはりダメかと思った。

 しかし、よく見ると何やらうっすらと影が見えた。半分当てずっぽうで起動時のパターンを入力してみると、ズッズッと振動が伝わってきて、さらに起動が進行していることが画面にうっすら表示された。起動した後は、丸いアイコンが並んでいることや何やら通知メッセージが出ていることくらいは分かった。画面を明るくするための操作をしてみたが、暗いままだった。

 結局、今回の半身浴でも液晶の入出力には問題なく、液晶のバックライトだけがダメになったようだ。無駄な通信、更新で新しい方のスマホのデータと変に競合したりしないよう、その後はすぐに電源ボタンを押して、"電源を切る"と出ているはずのところをタップして正常終了させた。


 使い物にならない暗さだったが、今回の起動確認で、液晶パネルを交換すれば使用可能となる可能性は高まった(基盤側の制御チップの故障もあり得るが)。交換用の液晶パネルはアマゾンで5,000円弱で売っている。チャレンジしたい気持ちもあるが、水濡れスマホで全体として信頼性は低いので、このまま保管だけしておく予定だ。もし新しく買った方が壊れた時、修理に使える部品があれば使いたいと考えている。今回の分解で練習もできているし。






コメント一覧

motmot39
なるほど。今さら分解の続きをやる気も起きませんが、今度そういう機会があった場合は、参考にさせてもらいます。
ひーとがん
ヒートガンがなければドライヤーの温風で可能かと
motmot39
お役に立ててよかったです。
ノブ
充電口コネクタの交換にとても参考になりました!
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