王子ホールディングス(王子HD)への投資状況は新設の株主優待の話と合わせて2021年7月の記事に書いた。2005年2月に590円で1,000株買ったのが最初で、一般口座で3,000株(平均取得価格471円)を長期にわたり保有してきた。
2005年当時、王子HD(旧、王子製紙)は12円配当で配当利回りは2%強だったが、当時としては高配当銘柄だった。また、日本一の土地持ち企業(この辺りのことも以前の記事に詳しく書いた)で、日本政府がインフレ政策に走って政府の借金を目減りさせる手段に出れば、森林主体でも膨大な土地の価値が評価されて資産防衛に役立つだろうと考えていた。
その後長く王子HDはあまり増配しなかったので高配当銘柄としては霞んでしまっていたが、2024年3月期決算において2025年3月期は24円に増配(従来は16円)と発表した。株価600円だと4.0%の配当利回りになるので、高配当銘柄として投資可能な水準に戻ってきた。
また、世界的なインフレ傾向と円安に伴う輸入物価の高騰による受動的インフレであるが、政府はほぼ無策を続けることによって実質的にインフレ政策を進めているように見える。
世界的に見れば日本の物価水準は40年ほど前の三分の一ぐらいになった。さらに賃金水準も米国等に比べて大きく下がっているので、西側諸国のサプライチェーンの見直しの一環として日本に工場を作ってもやっていけるようになった。
前置きが長くなったが、以上のような状況を踏まえて2024年11月に550円絡みで1,000株を買い増し、約12年ぶり(前回の買いは2012年8月)の追加投資を行った。2024年以降の日足チャートに最近の売買履歴を追記したものを以下に示す。
その後もう少し下値を待って買い増そうとしたが、あまり下げなかったので買いそびれた。そして昨年12月12日の大引け後、上限10.1%もの自社株買いを発表したため、株価が跳ねてしまった。
年明け後、株価が少し下げてきたので、今度はNISA口座で2025年1月16日に590円で500株を買い増した。約20年前の2005年2月と同じ買値で、王子HDの株価低迷がいかに長いか分かるというものだ。
資金は前日にみずほFGを利食って確保しておいた。また、日本郵政も同日に利食っていて、様子を見ながらもう500株は買い増すつもりだった。
しかし逆に上げてきたので、一般口座分を1月20日に300株だけ600円で売って少し資金回収しておいた。個別管理上は2005年2月に590円で買った分の一部なので薄利だが、平均取得価格からは3.86万円の利益が出て税金と国保分を合わせて35%、1.35万円ほど取られることになった。600円以下で買い増すなら、一般口座分を600円台後半で売らないと取られる分を賄えない。
そのあと下げてくるのを待っていたら、今度は旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスが1月22日受付で財務省に大量保有報告書(5%ルール報告書)を提出したというニュースが大引け後に流れ、株価はまた跳ねてしまった。
最近は下げてきたので、資金の都合がつけば590円以下でNISAか特定口座で買い増したい。一方、600円台後半まで上げたら一般口座分を少しずつ売りたい。2024年以降の値動きの範囲内で上下してくれれば、一般口座からのシフトがうまく進むだろう目論んでいるのだけれど。
昨年も株主優待でトイレットロールのセットをもらった。特に代り映えしないし、写真を撮っていたら猫が寄ってきて写り込んだ(2022年はアメショー、2023年はブリショー)とうこともなかったので記事にしてなかった。一応、昨年分の優待品の写真を貼っておく。