・読売online---『年間1~20ミリシーベルトに緩和…放射線審案』
『国内の被曝(ひばく)線量の基準などを検討する文部科学省の放射線審議会の基本部会は6日、東京電力福島第一原子力発電所事故で放射性物質が拡散した状況下の一般住民の被曝線量について、「年間1~20ミリ・シーベルトの範囲で可能な限り低い値を段階的に設定する」とする見解案をまとめた。
国際放射線防護委員会(ICRP)の2007年の勧告を国内にも適用した。
一般住民の平常時の被曝線量限度は、年間1ミリ・シーベルトとされている。しかし、同部会は放射性物質の汚染が広がる現状を線源が計画的に管理されていない「現存被ばく状況」と判断、基準を緩和して「年間1~20ミリ・シーベルト」のICRP勧告を国内に導入するかどうか検討していた。
見解案は「汚染された土地からの強制移住や、食物摂取制限、過度の防護方策を課して短期間に年間1ミリ・シーベルト以下の線量に低減することは適切ではない」と指摘。被曝による害と、経済的、社会的便益とのバランスを考慮して計画的に線量低減を達成するためには、ICRPの勧告の考え方を取り入れ、段階的に対応することが妥当だとした。 』
→肝心な点が抜けている。意図的に触れていないのではないかとの疑問すら持つ。『一般住民』と一括りにして議論すること事態が間違っている。
これまでの報道を見てきた私のささやかな知識をもってしても、最低、乳幼児と子供(小学生~20歳位か)と成人を分けて考える必要があるのではないか。
乳幼児、子供の観点がすっぽりかけおちている。『被曝による害と、経済的、社会的便益とのバランスを考慮し』の意見には賛成だ。現実を考えたら大人(今から子供を産むであろう2,30代を含めていいのか疑問は残るが)に対しては20mSvに緩和することに違和感はない。ただ、乳幼児と子供は別途1mSv以下の厳しい規制を設ける必要があるのではないか。昨日報道された長野に避難している福島の子供達の『甲状腺機能に変化』を本当に真剣に見ているのだろうか。大人の数倍以上の影響があると言われる乳幼児の被爆被害を少しでも防ぐ議論がなされているのだろうか。『国際放射線防護委員会(ICRP)の2007年の勧告を国内にも適用した』からといって乳幼児や子供、若年層の被爆問題が解決する訳もない。無意識のうちに『勧告』が免罪符にでもなると思っているのではないか。
『国内の被曝(ひばく)線量の基準などを検討する文部科学省の放射線審議会の基本部会は6日、東京電力福島第一原子力発電所事故で放射性物質が拡散した状況下の一般住民の被曝線量について、「年間1~20ミリ・シーベルトの範囲で可能な限り低い値を段階的に設定する」とする見解案をまとめた。
国際放射線防護委員会(ICRP)の2007年の勧告を国内にも適用した。
一般住民の平常時の被曝線量限度は、年間1ミリ・シーベルトとされている。しかし、同部会は放射性物質の汚染が広がる現状を線源が計画的に管理されていない「現存被ばく状況」と判断、基準を緩和して「年間1~20ミリ・シーベルト」のICRP勧告を国内に導入するかどうか検討していた。
見解案は「汚染された土地からの強制移住や、食物摂取制限、過度の防護方策を課して短期間に年間1ミリ・シーベルト以下の線量に低減することは適切ではない」と指摘。被曝による害と、経済的、社会的便益とのバランスを考慮して計画的に線量低減を達成するためには、ICRPの勧告の考え方を取り入れ、段階的に対応することが妥当だとした。 』
→肝心な点が抜けている。意図的に触れていないのではないかとの疑問すら持つ。『一般住民』と一括りにして議論すること事態が間違っている。
これまでの報道を見てきた私のささやかな知識をもってしても、最低、乳幼児と子供(小学生~20歳位か)と成人を分けて考える必要があるのではないか。
乳幼児、子供の観点がすっぽりかけおちている。『被曝による害と、経済的、社会的便益とのバランスを考慮し』の意見には賛成だ。現実を考えたら大人(今から子供を産むであろう2,30代を含めていいのか疑問は残るが)に対しては20mSvに緩和することに違和感はない。ただ、乳幼児と子供は別途1mSv以下の厳しい規制を設ける必要があるのではないか。昨日報道された長野に避難している福島の子供達の『甲状腺機能に変化』を本当に真剣に見ているのだろうか。大人の数倍以上の影響があると言われる乳幼児の被爆被害を少しでも防ぐ議論がなされているのだろうか。『国際放射線防護委員会(ICRP)の2007年の勧告を国内にも適用した』からといって乳幼児や子供、若年層の被爆問題が解決する訳もない。無意識のうちに『勧告』が免罪符にでもなると思っているのではないか。