Vitsは、やっぱりMTだよな。 v(^^)v ~♪

  画像も気が向いたら・・・

昭和の日

2008-04-29 20:55:00 | インポート
 遡る事、二十数年前。

 当時、付き合っていた彼女の事を思い出してしまった。

 生まれつき髪の毛が茶色がかっていて、見た目で『不良』のレッテルを貼られていた。

 今でこそ珍しい事でもないのに。

 周りからの視線に耐えかねた彼女は、いつの間にか・・・

 きっと、辛い事や苦しい時も随分あっただろう。

 私は特別な固定観念も持たず、車関係の仕事をしていた彼女と意気投合していた。

 まだ開園して数年のTDLへ、2人で夜まで遊んだ事も良い思い出である。

 しかし、別れの時が来た。

 男関係の激しかった彼女が身を引いたのか。

 「良い人過ぎる・・・」

 振り方も、慣れたモノである。

 過去にとらわれず、彼女の全部を受け入れる自身は有ったのに。

 まだ、携帯電話も無かった頃。

 夜な夜な想いを託し、手紙を書いた。

 諦めの悪い男である。。。

 その次の日は、暮れも押し詰まった12月。

 良く晴れた清清しい朝だった。

 その頃、新車で購入した250ccのバイクで会社へ行く事にした。

 ポケットに、彼女への手紙を忍ばせて。

 無茶な運転を繰り返した当時。

 直線で遅い車を追い越す。

 スピードは既に・・・

 迫る右カーブに対向車!

 右折の合図を出している?

 早く曲がってしまえば良かったのに・・・

 私の走る車線で、何故か止まってしまった!

 慌てた私はフルプレーキ!

 バイクの二輪は悲鳴を上げてロックする。

 車体は横になり、スピードを落とすことなく進んでいく。

 結果、対向車のワンボックスのボディとバイクに左足を挟まれ、複雑剥離骨折。

 事故の瞬間の記憶はない。

 気付いた時は、センターラインの上で左足を抱えて座り込んでいた。

 救急車で病院に運ばれ、手術室へ。

 意識がモウロウとする中、看護婦の慌しい声が聞こえる。

 ふと手紙を思い出した。

 「すいません。これを。これを出して頂けますか?」

 蚊の鳴くような声で、手紙を渡した。

 力強い声で「わかりました!出しておきますよ!」

 安心したのか、麻酔が効いたのか、後の記憶も無い。

 自業自得とは良く言ったものだ。

 返事も来ていない。と思う。

 彼女は幸せに暮らしているのだろうか。

 そんな過去を振り返ってしまった一日だった・・・・・

{おまけ}

病室のドアで会話をする父と担当医師

「お父さん、傷口から菌が入ると、膝から下を落とさないといけません…」

「はぁ、そうですかぁ…」

(おいおい!普通、そんな会話は本人に聞こえない様に言うだろう?)

しっかりと確認した私は、懲りる事もなく、まだまだバイクに乗っている。

あ、左足も健在ですよー! A^^;)