余韻が心地よす

DESTINY 鎌倉ものがたりを観た
実は映画というものを感覚で観ているので
参考になる感想なんてものも言えたもんじゃない笑

ただ丸ごと心地よい時間だった
映像も素晴らしく、多分暫く瞬きを忘れていたと思う
以前メイキングを観たのだが、その御苦労のもとでこんなに素晴らしい世界が出来上がるなんて！
その世界で生きてみたい！と思ったくらい感激した

誤解や我慢を繰り返しながら人は人と共に時間を積み重ねていく
その中で揺るぎなく大切に想う気持ちを持続させていくのは難しい

だからこそなのか逆にこの作品は愛に溢れていた
日常で触れ合う様々な相手（人や妖怪）を互いに思い遣っていた
問題が起きてもその発端は大概相手への愛ゆえのものだった

誰もが抱えているはずの卑しい気持ちなんぞは愛情という妖怪がどんどん丸飲みしていったように思う


黄泉の国でもこの世界（現世）と同じ様に
かつての家族や大切な人が待っていて
所謂生きていた時と同じ様に、転生するまでの時間を過ごしている

作中で死神が黄泉の国の様子を
“その人の見え方があり、それはその人が創り出して見えている”
というような事を言っていた

私の見え方で観たこの作品の世界を信じるならば
死ぬのって怖くない気がした
まぁこれは極論だけれどもね笑

いつでもどこでも大切にしたい人（存在）があるって強く素晴らしいなぁ

今も余韻が心地よす…
凄く大好きな世界観でした