遡る事、二十数年前。
当時、付き合っていた彼女の事を思い出してしまった。
生まれつき髪の毛が茶色がかっていて、見た目で『不良』のレッテルを貼られていた。
今でこそ珍しい事でもないのに。
周りからの視線に耐えかねた彼女は、いつの間にか・・・
きっと、辛い事や苦しい時も随分あっただろう。
私は特別な固定観念も持たず、車関係の仕事をしていた彼女と意気投合していた。
まだ開園して数年のTDLへ、2人で夜まで遊んだ事も良い思い出である。
しかし、別れの時が来た。
男関係の激しかった彼女が身を引いたのか。
「良い人過ぎる・・・」
振り方も、慣れたモノである。
過去にとらわれず、彼女の全部を受け入れる自身は有ったのに。
まだ、携帯電話も無かった頃。
夜な夜な想いを託し、手紙を書いた。
諦めの悪い男である。。。
その次の日は、暮れも押し詰まった12月。
良く晴れた清清しい朝だった。
その頃、新車で購入した250ccのバイクで会社へ行く事にした。
ポケットに、彼女への手紙を忍ばせて。
無茶な運転を繰り返した当時。
直線で遅い車を追い越す。
スピードは既に・・・
迫る右カーブに対向車!
右折の合図を出している?
早く曲がってしまえば良かったのに・・・
私の走る車線で、何故か止まってしまった!
慌てた私はフルプレーキ!
バイクの二輪は悲鳴を上げてロックする。
車体は横になり、スピードを落とすことなく進んでいく。
結果、対向車のワンボックスのボディとバイクに左足を挟まれ、複雑剥離骨折。
事故の瞬間の記憶はない。
気付いた時は、センターラインの上で左足を抱えて座り込んでいた。
救急車で病院に運ばれ、手術室へ。
意識がモウロウとする中、看護婦の慌しい声が聞こえる。
ふと手紙を思い出した。
「すいません。これを。これを出して頂けますか?」
蚊の鳴くような声で、手紙を渡した。
力強い声で「わかりました!出しておきますよ!」
安心したのか、麻酔が効いたのか、後の記憶も無い。
自業自得とは良く言ったものだ。
返事も来ていない。と思う。
彼女は幸せに暮らしているのだろうか。
そんな過去を振り返ってしまった一日だった・・・・・
{おまけ}
病室のドアで会話をする父と担当医師
「お父さん、傷口から菌が入ると、膝から下を落とさないといけません…」
「はぁ、そうですかぁ…」
(おいおい!普通、そんな会話は本人に聞こえない様に言うだろう?)
しっかりと確認した私は、懲りる事もなく、まだまだバイクに乗っている。
あ、左足も健在ですよー! A^^;)
当時、付き合っていた彼女の事を思い出してしまった。
生まれつき髪の毛が茶色がかっていて、見た目で『不良』のレッテルを貼られていた。
今でこそ珍しい事でもないのに。
周りからの視線に耐えかねた彼女は、いつの間にか・・・
きっと、辛い事や苦しい時も随分あっただろう。
私は特別な固定観念も持たず、車関係の仕事をしていた彼女と意気投合していた。
まだ開園して数年のTDLへ、2人で夜まで遊んだ事も良い思い出である。
しかし、別れの時が来た。
男関係の激しかった彼女が身を引いたのか。
「良い人過ぎる・・・」
振り方も、慣れたモノである。
過去にとらわれず、彼女の全部を受け入れる自身は有ったのに。
まだ、携帯電話も無かった頃。
夜な夜な想いを託し、手紙を書いた。
諦めの悪い男である。。。
その次の日は、暮れも押し詰まった12月。
良く晴れた清清しい朝だった。
その頃、新車で購入した250ccのバイクで会社へ行く事にした。
ポケットに、彼女への手紙を忍ばせて。
無茶な運転を繰り返した当時。
直線で遅い車を追い越す。
スピードは既に・・・
迫る右カーブに対向車!
右折の合図を出している?
早く曲がってしまえば良かったのに・・・
私の走る車線で、何故か止まってしまった!
慌てた私はフルプレーキ!
バイクの二輪は悲鳴を上げてロックする。
車体は横になり、スピードを落とすことなく進んでいく。
結果、対向車のワンボックスのボディとバイクに左足を挟まれ、複雑剥離骨折。
事故の瞬間の記憶はない。
気付いた時は、センターラインの上で左足を抱えて座り込んでいた。
救急車で病院に運ばれ、手術室へ。
意識がモウロウとする中、看護婦の慌しい声が聞こえる。
ふと手紙を思い出した。
「すいません。これを。これを出して頂けますか?」
蚊の鳴くような声で、手紙を渡した。
力強い声で「わかりました!出しておきますよ!」
安心したのか、麻酔が効いたのか、後の記憶も無い。
自業自得とは良く言ったものだ。
返事も来ていない。と思う。
彼女は幸せに暮らしているのだろうか。
そんな過去を振り返ってしまった一日だった・・・・・
{おまけ}
病室のドアで会話をする父と担当医師
「お父さん、傷口から菌が入ると、膝から下を落とさないといけません…」
「はぁ、そうですかぁ…」
(おいおい!普通、そんな会話は本人に聞こえない様に言うだろう?)
しっかりと確認した私は、懲りる事もなく、まだまだバイクに乗っている。
あ、左足も健在ですよー! A^^;)